【初出】
創約七巻
実験器具は蒸留器「トリビコス」、還流装置「ケロタキス」、保温鍋「バンマリ」の3種存在し、現在作中で使用したのはトリビコスのみ。
トリビコス:
形状はドーム球場サイズの潰れた球形をした容器で、鉄塔を超えるほどに巨大な三本の脚で支えられている。
分厚い陶器のように硬いが、何かを内包した内部は生きているかのように脈動している。
内部には人の手により創られた「宇宙」が丸ごと閉じ込められており、故にあらゆるものを合成できる可能性を持った究極最強の容れ物。
この世界に存在しない種類の死や破壊すら取り出すことができる。
作中では「
CRC」に対して使用し、内部が割れると同時に、人の苦悶と死を連想させる灰色の汚れた泡を洪水のように放った。
曰く力と勢いを奪って消し去る泡で、泡の1つに触れるだけでナメクジが塩に触れるような自殺行為だという。
しかしCRCも同様に「
世界を閉じ込めた模型」を作成しており、さらに模型の精度で上回るため、時間稼ぎにしかならなかった。
それでも「父性の十字に母性の花弁」を取り出させたという点で、死の泡の強大さは疑うべくもない。
【詠唱】
「……ママ様はここに自らのリスクを4まで許容します。一なる封印突破・人域離脱」
「表に出なさい、トリビコス。ママ様がこの手で完全なる宇宙を封じ込めた実験器具よ」
最終更新:2025年09月07日 14:25