【初出】
一巻
【解説】
魔術を使用するために用いられる図形のこと。
「様々な情報を追加することで、発動する魔術の威力を上げられる」という特性がある。
そのため、過去の魔術師たちは魔法陣に複雑な図形や文字を追加し、効果を高める工夫をするようになった。
最初期の魔法陣は単なる円だけだったが、
中期には五芒星に代表される図形が追加され、
後期においては文字を記して「どういう質と量の力が必要で、どういうやり方で魔法陣に組み込んで、どういう結果が生まれるのか」という「術式のレシピ」も追加されるようになった。
このため後期の魔法陣は、「術式のレシピ」そのものである
魔道書と非常に近い性質を持ち、広い意味での魔道書そのものとも言える。
逆に言うと、魔道書は魔法陣としての機能も持ち合わせており、『原典』が強大な力を持つのは記された文字や内容が超高度・高密度の魔法陣と化しているためである。
自己保存等の『原典』が持つ副次的効果も魔法陣の特性によるもの。
なお、非常に複雑かつ大規模な魔法陣は
戦術魔法陣(タクティカルサークル)と呼ばれ、「
御使堕しの方がまだマシ」というレベルの
大魔術を引き起こす事すら可能。
魔法陣に
魔力さえ流せば発動するため、
術者以外の人間やそもそも魔術を理解していない人間、果ては脳を持たない魔道書でさえも篭められた魔術を使うことが出来る。
なお
能力者の魔術反動は魔力を生成する時点で起きるため、魔法陣を書くだけなら問題ない。
魔法陣は紙や地面に描かれるものだけではなく、例えば
神裂や
アックアは
ワイヤーや水滴を利用して空中に複雑怪奇な三次元的な魔法陣を描いている。
また、本来立体的な関係をもつ星々を天球に擬似的に射影、2次元の魔法陣として扱う
星座の魔術のような例もある。
最終更新:2025年08月27日 18:33