【名前】浮草 宙雄(うきぐさ そらお)
【性別】男
【所属】科学
【能力】湿気籠手(ウェットハンド)・レベル1
手のひらの水分や汗を操作して、手をごく短時間だけ少しぬるっとさせることができる。
その水や汗は他の能力者が操作することはできない。でもそれもごく短時間。そんだけ。
固地や天魏には「戦闘では全く使いようがない」とバッサリ罵倒された。
【概要】
国鳥ヶ原学園高等部3年生。暇さえあればのんびりと散歩を楽しむような人物だが、けっこうネガティブな一面もある。
「一応」風紀委員178支部のリーダーなのだが、
固地債鬼が台頭してきてからは『お飾りリーダー』となっている。
もともと浮草がリーダーに就任した理由が、当時最年長というだけの理由からだったせいもあるのだが。
「自分はそんなに実力もない上に、高校3年生なので卒業までは固地体制でも我慢しよう」と、常に自分に言い聞かせている。
『お飾りリーダー』となってからは、他の支部員から逃げるように1人で巡回に出ることが増えた。
しかし完全に無能な人物というわけでもなく、仕事をやろうと思えばそれなりにはできる。
1人で巡回中はただ単に散歩をしているだけなことも多々あるが、自分の無力さや、
『宙姫』や各支部のエースと呼ばれる人物、そして自らの支部の『風紀委員の悪鬼』など
実力者ほど人柄に問題がある風紀委員のあり方に悩んでいることもある。
そして固地債鬼と
天魏権征の確執を止められなかったことを今でも後悔している。
上級生である自分や
秋雪火明を尻に敷いていることや、仕事や他支部とのトラブルの多さから基本的に固地のことは嫌っている。
そのため固地に対してのみ毒舌。彼が後輩に無茶な要求をしたり、他支部とトラブルを起こすたびに頭を痛めている。
そのたびに、いつか失脚させてやろうかという邪な考えをときどき起こしては、それを抑えている。
一方で固地が引き起こした他支部員との和解や後始末を行ったり、傲岸不遜な態度の裏や真意を知っているようなそぶりを見せることも。
そういう意味では彼を叱ることができる数少ない理解者とも言えるかもしれない。ただし本人は全力で否定する。
【特徴】
身長176cm、鳥の巣のような黒髪ボサボサ頭に無精ひげとイケメンとは言い難い容姿で、覇気のないボーッとしたような目をしている。
一応風紀委員なので、それなりには鍛えられている。制服の着こなしも私服も普通で地味。後頭部をすぐに掻く癖がある。
【台詞】
「ちょっと巡回行ってくるよ。決してサボりじゃないからね~」
「俺の無力さ故に、固地と天魏には取り返しのつかないことをしてしまった……もうあのころには戻れないだろうか……」
「固地が悪鬼?そうかなあ~?俺はアイツほど自分を偽り続ける哀れな奴はいないと思うよ。あれではいつか身を滅ぼす」
「固地が『本物の風紀委員』?俺はそうは思わない。そう思うなら全ての風紀委員がアイツだったらって考えてみろよ。……それだと誰も風紀委員なんか信じなくなるよ」
「『お飾りリーダー』とか言われようが、一応風紀委員なもんでね。悪事を見逃すほど腑抜けた覚えはないよ」
【SS使用条件】
死ななければ