【名前】ライサ・ベレズナヤ
【性別】女
【所属】魔術
【能力】
ヒュドラの能力
【能力説明】
ギリシャ神話に登場する怪物、ヒュドラの伝承が利用された魔術的改造を受けている。
不死の首を持ち、体を刻まれようとも即座に再生するヒュドラの特徴。
手足が切断されたり、内臓の殆ど全部が破裂する負傷をしても、瞬時に伸び生え元通りになる常軌を逸した超再生能力を持つ。
伝承通り弱点は火、それで焼かれた部分の再生能力は無くなり、焼け焦げた部分をこそぎ落さないと再生しなくなる。
首が切断されると一時
行動不能になり、切り落とされた首から体が生えるまでの間は完全に無防備になる。
他にも悪竜・怪物殺しの伝承を用いた魔術の効きも良い。
ヒュドラの毒に侵されたヘラクレスや不死身のケンタウロスが、苦しみのあまりに死を選んだ伝承。
その伝承から、彼女の血や汗などの体液が付着すると、それがどんなに微量でも強烈な激痛に苦しむ事になる。
不死の伝承を体に用いてる場合や、毒を治療する回復魔術を使うと、それに毒が反応して激痛が倍増。
致死性の毒ではないので数日耐えれば後遺症も無く治癒するのだが、くらった者の殆どが治る前に自殺か発狂の二択を選ぶ。
一人の気合で耐え切った魔術師いわく、全身の皮膚を剥いで硫酸のプールに沈められる方がマシ、との事。
他には外見通り、常人を上回る身体能力を持つ。
鉄を捻じ切る腕力や、当たったライフル弾が皮膚で止まる耐久力など。
グレイプニル。
北欧神話の幻獣フェンリルを縛り付け地に封じた紐。
その伝承を用いたこの霊装は、身に着けた人や獣の常軌を逸した部分の能力(異常な怪力とか)を封じ無くす事ができる。
触れただけで他人を(激痛で)死に至らしめる彼女が、曲りなりにも日常生活を送れるのはこれのおかげ。
見かけはビニール紐のように細いゴム紐。
ラグナロクにおいて、フェンリルが自力でグレイブニルの縛りから脱出した事は、霊装の効果が経年劣化していったから。
との余計な解釈も混ざってしまっており、月に一度は新しいのに交換する必要がある。
なので定期的にオーヴェの工房で作ってもらっている。
【概要】
元は親に捨てれら路上で生活を送るホームレスだったのだが、その生活は生まれた時より体が弱かった彼女には荷が重かった。
重度の感染症にかかってしまい死を待つだけの中、路地裏で
ドミトリーに会い。助けてやる、との彼の言葉に二つ返事で頷く。
薄れ行く意識の中で、どんな目に会ってもこのまま死ぬよりはマシだろうと思っていたのだが、さすがにこんな体になる事は彼女の想像を超えていた。
元の体に戻る事は不可能に近いと知らされ、当初は悲嘆し自殺を考えていたのだが。
人間の体の不便さを熱く語ったりするドミトリーの熱意に負け、今はこんな体でもどうでも良いやと半ば諦めている。
現在はドミトリーに付き従い秘書めいた行動をしている。
ドミトリーと同じく非常に大食いであり悪食。捕まえた熊や鹿を二人で食する様はホラー映画の一幕。
苦手な物は自分の体、寝ぼけている時に不意に鏡で自分の顔を見ると、恐怖で絶叫する。
鱗の付いた肌を見ると顔が引き攣る。どうやっても綺麗に収まらない、長く伸びてくしゃくしゃに乱れた髪を気にしている。
同性の綺麗な女性を見ると、今の自分と比較して勝手に傷付く。
オーヴェ=ヤーデルートの魔術生命体達も苦手。
作り物なのに、見目麗しい姿である事に傷付き。その後にそんな事を考えた自分を嫌悪する。
【特徴】
蛇の目をした全身鱗だらけで、大人の男以上の体躯を持つ女性。
実年齢は15程なので、よく顔を見ると意外に幼い事が分かるが、それが強烈なミスマッチになっている。
服装は徹底的に肌を隠す物を選んでおり、顔も隠れるフード付きコートを着ている。
年齢相応に可愛い物を着たいのだが、それをすると真っ先に自分が嫌悪するので出来ない。
【台詞】
獣が無理に人語を話しているかのような、擦過音の多い声を出す。
「ドミトリー……お腹空いた」
「こんな体で、どうやって幸せになれって言うのよ……」
「ああ、ああ、何で私がこんな目に会わなければいけないの」
【SS使用条件】自由
最終更新:2012年12月08日 21:26