【名前】樋本斉伯(ひのもと なりたか)
【性別】男
【所属】科学
【能力】なし
【能力説明】能力開発を受けていない
【概要】
長点上機学園の臨時養護教諭。26歳。樋本狛江の従兄にあたる。
海外の大学で培ってきた医療技術を身内に認められた上で親の跡を継ぎ、約一年間箱根に診療所を開設していた。
樋本狛江の容体を心配した身内によって学園都市に移り住んでからは両親の勧めで長点上機学園に根を下ろすことになる。
常盤台中学の嘱託医になることも可能であったかもしれないが、狛江の将来を考えて、その進路先に着任することに決めた。
あくまで臨時の養護教諭であるものの、彼自身超名門校を卒業していないために他の一般教員よりもむしろ生徒達に軽蔑視されており、保健室にわざわざ足を運ぶのはよほどの物好きか、相当の悪戯者ぐらいである。
そのためか、彼の心労は開業時に比べて少なくなった。
そんな彼が一度だけ脚光を浴びたのは、ほぼ未遂で終わった食中毒事件のときであった。
当時自販機で販売されていた『饅頭入りお味噌汁』の中に、とある研究者の実験に使用されていた薬物が誤って混入されていたのである。
その種の薬に敏感であった彼はその可能性にいち早く気付き、研究者に直接持ち掛けてその事実関係と薬物のメカニズムに関する情報提供を行わせた。
回収後に彼の取らせた予防策のおかげで学区内での被害者は少なくて済み、大事には至らなかった。
因みに研究者の方には体面的問題があったために事件自体は公にされることも無く、裏で処理されたらしい。
何れにしてもこの事件はごく少数の被害者や関係者によって噂として語られ、已然軽蔑される彼を援護する気風が一部の生徒や教師の中で強くなっている。

また、未だ他人に口外していないことだが、当学園に所属する大迦緋音とは事実上の交際関係にある。
彼らの両親達は彼らが生まれる前から面識を持っていたらしく、所謂許婚の協定もとうに結ばれていた。
しかし彼が初めて大迦と対面したのは彼が25歳のときでまだ着任直後であり、彼女が当学園の2年生となった時である。
陸上選手であった1年の女生徒が足を挫いてしまい、大迦らは彼女の応急手当を済ませた後に安静と診断のために保健室にいた彼の下へとわざわざ訪れた。
診断を下す前に幾人かが「もし大会に間に合わなかったらどうなっても知りませんよ。」と半ば脅しに掛ったのを彼女が涙ぐみながら制止したのである。
結果的に怪我を完治させたその女生徒は大いに健闘し、大迦によって盛大にプロデュースされることとなった。
その後大迦に対して興味を抱くようになり、才能の海で懸命に泳いでいることが分かると、彼女を今後も見守ってやりたいと強く思うようになる。
彼自身歪んでいたのかもしれないが、その興味は次第に好意を経て愛情へと変化していき、顔を見ないだけで仕事も手につかなくなってしまった。
半年後に彼の方から彼女に対して高校卒業後の交際を持ち掛けたところ、在学中の交際を逆に要求され、断ることができず渋々と了承した。
現在の交際状況は彼女の将来を思い、周囲の目が届かぬ範囲で時折一緒に登下校したり、勉強や人生の相談に応じたりする程度の健全なものである。
このまま彼女の卒業まで何事も起こらなければ改めて彼の方から結婚を前提にした交際を申し込むつもりでいるが、
その前に両親達が勝手に執り行なった許婚の協定を白紙に戻させる準備を着々と進めており、彼なりのケジメをつけようとしている。
【特徴】
身長180㎝,体重67㎏。フサフサでおさまりの悪い黒髪と黒い瞳を持ち、顔は見る人が見ればハンサムである。時々大学生と勘違いされてしまう。
昔とった杵柄で武術の心得があり、スラッとしながら引き締まった良い体躯を持つ。私服はこれと言って定まらず、白衣姿が基本である。
【台詞】
※「やれやれ」や「弱ったな」という類の言葉が特に多く、人間味に溢れた発言をする。
「やれやれ、君はどのような人物にもそれなりの美点を見出そうとするらしい。一体私にどんな美点を見つけるのやら。」
「信頼されても困るんだよなぁ。治せないものだって沢山あるし、所詮一介の保険医に過ぎないし、何より初めから医者を頼るのは怪我や病の元だし。
 私自身誰かに代わってほしいと思ったこともあるんだ。ここまで苦悩と失敗の連続だったのだから、多少は楽ができてもいいはずなのにねぇ。」
「無茶は駄目だとあれほど言っただろ!…もう我慢ならん。親に迷惑かけたくないと思っていて、どうして身近な人間にいらぬ心配をかけているのに気付かんのだ!」
「昔からどうも狛江の相手は苦手でね、特に柔道はちょっと手加減したらもう容赦無く。まぁ、アレの貰い手は相当苦労するだろうよ。」
【SS使用条件】
何をさせても構いません

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年06月18日 23:04