995 :もう1つの十六日目
闇城「――はっ!」
闇城「なんていうことだ・・・またここにも崎野以上に恵まれない哀れな子羊が・・・!!」
ヒナミ「どうしたの闇城? 汗びっしょりだよ?」
ホナミン「さあ戦おうヒナミン。私と君は戦いの中でしかお互いを知り得ることができない。これ以上の会話は無意味、あとは拳で語り合うのみ」ペターン
闇城「そこまでだ」バッ
ヒナミ「な・・・闇城。そこをどきなさい。戦いの邪魔よ」
ホナミン「そう。一般人は危険だから下がっときなさい」
闇城「ホナミンさんよ、ここは帰ってもらおうか」
ヒナミ「闇城・・・ッ」
闇城「一応こんな奴でも付き合いは短くない。それに・・・そんな(胸部)装備で大丈夫か?」
ホナミン「何を言っているのかな?装備よりも己の肉体言語で語る!それがこのホナミンのポリシーよ!」ペターン
ヒナミ(・・・・・・闇城の奴、私とホナミンの胸を見比べてる・・・・・・)ジトー
ヒナミ「・・・・・・・・・あー、そういうことか・・・・・・そういや闇城はそういう奴だったわ」ハァ・・・
闇城「もし相手取るなら2対1だ。俺も(ブラいらずっぽい)哀れな子羊をいたぶる趣味はない」
闇城(これで何とか矛を収めてくれるか・・・?)
ホナミン「圧倒的不利な状況だろうと何だろうと!退かぬ!媚びぬ!顧みぬゥゥゥ!!」
闇城「来るぞ、崎野!」
ヒナミ「だから名字で呼ぶな!ヒナミンって呼べ!」
☆
ホナミン「くっ・・・・・・さすがにヒナミンを敵に回して2対1は分が悪いわね。私の攻撃がすべていなされるなんて!」ペターン
闇城「言ったはずだ。俺は(乳が)哀れな子羊をいたぶる趣味はないと」
ヒナミ(確かに闇城は攻撃せず、相手の攻撃を全て能力でいなしていた・・・)
ヒナミ(だけど何だろう・・・なぜか微妙にかっこよくない・・・)
ホナミン「どうやら今の私では力不足のようね・・・・・悔しいけどここは退くわ。だがホナミンは何度でも立ち上がり、そのたびにパワーアップして戻ってくる!」
ホナミン「次はもっとパワーアップして舞い戻ってくるから覚悟していなさい!我が宿敵ヒナミン!!」
闇城「(胸囲的な)力不足が解消できたらな~」
996 :もう1つの十六日目
☆
ヒナミ(・・・・・・何とか退いてくれたけど、闇城の好みを考えると何か腑に落ちない・・・・・・)
ヒナミ(でも結果的に・・・私を守ってくれた・・・!?あの時も・・・・・・///)
(参照:
闇城の夏休み13日目)
ヒナミ(・・・・・・いやいやいや、それはない!さんざん偽乳扱いした恨みは忘れないわよ!!・・・それにこんなやつ、べっ、別に・・・何とも・・・何ともないんだからね!!)ブンブン!
闇城「どうした崎野?せっかくホナミン追っ払ったってのに、浮かない顔だな」
ヒナミ「ええい!うるさい!うるさいっ!」ブンブン!
闇城「何で急に顔真っ赤になったり、手足バタつかせたり、首を横に振りまくったりしてんだよ・・・」
ヒナミ「うっさいわね!闇城には関係ないっ!って言うかいい加減ヒナミンって呼びなさいよ!!」
ヒナミ「それに今日のご飯はアンタのおごりなんだからね!」
闇城「何故そうなる!?」
ヒナミ「レベル4で昨日はフランス料理でセレブな夕食食べてたんでしょ!それにヒナミンと食事できるだけでもファンなら眉唾物よ!」
闇城「わーった!わーったよ!だりいけどおごってやる!それでお前の気が済むんならな!」
ヒナミ「それじゃー私はあの高級レストランで・・・」
闇城「却下。俺の行きつけの牛丼屋だ」
ケチー! オレノサイフジジョウモカンガエロー! ダカラヒナミントショクジッテダケデ・・・ ウルセーサッサトイクゾー!
997 :もう1つの十六日目
☆
ヒナミ「フン、闇城のおごりにしては、なかなかおいしかったわよ。それじゃ、またね!」
闇城「へいへい。そんじゃ、またな」
闇城「コスプレ仲間が増えていく気がする今日このごろ。俺はそっちの世界にいかねえよう注意しねえと」
闇城「・・・また、黒歴史を作り出すわけには行かねえからな」
そう、俺は二度と思い出しただけでのたうち回るような黒歴史を作り出す気はない。
あくまで自然で、あくまで無難で、あくまで平凡な生活を送って行きたいんだ。
けど、アブノーマルな出来事や人物に出くわすことが増えたせいか、また自分の中でゆらぎが生じている。
そういう生き方も悪くないんじゃないかと、たまに思ってしまう。
求めていた平凡に飽きが来ちまったのかもしれない。
俺、飽きっぽいからな。
まあ、この気持に折り合いをつけていくのはもう少し先でいいだろう。
夏休みは長いんだ。残された時間で考える余裕は十分ある。
闇城「・・・さて、俺も帰るとしますか」
闇城「明日は、どんな異常が待ってんのかね」ニッ
十六日目B 完
最終更新:2016年02月08日 23:25