730 :■■■■
十三日目
闇城「あちー・・・」
闇城「寝る前にエアコンを入れてねえとすぐこれだよ」ビッッチャリ
闇城「汗だっくだく・・・しゃあねえ、シャワーを浴びるとするか・・・」
☆
闇城「ふぅスッキリ。んじゃ今日は何をするかな」
>>731
どうする?
1 外出(場所も指定)
2 来客(誰?)
3 その他
4 破輩の手伝いに行く
5 崎野の手伝いに行く
6 美坂と遊園地に
731 :■■■■
2 謎の襲撃者
732 :■■■■
来客 ホルシュタイン団長で
彼にもっと巨乳を!!
733 :■■■■
4~6のいずれか
734 :■■■■
さよならおっぱい・・・
こんにちはシリアス
―――――――――
ドッ!!!!
闇城「なんだ!? いきなりドアが吹っ飛んだ!?」バタッ
闇城「おいおい、ダイナミック暑中見舞いかなんかか? 何だアンタは」
??「お前を始末しに来た。冥土の土産に教えてやる。」
??「俺(私)は・・・」
>>735
誰?
735 :■■■■
暴食部隊の誰か
737 :■■■■
本スレでもスレ消費を気にしてあまり雑談はしない俺だけど、書き込まずにはいられなかったです
十三日目なだけにみんなのホッケーマスクヒーローが出るかと思ったらそうでもなかったぜ!
いずれにせよ十三日目なだけにハードモード不可避!?
740 :■■■■
闇城「はっ・・・? 意味わかんねえよ。いきなりドアをぶっ壊して入って来たと思ったら始末するだぁ? 必殺仕事人を気取りたいんならもっとスタイリッシュにだな・・・」
御影相馬「もう一度言う・・・僕はお前を始末しに来た。理由はわかるか」
闇城「わかるわけないだろ。大体俺はアンタとは初対面だし」
御影「では聞き方を変えよう」
闇城「ッ!!」グッ
御影「その反応・・・どうやらビンゴのようだな」
御影「改めて自己紹介しよう。僕は暴食部隊の御影相馬」
御影「網走を再起不能に持ち込んだのはお前で間違いはないな? あのクソッタレの性格を警備員に自首させるなんて余程高度な精神操作系能力者と窺える」
御影「気に食わないな・・・お前のせいで暴食部隊の情報は警備員に筒抜けだ。おかげで体制を一度建てなおさなければいけない事態にまで陥った」
闇城「要するに・・・その報復ってわけかよ・・・」
御影「いや、ここまでは単なる口実・・・危険をはらんでまでお前に接触した理由は別にある」
742 :■■■■
御影「僕の力をもってしても・・・あの狂犬みたいな女を従わせることができなかった」
御影「なのに」ギロ
闇城「・・・ッ」
御影「お前はあろうことか自首にまで持ち込んだだと!? ありえない・・・ありえない!! よりによってあの狂人が、誰かの言うことを聞くだなんて!!」
御影「・・・」フーッ
御影「僕はね・・・自分の上位互換という存在が大嫌いなんだよ」
御影「その存在があるからこそ・・・まるで自分が不必要なものに感じる」
御影「そう・・・例えば常盤台の心理掌握」
御影「アイツがいるおかげで俺の存在価値なんてゴミのようなものさ・・・! そしてお前も・・・!」
御影「心理掌握を始末するのは後々として・・・まずはお前を消す」
御影「同系統の能力者同士の戦闘というのも経験しておかないといけないからな」ニヤ
闇城「アンタ・・・本気なんだな」
御影「冗談でここまですると思うか」
御影「さあ死ぬ前に言い残すことはないか?」
御影「もしこの俺に絶対服従を誓うなら命は見逃してやってもいい。その代わり空いたメンバーとしてお前を招き入れることになるがな」
闇城(あ~だりい。なんで朝っぱらからこんあめんどくせえことに巻き込まれなけりゃならねえんだよ)
闇城(しかし・・・適当な事言って返すわけにも行かねえ。どう出る・・・闇城)
>>743
どう返す
1 ふざけんな! 俺が始末されもしねえし、仲間にもなんねえよ!
2 わかったよ・・・網走がそうなったのは俺が原因だ。死にたくないし、仲間に入れてくれ
3 有無をいわさずエンジェルアムド!!
4 その他
743 :■■■■
3だぁー!
744 :■■■■
1→御影「ならば『心理掌握』について『あんなことやこんなことやいろいろな調査』をしに行かないか?」
745 :■■■■
闇城「あ~そうだな」
闇城「俺の返事は」
闇城「これだっ!!」ブンッ
ベキッ!!
御影「・・・ガッ!!」
御影「な・・・に・・・? いったい何が・・・」
闇城「アンタは俺のことを精神操作系能力者と読んでいたようだけどそれは大違いだぜ」
闇城「俺の力は念動力に分類される・・・のかな? 多分」
闇城「要するにもっぱらのファイターってわけさ」
闇城「さすがにそんな相手と一対一じゃ相性が悪すぎるよな」ニッ
御影「騙したのか・・・この僕を・・・」
闇城「いや、おたくさんが勝手に勘違いしただけじゃ」
御影「クソッ・・・クソッ・・・クソッ!! どいつもこいつも俺をバカにしやがって! そうやって見下しているんだろう!?」
御影「僕は無能じゃない・・・無能じゃないッ!!」
ビーンッ!!
――死ね死ね死ね死ね死ね――
闇城(なんだ・・・脳内に直接・・・声・・・いや、感情が流れ込んでいる)
闇城(気を許せば従ってしまいそうな強制力のある感情・・・なるほど、念話能力ってやつか!)
746 :■■■■
闇城「だれが死ぬか! 俺にはまだまだこの夏休みにはスケジュールが詰まってんだよ! あの世に行ってる暇はねえっつうの」
バンッ!
御影(くそ・・・こいつ、やはり高位の能力者か。洗脳は効かない)
闇城「さて、どうすんだ?」
闇城「悪党の事情なんて知ったこっちゃねえ。俺と俺の周りの命を脅かすのなら、容赦なく叩き潰す」ガシッ
闇城「失って嘆いてからじゃ・・・遅いからな」
御影「クソッ・・・・このクソ野郎がッ!!」
御影「闇を生きている人間をなめてんじゃねェ! 平穏に飼いならされた家畜がョオオ!!」
闇城「なんだ・・・こいつ」ゴクッ
御影「暴食部隊のこの僕が不測の事態に備えていないと思ったか?」
御影「甘い汁をすすって生きている家畜を従わせることなんて造作も無い。特にお前みたいな善人を気取った愚図はなッ!!」
御影「ほうら、こうすればもうお前は何もできない。来い」
??「・・・」フラ
闇城「そいつは・・・ッ!」
御影「知り合いか? それとも赤の他人か? どっちでもいい。ただここに来る途中で、使えそうなんで洗脳して連れてきただけだ」
御影「そう、こいつの命は僕が握っている・・・」ニタリ
御影「僕が死ねと言えばこいつは今ここでその生命を断つだろうさ」
御影「この意味が・・・わかるか?」
747 :■■■■
闇城「人質・・・ってことかよ。この腐れ外道が!」
御影「なんとでも言え。結局、それを防げなかったお前が悪いんだ」
御影「失って嘆いてからじゃ遅いって言ったよな。だったらお前は遅すぎんだよ。まるでウサギと亀でいうところの芋虫並だ」
御影「人の命なんて簡単に奪うことが出来る、そんな状況を作り出してるのは近場ばかりを守ってヒーローを気取ってるお前らの怠惰だッ」
闇城「・・・! 言いたいことばっか言いやがって」
御影「さて、どうする? ここで俺を戦闘不能に持ち込むか? それもできなくはない。けれど俺が意識を失うのとソイツが自殺するのとじゃどっちが早いだろうなぁ」
闇城「・・・」
御影「それを踏まえてもう一度問おう」
御影「ここでおとなしく殺されるか、服従するかだ」
闇城(・・・)
闇城(洗脳を解くにはこいつをぶっ飛ばす以外方法はねえのか? なにかそれ以外に・・・)
御影「早く決めろ! 出ないと殺す」
闇城(考えている時間もなさそうだな・・・どうする。どうすればいい?)
>>748
人質は誰?
>>749
どうする?
748 :■■■■
木原くン
749 :■■■■
有無をいわさず全力全開エンジェルアムド!!
750 :■■■■
闇城(こいつが死ねと命じる前に気を失わせる・・・!)
闇城(そのために、最高出力のエンジェルアムドを叩き込んでやる)
闇城(どこのおっさんかしらねえけど、アンタを死なせやしねえよ!)
闇城「・・・わかった、御影」
御影「・・・ほう」
闇城「俺は・・・」
闇城「――――こうするっ!!」
――ド、ッッッゴオォオオオオオオオッ!!!
御影「うぎゃ、、、ぎゃがやああああああああ」ベキベキメキィ!
闇城「アンタは自分の推測を過信しすぎるところがある。絶対に俺が攻撃してこないと思っていたのか? ・・・甘いぜ、闇ってのそんなもんかよ」
御影「・・・」ピクピク
闇城「って、聞こえてないか」
闇城「やり過ぎたかな・・・いや、これくらいでもしなけりゃ一瞬で意識なんて奪えないし」
御影「よ・・・く、も」ガハッ
闇城「な・・・!? まだ意識が」
御影「二度も・・・僕を・・・虚仮に」
闇城「ちっ・・・寝てろ」ダッ
御影「もう・・・遅い・・・お前のせいでソイツは死ぬ」
木原「・・・」スッ
闇城「しまった・・・間に合わなかった!」
751 :■■■■
木原「・・・」チャキ
闇城「拳銃を取り出した・・・待て! やめろっ」
御影「はははは! もう遅いと言ってるだろ!! さあ撃て!! 引き金を引け!!」
木原「・・・」カチャ
闇城(エンジェルアムドじゃ届かねえ・・・くそ! こんなもんかよ!)
バンッ!
木原「ほら、撃ってやったぞ」シュウウウ
御影「な・・・んで」ジワッ
木原「これで満足してくれたかな? マゾヒスト君」ニタァ
御影「僕を・・・撃って・・・」
木原「おいおいおい。まさかテメエは本当にこの俺を洗脳できたと思ってんのかよ」ハァ
木原「面白そうなことになっているからわざわざついてきてやっただけだってのに、それにも気づけねえとはとんだ間抜けだ」
御影「くっそおおおおおおおおおおお!! どいつもこいつも!! 僕を騙しやがって・・・・!! 殺してやる・・・皆殺しだっ!!」
木原「あーあーあー。盛りのついた猿みてえにキーキー騒ぐんじゃねえよ」
バンッ!
御影「ガッ!」ブシュ
木原「こちとら二日酔いの身なんだ。少しはいたわってくれよ、な?」
闇城(なんだこのおっさん・・・まるでためらいもなく・・・平然と引き金を引いてやがる)ゾッ
闇城「おいおっさん! やめろよ! そいつ、死んじまうぞ!」
木原「あぁ? 誰がおっさんだ小僧」ギロリ
木原「大体テメーが瀕死までぶちのめしたくせによく言うぜ」
木原「心優しい俺は、身動きの取れねえよう足首をぶちぬいただけだ。この程度じゃ死なねえよ」
752 :■■■■
木原「つーか死んじまったら、色々と面倒だ」
木原「こいつには、まだ情報を引き出す程度の価値は残ってるからな」
木原「しかし・・・あの暴食部隊の一人がねえ・・・こんなところで尻尾を見せるとは好都合だったぜ」
木原「そろそろ上から処分の命令が出されてもおかしくねえ頃合いだったからな・・・その前にこうして見つけられて色々と手間を省けた」
闇城「あんた・・・一体何もんだ」
木原「知ってどうする。小僧。興味本位で聞くときは自分の命を天秤にかけてからにしろ。じゃねえと早死するぜ?」
prrrrr.....
木原「あー俺だ俺。一匹野良犬を見つけた。ああ、食うモン食ってぶくぶくに膨れ上がった犬だ。一台、今から指定する場所に持ってこい。詳しい話はおいおい話す」
ピッ
木原「さて、こいつはあいつらに運ばせて・・・」ジロ
闇城「・・・ッ!」
木原「テメエは何も見なかった。目が覚めたらただ扉がぶっ壊れてただけだ。いいな?」
闇城「・・・ふざけるなよ。俺はまだ何も聞いちゃいねえぞ」
木原「はっ・・・素直にYESと答えるほど単純でもねえか」
木原「・・・なら」
シュン!
闇城(!? 速・・・ッ)
ボスッ!!
木原「ガキはガキらしくおねんねしてな」
闇城「・・・ッあ・・・」
闇城「・・・」ドサッ
☆
753 :■■■■
闇城「気がつけばあの白衣の男も御影も消えていた」
闇城「残されたのは壊されたドア・・・修理代はあまり考えたくないな」ハァ
闇城「クソッ・・・なんつーか消化不良だ。スッキリしねえ」
闇城「けど、ああいう連中とお近づきになりたくないのも本音だ。面倒なことにならないでホッとしているかも」
闇城「あーくそ! ダメだ・・・考えても考えても一向に発展しねえ!!」
闇城「とりあえず・・・さっきのことは置いておくか」
闇城「まだ12時前・・・一日はこれからだ」
闇城「何をするかな」
>>754
どうする?
1 外出(場所も指定)
2 その他
3 破輩の手伝いに行く
4 崎野の手伝いに行く
5 美坂と遊園地に行く
754 :■■■■
5は気分的に無理っぽいし3か4かどこかにドアの修理を頼む
755 :■■■■
☆ 第七学区某所
崎野「あーつーいー」
崎野「暑くてしにそ~」
崎野「何でこんな炎天下の日に汗水たらしてほうぼうを歩きまわらないといけないのよ」ハァ
崎野「そりゃあ、性映像屋ってやつの手がかりをつかむためだけど・・・」
崎野「もう何日も探しているのに手がかりの欠片も見つからないんじゃ、嫌になるってものよね」
崎野「というか許せないのは闇城のやつよ! 手伝わせろとか言った割には一回も手伝いに来てないんですけど!?」
崎野「別に・・・あんな奴に期待しているとかそういうわけじゃないけど・・・せめて約束は守りなさいよね」プンプン
prrrrr
崎野「誰よ、こんな時に電話をかけてくる奴はっ・・・て・・・闇城?」
崎野「何でアイツが・・・? あ、そうか。連絡先交換したんだっけ」
崎野「まったくなんの用よ。冷やかしだったら一発ぶん殴りに行ってやろうかしら」
崎野『「はい、もしもし」
闇城『あ、崎野か。俺だ、闇城降魔』
崎野「わかってるわ。それで? 何のよう?」
闇城『今からお前のとこ行きたいんだけどさ、どこにいる?』
崎野「なに? 私に会いたいの?」
闇城『ああ』キッパリ
崎野「あぁそうなの・・・そこまでストレートに返されるとおちょくる気も失せるわ」ハァ
756 :■■■■
崎野「つまりそれは、ようやく私に協力する気になったと好意的に解釈していいのよね?」
闇城『まあな。だけどひとつ教えたいことがあって・・・』
崎野「なによ」
闇城『詳しくは会ってから話すけど、先日性映像屋の手先みたいな奴に会った』
崎野「な、なんですって? どういうことよ、詳しく説明しなさい!」
闇城『だから詳しくは会ってから話すって言ってるだろ。今は少し取り込んでるんだ』
崎野「どういうことよ」
闇城『色々あって俺の家のドアが吹っ飛んで、修理代は学校の備品だからそっちが持ってくれたけど、詳しい事情をただいま警備員に聞かれている』
闇城『何を言っているのかわからねえと思うが俺にもわk』
崎野「切っていい?」ビキビキ
闇城『待て待て! 嘘みたいに聞こえるが本当なんだって! とにかく取り調べが終わったらまた連絡するから・・・!』
崎野「わかったわよ・・・でもせめてこれだけは聞かせないさい」
崎野「その手先って奴の・・・特徴は?」
闇城「3人それらしい奴に出くわしたんだが、一人は研究者一人はもろこしヘッドのヤンキー野郎」
崎野「・・・まったく参考にもならないわね」アキレ
闇城『それで最後の一人が見た目は学生、でも全身白づくめで、傷んだ銀髪が特徴的だったな』
崎野「なんでそいつだけ詳しく覚えているのよ・・・」
タッタッタ・・・
崎野「え?」
757 :■■■■
崎野「ねえ、闇城」
闇城「なんだ?」
崎野「その白づくめの男って全身に目立つやけどを負ってたりする・・・?」
闇城「いんや、普通に健康体だったと思うけど・・・」
闇城「でも・・・待てよ。そいつと戦ったのは
アルジュナだったよな・・・」
闇城「アイツって確か炎も扱えるし・・・俺を助けにこれたってことはそいつを倒したってことなんだよな・・・」
プツッ! ツーツーツー
闇城「おい? 崎野!?」
闇城「まさか・・・」
闇城「・・・見つけちまったのか?」
☆
崎野「間違いない・・・!」ダッ
崎野「やけど以外の特徴は全て一致してる・・・!」
崎野「全身真っ白でコーディネイトなんで、そうそういないわよ」
崎野「間違いない・・・間違っててもごめんなさいで済む!」
崎野「貴方!!」
??「・・・?」
崎野「ちょっと待って! 聞きたいことがあるの!」
堕我「・・・」クル
堕我「・・・なんだ? 俺にようか」
758 :■■■■
崎野「回りくどく攻めていくつもりはない、。完全武装少女はいつだって正面突破だから」
崎野「単刀直入に聞く」
堕我「・・・」
崎野「貴方は」
堕我「・・・」
崎野「・・・・!」
崎野「性映像屋の手先?」バーン
堕我「・・・」
堕我「・・・」
堕我「・・・」
堕我「・・・ハァ」
堕我(まさか自分から出向いてくれるとはな)
堕我(最近、性映像屋についてネット上や第7学区で調べまわっているこねずみがいる。それを始末する・・・もしそいつが女でルックスがそこそこの場合ならば捕獲して連行する。それが今回俺に与えあられた任務だ)
堕我(性映像屋の野郎は前回の失敗でかなり腹を立てていたからな、もし俺が見つけ出せなかったら役立たずと判断し暗部に売り渡すと言っていた)
堕我(正直あんな野郎のいうことなんて聞きたくなかったが、闇に投げ出されるのはもっと嫌だ)
堕我(だから俺は・・・)
崎野「なにか答えなさいよ! それともその沈黙は、肯定と受け取ってもいいの?」
759 :■■■■
堕我「・・・」
堕我(そう言えば・・・前にもこんなことがあったな)
堕我(あの女は確か風紀委員だったのか・・・くだらない正義感に突き動かされ性映像屋について調べまわっていた)
堕我(そして、今のように俺が見つけ出し、性映像屋に連行したというわけだ)
堕我(皮肉だよな・・・性映像屋を潰そうとした奴が今はそいつの養分になっちまっている。今頃女であることを後悔しているか・・・それとも理性の消えた性奴隷に堕ちているか・・・どちらにせよもはやまともに生きてやいけないだろう。殺してやったほうが本人にとっては救いだろうに)
堕我(こいつもすぐにそうなる。まるで自ら蟻地獄に踏み込んでいく愚かな蟻だ)
堕我(そんなバカに俺は同情なんかしない。自業自得だ。あの時だってあの女がどうなろうとまったく心が揺れ動くことはなかった。心臓までもが冷えきったように自分でも怖くなるほどに冷静だった)
堕我(なのに・・・)
堕我(なのに・・・なんだ? この感じは。心がざわついている。俺がこの女のことを案じているとでも言うのか・・・?)
堕我(俺らしくない・・・何でこんなことに)
――――冷やすことは得意なんだろ? なら、せいぜい頭と体を冷やして反省するこった。・・・・覚悟を甘んじた自分を・・・ナ
堕我(そうだ・・・俺を焦がしたアイツの炎。それがまだ消えずに残っているんだ)
堕我(まるで冷えきった心を溶かすように小さくくすぶっていやがる)
堕我(・・・うざってえ・・・今度会ったら絶対に俺の手で・・・!!)
崎野「いつまでだんまりを決め込むつもり?」
崎野「そっちがその気なら警備員なりアンチスキルなりに調べてもらってもいいのよ?」
堕我「アマが・・・調子に乗るなよ」
>>760の書き込み時間により堕我の行動が決定
1、3、4、5、8、9 性映像屋に連行
2、6、7 崎野に手を引くよう忠告、そして逃亡
0 崎野と共闘。共に性映像屋討伐へ
760 :■■■■:2014/08/06(水) 23:05:39
test
761 :■■■■
崎野「え?」
ヒュン
崎野「――う、後ろにッ」
ドガッ!!
堕我「・・・こんなもんかよ。一撃で沈むなんてなんてホントやわだな」
崎野「う・・・わた、しとしたことが」
堕我「お前は踏み込んじゃいけないところに踏み込んじまった。探偵ごっこがしたきゃ身内でやっておくべきだったんだ」
堕我「だけど、もう遅い。もうお前の未来には破滅しかない」
堕我「生きてることが馬鹿らしく思えるくそったれな地獄だ」
そうだ。これでいい。これでこそ、俺だ。
俺にはもはや正義を敬う心も悪を憎む心も存在しない。この手を血に染めた、あのクリスマスからずっとこうだ。
心にこびりついた霜はやがて結晶になり、強固に包み隠す。たとえそこに火種が紛れ込もうと同じこと。結果は変わらない。
だから俺も変わらない。
☆ 性映像屋の隠れ家
性映像屋「へ・・・へっへっへ!! ひゃはははは!! こりゃびっくらこいた! よくわかんねーアンノウンにこてんぱんにされたゴミがまさか成果を上げて帰ってくるとはよぉ」
性映像屋「しかもなかなかの上物じゃねえか。ちいとばかし胸は足りねえが」モミモミ
崎野「はな、せ・・・クソッ」
性映像屋「悪くねえ!! アニメのコスプレさせたプレイで一発儲けられそうだ」
堕我「・・・」
性映像屋「おいおい。なんだその顔はよぉ。いつも以上に暗い顔しやがって・・・あ、もしかしてこの女に一目惚れしちまったとかかぁ?」
性映像屋「そりゃつれーよな。これからのことを考えると・・・ヒャハッ!!」
763 :■■■■
堕我「そんな女・・・どうなったって知ったことか」
堕我「俺は俺のことしか考えていない。興味もないからな」
性映像屋「そうかいそうかい! それなら別に俺は構わねえんだ! さて早速準備に取り掛かるか」
崎野「な、何を・・・」
性映像屋「お嬢ちゃん初めてだろ? なら一秒でも早い方がいい」
性映像屋「若い年齢での破瓜の動画は需要がたんまりとあるんだよ。ならさっさと撮るもん撮って金の種になってもらわなきゃ」ニタァ
崎野「や・・・いや」ブルブル
崎野「ごめんなさい・・・もう付け回したりしないから・・・家に返して・・・」
性映像屋「おっ。もうシチュエーションづくりか!! いいねえ!! やる気満々だねえ!! やめてといえば言うほど男の支配欲は高まるんだ。そのツボを心得ているとは恐れいった!」
性映像屋「まっとけ! 今最高の晴れ舞台を用意してやるからよぉぉ。ヒヒッ・・・キヒヒヒヒッ!!」ダッ
☆
崎野「ウウッ・・・ウッ」
崎野「どうして・・・こんなことに・・・? 私は・・・・何が間違っていたの? なんで正義の味方がこんな目に合わなくちゃならないの?」
堕我「・・・」
崎野「
完全武装少女ヒナミンなら・・・こんな手錠を安々と壊して、貴方みたいな見張りもぶっ倒して、あのオヤジをとっちめられるのに・・・!」
堕我「仮想の人物と自分を重ね合わせてるのか・・・哀れだな」
堕我「自分の思い通り、望むとおりにことが運べば誰も不幸なんかにはならない・・・俺だって・・・こんなところにはいない」
―――京介・・・? なんでだよ? なんで京介が殺されなくちゃならないんだよッ!!
堕我「世界は残酷なんだ。なんの罪もない者に理不尽なまでの現実を叩きつけてきやがる」
堕我「だけどそれが当然だ。ここは創作の世界でもなければ俺達は主役でもない。ご都合主義なんかがあるわけでもない」
崎野「・・・」
崎野「そんなこと・・・とうの昔から気づいていたよ」
崎野「けど・・・自覚するのが嫌だった。だからこそ仮想の世界の登場人物に憧れて、その姿を重ねていった」
崎野「だって素の私は・・・学業もダメで停学になるし、彼氏だっていないし・・・。ただの『崎野ヒナミ』の・・・存在価値は何なの?」ポロポロ
堕我「不幸自慢はどうでもいい。涙も罵声も俺には届かない」
764 :■■■■
性映像屋「さて、準備出来たぞ」ニイ
大男「うひぃ~今回は中学生かよ! さすが性映像屋さん! 極上の獲物だぁ~」
性映像屋「こいつはな過去に数十にも及ぶ婦女暴行を繰り返し、裏に流されてきた逸材だ」
性映像屋「そっちの方面ではプロだから安心しろ? とっておきの悲劇・・・いや喜劇を与えてくれるだろうよ! ヒャヒャヒャヒャ!」
大男「でもこんなちっちゃい子に収まりきるかな~? もしかしたらたくさん血が出るかもしれないけど・・・でもいいよね。最後はみんな女の子はボクチンによがり狂って体を求めてくるくらいなんだから!」
堕我「・・・」
性映像屋「よし、カメラの準備もOKだ。そろそろ・・・始めるとするか」
崎野「こんなことって・・・こんなことって・・・」ポロポロ
大男「じゃあまずは服が邪魔だからぁ~」
ビリ・・・ビリビリビリ!!
崎野「キャ・・・・! やめて!!」
性映像屋「甘美な嘆きだ・・・まさに蜜のように。そそらせてくれる」
堕我(熱い・・・)
堕我(体の芯が・・・)
堕我(全身のやけどがこんな時にうずきやがる)
堕我(なんだ・・・この感情は)
堕我(同情とかじゃない、もっと別の何かが俺の中でうごめいてやがる)
堕我(消えろ・・・炎なんて凍り尽くしてやる・・・! 俺の感情を左右するんじゃねえ!)
堕我(くそが。なんで・・・消えねえんだ)
>>765の書き込み時間により次の展開が決定
3、5、7、9 堕我覚醒
2、4、6、8 闇城登場
1、0 何もなし
765 :■■■■:2014/08/07(木) 00:28:56
はい
769 :■■■■
バンッ!
性映像屋「ん? ・・・誰だ・・・?」
闇城「・・・」
闇城「――何、やってんだ」
大男「あれれ~おかしいなあ~襲う役はボクチンだけだよ~」
大男「もしかしてエキストラ? ならその辺で・・・」ポン
轟ッ!
大男「ふぐぇ!」
闇城「一体何やってんだって聞いてんだよ・・・」
堕我「・・・お前は、あの時の」
性映像屋「なんだなんだ? 場をしらけさせてんじゃねえよ」
崎野「闇城・・・」
闇城「正直オレはムカついてる」
闇城「まずはテメーらレイパーコンビにだ。理由は言わなくたって分かんだろ」
闇城「そして次にお前だ、崎野」
崎野「え・・・?」
770 :■■■■
闇城「こいつらのヤバさはお前もしってるはずだろ? なのに何でこんな無謀な真似をしたんだ?」
闇城「俺が来るまで待ってくれたってよかったはずだ」
崎野「それは・・・その」
闇城「まあいい。それは後にしよう」ハァ
闇城「そして、俺はアンタに一番ムカついてる」
堕我「・・・」
闇城「何でお前はそんなに嫌そうに、辛そうにしてるのに我慢するだけなんだよ!」
堕我「・・・なんだと?」ピク
闇城「最初にあった時もそうだった、口では『殺す』なんて言ってたけどそれはお前の意志じゃないだろ? 顔見りゃすぐにわかんだよ。自分の行動なのにどこかアンタは他人ごとだ」
闇城「こんな奴の言いなりになって、こんなことの手伝いをしてお前は満足なのか? 楽しいのか!? そうだっつーのなら俺はアンタを容赦なくぶっとばせる。筋金入りの悪党だからな、かける情けはねえ」
闇城「けどな・・・そうじゃねえなら、自分の意志を見せてみろよ! 誰に操られるわけでもなく、嫌々でもなく! 自分がしたいことをしろッ!! それが俺を倒すことだってんなら受けて立つ!」バン
性映像屋「ははは! わけわかんねーけど堕我!! こいつ・・・殺っちまえ。俺の望みはお前の望みでもある、言わば俺の分身がお前なんだ」
堕我「・・・けっ」
堕我「どいつもこいつも・・・バカじゃねえの」
堕我「・・・俺のしたいこと、そんなのは>>771に決まってんじゃねえか」キッ
>>771
堕我はどうする?
771 :■■■■
ヒナミンのコスプレ
772 :■■■■
性映像屋「そういや何でこの場所がバレたんだ!?」
773 :■■■■
堕我「俺のしたいことそんなもの決まってんじゃねえか・・・それは」
堕我「ヒナミンのコスプレをすることだッ!!」ババーン
崎野「」
闇城「」
性映像屋「」
闇城「あの・・・だな。なんていうか予想の斜め上をついた返しだが・・・その、それならご自由にとしか言えねえ」
崎野「というか何なの貴方? 私に哀れとか言っておいて、あなたもヒナミンコスプレイヤーなんじゃない」
堕我「・・・うるせえ」
堕我「俺は架空の人物になりたいんじゃなくて今の自分を覆い隠す仮面がほしいんだよ」
堕我「ああ、そうだ!! こんな人生糞食らえだ! 何が楽しくてこんなキチガイ野郎の手伝いをしなきゃならねえ!! それならっ!! 魔法少女だろうが完全武装少女だろうが、それになれた方がマシに決まってるだろ!!」
闇城「いや・・・わからなくはねえけどよ・・・もっとマシな選択はなかったのかよ」ハァ
闇城「まあいい。どのみちアンタはもうこいつの言うことを聞く気はないんだろ? こいつに縛られている限り、ヒナミンにゃなれねえぞ」
774 :■■■■
堕我「そうだな・・・」ヌギヌギ
堕我「・・・ようやくわからされた」スッ
堕我「この胸の奥の熱さは何のか・・・」ジーッ
堕我「それはよ」ピッ
堕我「こんな野郎に飼い慣らされた惨めな自分への怒りだッ」ババーン
崎野「一瞬でヒナミンコスに着替えた!? なんていう早業・・・!? あれは・・・おそらくSランクコスプレイヤ―・・・ッ!」
闇城「もはやどっから突っ込んでいいのかわかんねえ」
性映像屋「それは俺のセリフだ」
堕我「よう、よくわからねえおせっかい焼き」
闇城「それって俺のこと?」
堕我「テメエはそこの木偶の坊の相手をしときな」
堕我「こいつは・・・ッ」
性映像屋「おい! 堕我・・・目を覚ませ」
堕我「俺がけりをつけるッッ!!」ダンッ
775 :■■■■
性映像屋「ひ・・・ひぃいいいいいい!!」
性映像屋「馬鹿野郎!! いきなり氷塊を投げつけてくるな!! 当たったら死ぬぞ!?」
堕我「当たり前だ。殺すつもりでやってるからな」
大男「旦那様を傷つけはさせない~~」
闇城「待ちな。テメエは俺が食い止めなきゃならんからな」
大男「この・・・どけぇええ~!!」
闇城「おっと」ヒョイ
闇城「図体は三ゴリ川さん以上だが知能・敏捷・筋力は劣化版でしかねえな」
ブンッ!!
闇城「楽すぎてあくびが出る」
大男「げホッ!!」
性映像屋「くそ・・・使えないゴミが!!」
性映像屋(他のボディガードは今ここにはいねえ! 呼び出してる隙もなさそうだ)
性映像屋(だったら選択肢は一つだ)
性映像屋(逃げてやる! 堕我の行動パターンならわかりきってる。逃げることなんてたやすいことだ)キヒヒ
性映像屋「ハッ・・・覚えてやがれよこのクソどもが!」
ボムッ! ピカー!
闇城「・・・な? スタングレネード!?」
776 :■■■■
堕我「逃さねえぞ・・・!」ダッ
性映像屋「ヒヒ・・・そうだ追ってこい! テメエなんぞ所詮俺様の手のひらの上だっていうことを思い知らせてやる」
☆ 路地裏
性映像屋「ヒィ・・・ヒィ、ここまで来れば・・・」
堕我「これで逃げたつもりか・・・」ズッ
堕我「もうここまでだ。死ね、性映像屋」スチャ
性映像屋「俺を殺してどうなる・・・テメエの未来は劇的に変わんのかぁ?」
性映像屋「いいや違うね。変わらねえ・・・いいや、むしろ悪化する」ニッ
性映像屋「テメエは言わば底なし沼にはまった愚かな獣・・・この俺はそんな獣に命綱を与えている神だ」
性映像屋「俺が死ねばお前をつなぎとめる命綱も消える。闇という底なしの沼にズブズブとはまっていくだけだぞぉ!?」
堕我「かまわねえ」
性映像屋「は?」
堕我「テメエの汚えイチモツ握ってとどまるくらいなら、堕ちていったその先で光を見出したほうがいくらかは生産的だ」
堕我「わかったんだよ・・・俺には覚悟がなかったってことを」
堕我「今までに何人も殺してきた。だけど全てお前が処理してくれることでその事実すらも残らないんだと錯覚してた」
堕我「情けない話。俺はお前や狂助に頼らなきゃ何もできねえ弱い人間でしかなかったんだ。殺したその先に何があるのかを見ていなかった・・・目をそらしていた」
堕我「喜べよ性映像屋。テメエは俺が覚悟を持って殺す、第一号になれるんだからな」ニタァ
777 :■■■■
ピッ!
堕我「ッ!?」
堕我「何だ・・・? 動いた瞬間皮膚が裂けて・・・?」
堕我「!」
堕我「これは・・・ピアノ線? お前、こんなものを・・・」
性映像屋「チッ・・・傷は浅いか・・・ま、カンのいいテメエのことだ、すぐに気づくことは見通していた」
性映像屋「もちろんこれで殺せるとは思っちゃいねえよ? ただ重要なのは」
タラー
性映像屋「テメエが血を流すことだ」ニッ
ドクン!
堕我「ッ!!」
堕我「て・・めえ・・・狂助・・・が狙いか・・・」
ドクン!
性映像屋「ああ、そうだ。あの化け物を飼いならしているのは俺だ。あいつの殺人衝動は危険な分、逆に扱いやすい」
性映像屋「さぁ・・・早く変われ。狂助が殺したがっている」
ドクン!
堕我「ふざ・・・けるな・・・」
堕我「でしゃばんじゃねえよ・・・狂助・・・こいつは俺が覚悟を持って・・・」
ドクンドクン!!
堕我「殺、す・・・んだからッ!!」
778 :■■■■
性映像屋「狂助が・・・俺を殺すぅ? はは寝ぼけちゃいけねえな」
性映像屋「あいつは完璧に俺が掌握している。天地が逆転しようと俺には手を出さねえよ」
性映像屋「そうだな・・・狂助が殺すのは、そこら辺の関係ない一般人になるだろうよ」
性映像屋「目標の定まらねえ殺人鬼ほど怖いものはねえな、無差別に誰これ構わずぶち殺したい放題殺すんだから!!」
ドクンドクン!!
堕我「黙れよ・・・俺が殺すのはテメエみたいなクズだけ、だ・・・!」
堕我「グッ・・・!」
>>779
どうなる?
1 堕我、狂助を抑えこむ
2 狂助 覚醒
3 堕我、気絶
4 助っ人現る
5 その他
779 :■■■■
1
こんなシリアスな場面だけど格好はヒナミンなんだよなw
780 :■■■■
狂助『きひっ』
狂助『早く・・・早く・・・』
狂助『その体を俺に明け渡せ』
狂助『ぎゃははは!! 殺したい殺したい殺したい!!』
狂助『真っ赤血の海を・・・! グヒヒヒヒ!!』
堕我「黙、れ・・・」
堕我「もう、お前なんて・・・いらねえ!!」ギリリ
堕我「俺に必要なのは・・・ッ!!」
堕我「自分の過去を・・・自分の苦しみを・・・」
堕我「そして狂助・・・お前みたいな存在をッ!!」
ピシピシ・・・!
堕我「覆い隠す光《ヒナミン》だッ!!」
パァーンンッ!!
堕我「・・・ハッ!!」
性映像屋「は・・・? ふざ、けるな!? テメエは今まで狂助を振りきれなかったはずだ! どころか!! 頼るようにすがっていたぁ!」
性映像屋「なのに・・・」ギリ
性映像屋「なんで振り払える!? なんで自らの闇に呑まれねえ!?」
堕我「・・・“覚悟”だ」
堕我「“覚悟”が俺を変えた・・・テメエを葬るためのな」ギッ
781 :■■■■
性映像屋「はぁ?・・・はぁ? 意味がわかんねえよ!? 何なんだよ!! テメエは?」
堕我「・・・」スゥ
堕我「マジカルハートにイグニッション!」キラッ☆
性映像屋「」
堕我「壊れた世界を救うため、絶対零度の凍てつく戦士!」サッ
堕我「完全武装少女ヒナミン! ここに見参だよっ♪」
性映像屋「ひ・・・ひぃいいいいいい」ガクガク
性映像屋「マジで・・・マジで何なんだお前はぁあああああああああああ!!!」
堕我「さぁ・・・俺の覚悟は見せた。次はテメエの番だぜ性映像屋」ギロ
堕我「この俺に・・・」
―――死ぬ覚悟を見せてみろッ!!
ウギャアアアアア・・・
☆ その後
崎野「はぁ・・・もうこんな真っ暗・・・まさか警備員にこんな時間まで絞られるとは思っていなかったんだけど」
闇城「そりゃあな。勝手に危険な場所にホイホイ突っ込んでいったんだ。怒られねえわけがない」
闇城「俺からも色々言うつもりだったけど、警備員さんが言いたいことはいってくれたから、免除としよう」
崎野「なによ偉そうに。べ、別に闇城が来なくたって私は・・・!」
闇城「なにか? 泣きべそ掻いて豊胸ブラ丸見えにしてた奴が」
崎野「はぁあああ!?////」
崎野「なに!? 見てたの!? あの状況でも!? 信じられない! このド変態ッ!!」
782 :■■■■
闇城「いあやそれは仕方ねえんだよ。勝手にOPeyeが反応して」
崎野「意味不明な言い訳するな―!! このバカー!!」ポカポカ
闇城「イテッ! 地味に痛いからそのポカポカやめろ」
崎野「もう・・・知らない!」フン
闇城「そうすねんなよ。むしろ喜ぶべきだぜ? 無事に今こうしていらるんだから」
崎野「それは・・・そうだけどさ」ボソッ
崎野「そう言えば・・・あの男とヒナミンコスプレイヤーはどうなったの? 私はずっとお説教だったけど闇城はなにか聞いてるんでしょ?」
闇城「んー・・・ちょっとショックな話かもしれないけど、聞くか?」
崎野「」コク
闇城「あの性映像屋って男は死んだ・・・いや殺された。全身を鋭利な何かで切り刻まれた後、氷柱の中で氷漬けにされていたらしい」
闇城「おそらくあのコスプレ野郎がやったんだろうな・・・」
崎野「・・・」
闇城「別に殺しを肯定するわけじゃねえ。けどよ・・・それがあいつの覚悟だったのなら俺がとやかくいう権利はないのかもな」
闇城「俺は性善説を信じてるわけじゃないからさ、わからなくもねえだよ。殺しでもしなければどうしようもねえ悪ってもんが」
崎野「・・・」
闇城「もし性映像屋って奴を生け捕りにしたとしても、あいつは学園都市の奥底に通じている奴なんだ。何かしらの手を使ってまたコッチに舞い戻ってくるかもしれない」
闇城「そうしたら、またあのコスプレ野郎や被害者の女の子と同じようにたくさんの犠牲が出る・・・」
闇城「そんな奴に誰が生きて欲しいなんて思うんだろうな? 少なくてもまっとうな人間ならそうは思わねえだろ」
闇城「だけど誰しも自分の身が一番だ。自分は殺しに手を染めたくない。・・・なんて無責任で身勝手な願いなんだろうな」フッ
闇城「けど・・・そんな願望の受け皿になることがあいつの覚悟だったんじゃねえか?」
783 :■■■■
崎野「でも・・・そんなのは、そんなのは」
崎野「悲しすぎるよ」ボソッ
崎野「誰にも感謝もされないのに・・・人知れず裏で血を流すことなんて」
闇城「それがあいつの思い描いたヒナミン像なんじゃねえか? ほらヒーロー的存在は“自己犠牲”の上に成り立ってるもんだし」
崎野「そんなの・・・ヒナミンじゃない。それは・・・ただの“自己満足”だよ」
闇城「かもな」
闇城「でも少なくとも満足している。あいつは。ようやく誰にも命令されず自分の意志であり方を確立できたから」
崎野「・・・わからない」
崎野「私には・・・全然わからないよ」
闇城「俺にだってわかんねえ。けどそれが当然でもある。あいつはあいつであって俺じゃないから」
闇城「そうだ。だったらさ」ポム
崎野「?」
闇城「お前が教えてやりゃあいいじゃん」
崎野「何を?」
闇城「正しいヒナミンのあり方を」ニッ
闇城「アンタのやってることはまったくヒナミンじゃない―! 正しいヒナミンとはね――なんて、手ほどきしてやるんだよ」ハハ
崎野「冗談で言ってるの?」
闇城「いや、至って真面目だぞ」
784 :■■■■
闇城「ヒナミンという共通項があるお前ならどうにかなんじゃねえか?」
崎野「何よその適当な考え」プッ
崎野「でも・・・そうだね」
崎野「ヒナミンとしてではなく、一人の女として挑んだこの事件は解決したんだし、私ももうヒナミンに戻る時が来たのかもしれない」
闇城「げっ・・・ていうことはまたあのきわどいコスプレに戻るのか?」ギョッ
崎野「なによ? 文句ある」ムッ
闇城「別に・・・ただ今日はじめてお前の私服姿見たけど、結構似合ってるなって思ったから。これで見納めとなると、もったいないな」
崎野「・・・くどいてるの?」
闇城「ちげーよ! 誰が偽乳なんか口説くか」アセアセ
崎野「言ったわね・・・今に見てなさい! 私が本物の完全武装少女ヒナミン(Ver.カザキリ)になっても闇城なんか眼中にも入れないから!」
闇城「もう成長期は過ぎただろ? ならお察しですわ。というかカザキリ型ってなんだよ」
崎野「ふん! もういい! これ以上闇城と不毛な会話を続けてもイライラするだけだし!」
闇城「いやまて、だからカザキリ型って」
崎野「とにかく、ヒナミンにかぎりなく近い私なら、あの偽・ヒナミンを準・ヒナミンに押し上げることも可能」
崎野「いいわよ、私はあいつを探しだしてヒナミンの何たるかを教えてあげる! 今度は女としてではなくヒナミンとして!」
闇城「は・・・はぁ」
闇城(よくわからんけど乗り気になったようだ)
崎野「行っくよ! マジカルハートにイグニッション!」ピカッ
ヒナミン「完全武装少女ヒナミン! 偽を正に正すため、ただいま参上!」
十三日目 完
最終更新:2016年01月29日 22:36