439 :■■■■
破輩「ふーむ」テクテク
破輩「ここの見回りも一応終わりということでいいな」
破輩「そろそろ弁当にするか」
破輩「しっかし、少し作りすぎたな。一人で食べるには完璧にキャパオーバーだぞ」ズン
破輩「これも全ては私と同行する予定だった春咲が熱とかで休むから…」
破輩「む…あいつは」
闇城「…」オナカスイタ
破輩「ふふん…」
破輩「ふふふーん♪」
破輩「調度良い。弁当も消化して、手伝いを増やすチャンスだ」ダッ
440 :■■■■
破輩「ねえねえそこのボク」
闇城「んぁ」
破輩「お姉さんとお☆茶しない?」
闇城「」
闇城「こんなところで逆ナンとか…何やってんすか」
破輩「ば、ばか者!これはだな、その場のノリというかなんというか」アセアセ
破輩「お前こそなんだ!そのノリの悪さは!お前だったら二つ返事でYESだろ」
闇城「酷い偏見を見た…」
闇城「それで何のようだい?」
破輩「ああ…実はだな」
○
闇城「なるほど飯の代わりに手伝えと。随分安い男になっちまったもんだ」
破輩「何を言ってる。私の手作りだぞ。プライスレスだ」ムス
441 :■■■■
闇城「なんだと!?それはポイント高いな!」
闇城「一度現役JKの作る手作り弁当というものを食べてみたかったんだよ!!」ガタッ
破輩「このテンションの落差には呆れるな。そう期待するなよ。ありあわせで作ったものばかりだからな」
闇城「御託はいい。さっさと始めようぜ」キリッ
破輩「こいつのテンションにはついていけないよ」ハァ
破輩「それじゃ、あそこの公園で腰を落ち着けるとしようか」
○
破輩「それじゃ、蓋、開けるぞ」
闇城「お・・・おう」ドキドキ
パカッ
破輩の弁当の出来は?
安価下
1 美味
2 メシマズ嫁属性
3 まあ無難
4 その他
442 :■■■■
破輩先輩の作者さん的にはどうなんだろう?と気になりつつ
見た目は壊滅的味は1
見た目はうまそう味は2
の、いずれか1つで
443 :■■■■
闇城「ッ!!」
破輩「どうした? その鳩が豆鉄砲を食ったような顔して」キョトン
闇城「すまん。一つ聞いていいか」
闇城「これは、「かつて封印された邪神ダーク・マターの欠片。それが今ひとつになる時がきた!」 というテーマを元に構成された弁当箱の中の現代アート的なもの……じゃないよな」
破輩「?」
破輩「要するにどういうことだ」
闇城「真っ黒焦げじゃないですか」
破輩「ばッ、ばか…」カァァ
破輩「これは違う! 味付けを今流行のイカスミソースでトッピングしたものだ! 決して焦がしたわけじゃないからな!」アセリ
闇城「そして、よくわからない形に切り刻まれた惣菜の数々…」
闇城「もしかして破輩先輩殿…」
闇城「そうとう不器用だったりする?」
破輩「うるさいうるさい! 多少見た目は不格好でも味は最高だから黙って食え!」ブンブン
444 :■■■■
闇城「やめて! 風で浮かせて無理やり口にねじ込もうとしないで! 死ぬから!」
破輩「なら、無駄口叩かずに食べてみろ。絶対に考えは変る」
闇城「へいへい…」ジー
闇城「それではいただきます」オソルオソル
パクッ
闇城「むむ?」
破輩「どうだ? うまいだろう」
闇城「確かに、味は悪くない」モグモグ
破輩「ばかいえ」ポコッ
闇城「でっ」
445 :■■■■
闇城「なんというか…家庭的というか、おふくろの味みたいな」
破輩「それは褒め言葉と受け取っていいのか?」
闇城「もちろん。先輩殿を妻にする奴は幸せモノっすよ。見た目はアレでもここまでの味を毎日楽しめるんだから」
破輩「見た目はアレっていうのは余計だ」フッ
破輩「まあいい。これで私の料理の腕を魅せつけられたからな」
破輩「ほらまだまだあるぞ。食えるだけ食っとけ。今日は長丁場になるからな」
闇城「げっ…そんなにハードなんですか」
破輩「ああ。お前がいない間にそこそこ進展はあってだな。今日はいざこざにけりをつけるための重要なポイントになるかもしれん」
闇城「そんな日に悠長に弁当食ってる場合じゃ…」
破輩「だからこそだよ。腹は減っては戦はできぬ。それに夜にならなきゃ奴らも動かないからな。昼はこうして過ごすだけさ」
446 :■■■■
闇城「やつら…?」
破輩「風輪の不良。木原一派だ」
破輩「ついに奴らの隠れ家を見つけてな今日の夜。奴らが活動を始めた際に侵入を試みようと思っている」
闇城「ぶっ!!」
破輩「ど、どうした!? 喉をつまらせでもしたか?」
闇城(よりによって一善クンかよ! 昨日もなんやかんやで一緒に遊んだというのに次の日には敵同士か…)
闇城(ものすごい微妙な立ち位置にいる俺…これは関わらないほうがいいか?)
闇城(でもなぁ…弁当を食った手前断るというのも…)
闇城(どうする…! 俺!)
安価下
1 破輩を手伝う
2 断る
3 その他
447 :■■■■
1善くン
448 :■■■■
闇城「い、いや。なんでもねえ」
闇城「ただ木原一派と聞くと結構やばい奴らの集まりだと思ってな。もし戦闘にでもなったら」
破輩「安心しろ」フフ
破輩「お前の目の前いるのは
風輪学園の第2位だ。そこらのゴロツキに仲間を危険な目にあわせはしないさ」
闇城「そりゃあ頼もしいことで」
闇城(まあ…どこか影を持った奴とこのままの関係を続けるのはいけねえよな。あいつの正体を、敵か味方かもはっきりさせねえと)
破輩「さて、もう少し時間もあるし活動再開としよう」スクッ
闇城「そうだな。俺は何をすればいい?」
449 :■■■■
破輩「ん~私の付き添いでもいいが。他の支部員の手伝いに行ってもいいぞ」
闇城「他のぉ?手伝うことなんてあるのか随分と昼は暇そうだけど」
破輩「いやはやもう2週間以上こうして見回りを続けているとな、便利屋みたいな立ち位置が定着してしまって」
破輩「今日も迷子猫の捜索や、幼稚園生との交流やら、交通整理、街路舗装の手伝いとか見回りの傍ら行っているよ」
闇城「うへぇ…良いように使われてるなぁ」
破輩「いやむしろ風紀委員のあるべき姿だと思うぞ。最近は風紀委員の不祥事もあってか、距離を置かれることもあるからな」
破輩「こうしてなんでも頼んできてくれたほうが私としては嬉しい」ニッ
闇城「俺にはわからない領域の話だぜ…」
破輩「で、今日は…確か厳原が幼稚園での手伝い。一厘は迷い猫の捜索。秋園は除草の手伝い。男どもは交通整理中だ」
破輩「どうする? 誰かの手伝いに行ってもいいんだぞ?」
闇城「どれもめんどくせえことを…」
安価下
1 厳原さんのところに行ってみようかな
2 一厘とかいうリア充の冷やかしにでも
3 秋園ちゃんは元気にしてるかな?
4 あえて男どもと友情を育みに行くぜ
5 破輩先輩殿に付き添う所存であります
450 :■■■■
ここは5しかねえ
451 :■■■■
闇城「いまから会いに行くというのもたるいし先輩殿にお供しますよ」
破輩「お、そうか?それならよろしく頼むよ」
破輩「といっても本当にやることはないんだよな。今日見回る分は終わったし、夜の備えも終えてある」
闇城「あ!ならなら」
闇城「近くにサーカスがやってるようだぜ。どうせだし見に行くとか…?」
破輩「サーカス…ねえ。そんな興味はないけど」
闇城「俺が興味あんの!やることないならその付き添いということで!」
破輩「おいおい、それじゃ立場が逆転…って待て待て!どこに行く気だ。手を引っ張るな!」グイグイ
闇城「だから言ってるでしょサーカスだって。サ・ー・カ・ス」
破輩「まったく。身勝手なやつだ」ハァ
破輩「まあいい。ただし!お前のおごりだからな」
闇城「へいへい。浮いたメシ代でおごりますよ」ニッ
452 :■■■■
○
破輩「へえ~。『シルク・ド・ラ・クローヌ』ねえ。もっとちゃっちいのかと思ってたけど結構しっかりしてるじゃん」
闇城「キャストも豪華だぜ。ほらあそこのお姉さん。きわどい恰好なのにどこかしら風靡な印象を与える。そして何より巨乳!」
破輩「よくわからないな。別に胸があっても邪魔なだけだぞ。肩はこるし動きは制限されるし。いいことなんてそうそう…」
闇城「本人になくても周りにはあるんだよ。幸せを振りまいてるんだから堂々としといてくれよ」
破輩「幸せ…ね」フムゥ
ワーワーワー キャーキャーキャー
闇城「どうかしたんすか?そんな神妙な顔して」
破輩「いや、ただな…ふと思ったんだよ。私にとっての幸せってなんなんだろうって」
破輩「小さい頃から人助けは好きだったし、感謝されると嬉しかった」
破輩「だから風紀委員になってみんなのためになることが自分の幸せと考えていたんだけどな」
破輩「最近になって思うのは自分の幸せだと思っていた感情はただその助けたものに感化された一時的なものにすぎないんじゃないかってことだ」
破輩「それは悪いことじゃない。幸せの共感も大事なことだ。けど結局今の私には残っていない。自分が自分の価値観で勝ち得た幸福なんて一つもないのかもしれない」
ハハハ ヒエー
破輩「まるであの道化のように、自分は人のために尽くすだけ…それじゃまるで機械だな…なんて思ったりしてて」
破輩「な、なあ。お前はどう思う。自分で言っててよくわからなくなってきてて」
闇城「うっ…どけ!禿頭。そんな近づいてたら見えねえだろ!!俺に弾む肉体、弾ける巨乳を拝ませろ!!」
破輩「…」ピキ
ソノゲンソウヲ、ブチコワスッ!
ギャアアア・・・セッ、センパイドノ!ボウリョク、ハンタイッ!
モンドウムヨウッ!
453 :■■■■
○
闇城「要するに…」ボロ
闇城「先輩殿は人のためだけじゃなくて自分のためにも何かをしたいってことか?」
破輩「随分ステージの方に釘付けのようだったが、最低限の話は聞いてたようだな」ムスッ
闇城「そりゃもちろん。学園都市の聖徳太子とは俺のことだぜ」
破輩「こんな下品な聖徳太子がいてたまるか!」
闇城「とにかく話を戻すぜ。どうなんだよ先輩殿」
破輩「むぅ…まぁ端的に言えばそうかもしれない」
破輩「…けど」
闇城「けど?」
破輩「軽蔑しないか?風紀委員なのに自分のために何かしようなんて奴を」
闇城「…こりゃ重度のワーカホリックだな」
454 :■■■■
闇城「風紀委員だって人間だろ。なら自分のために何かしようと咎める奴はいねえよ」
闇城「というか自己犠牲に成り立つ奉仕活動なんてどんだけブラック組織なんだか」
破輩「い、一理ある」
闇城「結論。好きなことを好きなようにやってください。至ってシンプルだがこれで解決だな」
破輩「いや…それが…」
闇城「まだ何か?」
破輩「自分のためにやりたいこと…っていうのがわからないんだ」
闇城「~~khtf」
破輩「露骨にめんどくさそうな顔をするな!仕方ないだろ。いままでこんなこと考えもしなかったんだから」
闇城「それはさすがに自分で見つけてくださいとしか言い様がないな。それは先輩殿にしかわからんことだし」
破輩「それはそうだがまったく見当もつかないんだ。女たらしのお前なら一般的な女の子がどんなことを幸せと感じるかわかるんじゃないか?」
闇城「相変わらずひでえ言われよう」ズーン
455 :■■■■
闇城「別に女たらしでもねえし女子の気持ちっつーのにもピンとは来ないんだが」
闇城「一般的に考えるとするなら」
闇城「例えば友達同士でスイーツ食べに行ったり? 化粧したり? おしゃれで服買いに言ったり?」
破輩「甘いモノは太るから…化粧も毎朝するの面倒だし、服だってほぼ制服で間に合ってるし」ウーン
闇城(こじらせ系女子とはこういうものなのか)
闇城「じゃあやっぱ恋愛か?好きな人の隣にいるだけで幸せを感じるらしいぞ。乙女とは」
破輩「れ、恋愛?」ドキッ
破輩「悪いがそんなものとは無縁な生活にいるからな…恋人はおろか気になる奴もいないし」
闇城「んま、確かに俺としても自分の手でリア充を一組増やしたいとは思わないからおすすめはしない」
闇城「でもでも。自分だけの幸せが欲しいのなら、もし気になる相手を見つけた時には逃さないほうがいいぜ」
破輩「…心に留めておく」
456 :■■■■
○
闇城「いやーなかなか良かったですな先輩殿」
破輩「ん。そうだな。期間限定の公開だったらしいから見ておいてよかった」
破輩「サーカスというものがあそこまで熱狂するとは思わなかったぞ」フッ
闇城「でしょうでしょう」
闇城「…で、そろそろ時間?」
破輩「そうだな。もう一厘たちは集まっていると思う。最後にもう一度確認しておく」
破輩「本当に手伝ってくれるのか?」
闇城「ああ。乗りかかった船。最後まで付き合うぜ。先輩殿!」ビシッ
破輩「フフン。なら…あとで泣き事言っても知らないからな」
闇城「むしろ泣かせてやりますよ。不良のアホどもを!」
457 :■■■■
○ 第五学区 某所
闇城「ここは空き地…だよな」
破輩「ああ。正真正銘ただの空き地だ」
破輩「ここから見える向かい側の施設。あれは数年前に実験器具の暴発から研究停止に追い込まれ廃棄された実験場だ」
破輩「ここらへんは人通りも少なくて目撃情報も無いに等しかったんだが、つい最近停止したはずの実験場が稼働しているという情報が寄せられた」
破輩「そこで調べてみるとドンピシャ。その建物内に入っていく数名の人影をとらえた。その中には以前退学処分を受けた風輪の学生がいたというわけ」
闇城「そいつが。木原一派だったってことか?」
破輩「そういうことだ。これが明らかになったのがつい先日。そして今日実際に潜入を行おうと考えている…」
458 :■■■■
破輩「考えているんだが…」
闇城「誰も来てない…」シーン
破輩「どういうことだ?時間は間違っていないよな」
闇城「揃いも揃って遅刻とかか?」
破輩「鉄枷ならまだしも時間厳守の厳原がいないというのは」ウーン
闇城「大事になってなきゃいいが」
安価下の秒数1秒で展開
1・8 鉄枷「みんなで張り込み用のアンパンと牛乳買ってきやした」
2・7 厳原「ごめん。遅刻しちゃった」テヘペロ
3・6・9 一善「テメエらのお仲間さんはみーんなおねんねしてるぜぇ?」
4・5 破輩「あ、明日のこの時間だった」
459 :■■■■:2014/12/08(月) 00:32:28
はい
460 :■■■■:2014/12/08(月) 00:36:59
0が出たらどうなるのだろう・・・
461 :■■■■
鉄枷「あ、破輩先輩。ちっす!」
佐野「既についていましたか。お待たせしました」
ゾロゾロ
破輩「お前らどこに行ってたんだ?」
厳原「いや、ね?鉄枷君が張り込みにはアンパンと牛乳は欠かせないっす!っていうもんだから」
一厘「仕方なく、買い出しに行ってあげたんです」
湖后腹「何いってんですか。一厘さんも「私はうぐいすあんパンだからね!」なんて言ってのりのりだったくせn」
ギロリ
湖后腹「あ…なんでもないです」フルフル
闇城「買い出しに全員で行くのかい。仲がいいんだか要領が悪いんだか」ハハ
秋園「あ、闇城さんもいらっしゃってたんですか。ということは…手伝ってくれるんですか?」パァ
闇城「おう。この俺が来たからには安心しろ。とんがりコーン一味など一蹴してやろう」フハハ
鉄枷「はは。いいじゃねえか。その借りを返すという意味でもな。一緒に頑張ろうぜ」アクシュ
パシッ
闇城「リア充は敵!熱血赤鉢巻。お前に力を貸すのではない!先輩殿のために助力するということを忘れるな!」
一厘「なっ…!こっちが下手に出ればつけあがって!こんのぉー」ムカ
462 :■■■■
佐野「まあまあそこまでにしましょう」
一厘「佐野先輩!でもこいつ…!」
佐野「ここで内輪もめしてても時間の無駄ですし、非生産的です。目的は同じなのですから些細な価値観の違いは目をつぶって協力関係を作っておきましょう」
秋園「闇城さんはあの時、私のために駆けつけてくれました。だから今は少しふざけてるかもだけど大丈夫だと思います。やるときはやってくれます!」
一厘「はぁ…過大評価しすぎよ。まったく」
一厘「こんなやつなんかより私の鉄枷のほうが…//」ボソボソ
破輩「さて。全員集まったな。春咲はいないがそのための補充要員もいる。計画通り進めていくぞ」
「「はいっ」」
463 :■■■■
破輩「まずは佐野・厳原はここで待機。私達と連絡を取りつつ周囲の動きにも注視しててくれ」
破輩「もし付近で怪しい動きが見られたら直ちに報告。必要であれば警備員への連絡も怠るな」
厳原「任せて」
佐野「やり遂げましょう」
破輩「残りはふた手に分かれて潜入だ。ちょうど南口と北口に分かれている」
破輩「既に廃墟の一部とかしていて鍵はかかっていなかった…だが電子ロックがある場合は湖后腹に任せて解除してもらう」
破輩「旧来のロック式なら一厘でもいけるな」
一厘「見る限り古い建造物を細々改修していたようですので鍵の種類も新旧入り交じってることが予想されると思います」
湖后腹「最悪、実力行使でぶっ壊すことも視野に入れときますね」
破輩「できれば、木原一派に悟られず侵入したい。なるべく穏便にな」
464 :■■■■
闇城「はいはい質問」
破輩「どうした?」
闇城「まだ木原一派が風輪の問題に関与してるとは決まっていないんだよな」
破輩「そうだ。それを確かめるための捜査だしな」
闇城「んじゃあ。もし、その証拠が見つからなかったら。ただ廃墟でだべってただけだったらどうするんだ?」
破輩「その場合は…」
一厘「もちろん決まってるでしょ」
一厘「あれだけ悪評を垂れ流しているやつよ。風輪とは関係なくても他の場所で何をやってるかわかったもんじゃないわ」
一厘「とっちめて、洗いざらい吐かせてやるんだから」ギリ
一厘「ね。鉄枷?」
鉄枷「お、おう…!」
破輩「その通りだ。以上」
闇城「結局どう転んでも衝突は避けられないか…こりゃ腹くくるしかねえな」
465 :■■■■
破輩「それじゃ後はグループ分けだな」
破輩「一厘は鉄枷と着いたほうがいいだろう」クス
一厘「はっ、破輩先輩!?///」
鉄枷「…」カーッ
闇城「うっ…俺のゴーストが囁いてやがる。『爆発しろ!!』と…!」ソウヤデ ユルシチャアカンデ
破輩「秋園は私について来い。こういう経験はないだろうからな。リーダーが教えるのが義務というものだろう」
破輩「さて残った二人は自由に決めていいぞ。二人でよく相談し合え」
湖后腹「…」チラ
闇城「…」チラ
~闇城・湖后腹相談タイム~
闇城「なぁ…」
湖后腹「はい」
闇城「二者択一とはいっても選択肢は一つしか無いよな」
湖后腹「はい…」
湖后腹「あのバカップルとともに行動するのは地獄ですよ。不器用&ツンデレのハートフルコメディのなかで脇役になりたければおすすめしますが」
闇城「いいか?あえて告白しよう」
闇城「俺はおっぱい星人であると」ドドーン
湖后腹「な…!」
466 :■■■■
闇城「我いるところに巨乳あり。つまり巨乳とおっぱい星人は二つで一セット。どちらか一つが欠けたら成り立たない」
闇城「言いたいことは聡明な君ならわかるだろう?」ニコ
湖后腹「いや。おっぱい星人がいなくても巨乳は巨乳ですよ。その理屈は破綻してる」ロンパー
闇城「グハ!!そこをついてくるとは…!」
湖后腹「じゃんけんしましょう。恨みっこなしで」
闇城「くそ運任せかよ…だが、俺には巨乳の女神が付いている。故にじゃんけんでも負けるはずがない」
湖后腹「せーの」
闇城「じゃんけん」
湖后腹・闇城「ぽん!」
安価下の秒数一桁で勝敗が決定
奇数 闇城勝利
偶数 闇城敗北
467 :■■■■:2014/12/09(火) 18:07:37
むん
468 :■■■■
湖后腹「そんな…まさか」ガクッ
闇城「ハハハハハ!!やはり俺には巨乳神がついていた!!」
一厘「何やってんのよ。あの二人は」ジト
厳原「頑張ってきてね、みんな!」
○
闇城(というわけで湖后腹クンには犠牲になってもらい、俺は巨乳コンビと行動を共にすることになった)
闇城(いや~眼福眼福。この二人が並ぶと絶景だぜ)ニヤリ
秋園「こ、ここが北口ですね」ゴクリ
破輩「ああ…手入れもされてない状態だ。何が転がっているかもわからない。足元には気をつけろ」
闇城「よいしょっ…と」ガチャ
ギ、イイイィィィ…
秋園「開きました! 入れそうですよ」
破輩「ああ。進もうか」コク
一方その頃…
鉄枷「な、なあ。近すぎないか?一厘」ドギマギ
一厘「うるさわね。別に暗がりが怖いとかじゃなくて寒いだけよ!それに手つないどいたほうが…」
一厘「安心…出来るでしょ」ポッ
鉄枷「…///」カーッ
一厘「…///」モジモジ
湖后腹(死にたい)
469 :■■■■
闇城「電気は通ってないみたいだな。廃墟だから当然か」
秋園「もし活動してる場合は非常電源に切り替えてるんでしょうか。それともソーラーパネルから変換した電力でまかなっているのかも」
破輩「詮索は後だ。それよりも今は周囲に目を向けた方がいい」
破輩「罠や見張りがどこに潜んでいるかわからないからな。既に私達は奴らの居城に足を踏み出してるんだ」
闇城「そうだな…気をつけよう」
闇城「ん?あれは…」
安価下
闇城の見つけたものとは?
1 人(誰?)
2 ゴミ
3 エロ本
4 その他
470 :■■■■
3と1(風輪の誰か)
1はナシでも、どちらでもおまかせで
471 :■■■■
闇城(エロ本が宙に浮いている!?)ギョッ
クシクシ
闇城(いや…暗がりでよくわかんねえけど。誰かが読んでるのか)
??「」ハァハァ
闇城(こっちに気づいていないって、どんだけ夢中になってんだよ)
破輩「どうした闇城。さっきからそっぽばっか向いて」
秋園「何か見つかりました―?」
闇城「えっ…ああ」
闇城(先輩殿は気づいてないのか。どうする見て見ぬふりを…)
闇城(いやそれじゃ意味ねえな。怪しい奴はかたっぱしからぶつかってかねえと!)
闇城「おい! そこにいるんだろう! 誰だ!」
??「」ビクッ!
安価下
誰?
1 大狗部
2 中円弟
3 木原一派の下っ端
4 まさかの一善
5 その他
472 :■■■■
4
473 :■■■■
一善「んあ…なんだテメエら」
一同「」
闇城「いやお前こそ何してんだよ!!」ビシッ
一善「見てわかんねえのかョ。週一の楽しみの『週刊BOIN!』を読みふけってるだけだろうが」
闇城「うっ…そこまで堂々とされると逆にこっちが間違ってるみてえじゃねえか」
闇城「つーかいきなり本丸に遭遇するとは。ダンジョン一発目の敵が魔王だった見てえな拍子抜け感…」アトソレミセテ
一善「おいおい。風紀委員もいんじゃねえか。こりゃご大層な客人だ」ジブンデカエ
破輩「木原…」ギリ
秋園「怖いです…」ブルブル
474 :■■■■
一善「おいおい。開口一番がそれかョ。俺も嫌われたもんだなぁ」カカカ
一善「それで一体何の用だ?くだらねえ理由だってんなら…」
破輩「ここを調べさせてもらう」
一善「あン?」
破輩「貴様の悪事をみすみす見逃す訳にはいかない。ここで終わりにしよう」
秋園「悪は栄えた試しはないんですからね!」ビシッ
一善「は…そういうことか。つーかそれしかねえよなァ…あんたらがここに来る理由なんざ」
一善「しっかしひでえョな。一方的に悪のレッテルを貼り付け、反論の余地もないまま潰しにかかる。正義という毒に侵された亡者どもが…俺達よりもたちが悪いぜ」
闇城「…違うのか」
闇城「違うって言うなら、教えろよ。ここで何をやってるのか」
一善「聞きてえか」ククク
475 :■■■■
――――
一厘「あそこを曲がったとこ! そこから僅かな光が漏れてるわ」
鉄枷「よし…いくぞ」
――――
一善「なら教えてやるョ」
――――
湖后腹「なんだ…これ」ゾッ
鉄枷「こいつら…!」ギリ
――――
一善「俺達がここでやっていること」
一善「それはョ――――…」
――――
一厘「こんな…こんなことが…あっていいの?」
安価下
一善が行っていることとは…?
最終更新:2016年02月11日 22:45