833 :■■■■


十五日目

 ☆ 朝

闇城「夏休みも折り返し地点か」

闇城「長いようで短いようでやっぱり長い」

闇城「まあ・・・まだ半分もあるんだ。学校のことは後々考えるとして」

闇城「今日のことは今日考えなきゃな!」

闇城「さて、どうするか」

 >>834
どうする?

1 外出(場所も指定)
2 洗濯物を干そう
3 その他

4 破輩の手伝いに行く



834 :■■■■

そろそろ金稼がないとな



836 :■■■■

闇城「そういや、ここ最近金の出費がやばい」

闇城「次の奨学金の振り込みまでもつか?」

 残金…5680円

闇城「うーん…これはまずい。最悪もやし生活を余儀なくされるな」

闇城「今日一日の日払いのバイトでも探してみるか」カチカチ

闇城「お、さっそくヒット! これなんて良いんじゃないか?」


 >>837
どんなバイト?



837 :■■■■

 >>30に記されているどこかの日雇いアルバイトか、臨床試験(治験・新薬モニター)



838 :■■■■

壁を殴るだけの簡単なお仕事です



839 :■■■■

闇城「ふうん。新薬モニターか、これなら薬のんでのんびりしときゃ良いし、日給も割高だ。ま、悪く言えば実験用のモルモットになれってことだけどな」

闇城「まあ、安全管理はしっかりしてそうだし、多分大丈夫だろ」

闇城「それに、投薬なんて能力開発でいやというほどやらされてきたし、特に抵抗もないしな」

闇城「よし、そうと決まれば早速電話で申し込みっと」

闇城「よーし、やってやるぜ」グッ

 ☆ 会場

闇城「と、まあとんとん拍子でここまで来たわけだが」

闇城「怪我もしてないのに病院に来るって言うのもなんか落ち着かないな」ソワソワ

 ガラ…

研究者「やあ、よく来てくれたね」

闇城「どうも」ペコ



840 :■■■■

闇城「先生、今日はよろしくお願いいたします」

研究者「はは、そんなかしこまらなくても良いよ。リラックスしてくれた方が良い実験データもとれるし」

闇城「そうですか…」

闇城「んじゃ、そうさせてもらうぜ」アッケラカン

研究者「その切り返しの早さは素晴らしいね」ハハ

闇城「それでさっそくだけど先生。今回の薬ってなんなんだ? 募集要項に書かれてなかったけど」

研究者「ああ、そう言えばまだ言ってなかったね」

研究者「今回君にモニターしてもらいたいのは>>841の薬だよ」

闇城「なんだって!?」

 >>841
どんな薬?

1 風邪薬
2 頭痛薬
3 惚れ薬
4 その他



841 :■■■■

4 巨乳薬



842 :■■■■




闇城「巨乳薬? え……つまり巨乳になるということですか」

研究者「うん。ざっくり言えばそういうこと」

研究者「でも安心したまえ。効果はポッキリ一日。それにまだ試作段階だからね、男性が服用してもBカップになるかならないか、といったところだろう」

闇城「というか、なんだって男にモニターさせるんだい。こう言うのは女性の方が……」

研究者「いや、そもそもこの薬は女性用のではないんだよ。女性になりたい男性のためのものだ」

闇城「え…」

闇城「つまりそれは…」

研究者「お察しの通り、女装願望のある方、もしくは性同一性障害に苦しむ人に向けた薬なんだ」

研究者「女性と男性じゃ体の作りも違ってくるからね。モニターは男性じゃないと意味がないんだ」

闇城「なるほど……って、需要あるのかこんな薬」

研究者「あるんだよ意外とね。手術などのリスクをおかさずに、またホルモン注入などの手間もかからず短時間で実現できる。それに今のところ深刻な影響を及ぼす副作用も確認されていない」



843 :■■■■

研究者「完成の為に資金提供してくれる人もいるくらいだよ」ハハ

闇城「物好きもいたもんだな…」

闇城「確かに俺もおっぱいは好きだけど自分に欲しいかと言われると…」ウーン

研究者「では始めるとしよう」

研究者「このカプセルをまずは2錠服用してくれ」スッ

闇城「……」ジーッ

闇城「……ううむ」

闇城(安全とは頭で分かっていても、どうも踏ん切りがつかねえ)

闇城(そりゃそうだ。俺だってまさかこんな薬を飲まされるとはおもってもいなかった)

闇城(いや、待てよ)ピキーン

闇城(もしこれで巨乳化したら、見放題、揉み放題じゃねえか!)

闇城(自分のとはいえ長年の夢がようやくかなう!)

闇城(なら、やるしかねえだろ!!)ガシ

 ごくんっ!

研究者「ああ、ひとつ言い忘れてたことがある」

研究者「効果は個人差がある。もし薬との相性が抜群だった場合」

研究者「巨乳化どころか女体化してしまうかも」テヘ

闇城「……っ!」

闇城「それを先にいえええええッ!!!」

 >>844
闇城はどうなった?

1 巨乳化
2 変化なし
3 闇嬢化
4 その他



844 :■■■■




845 :■■■■

 ボンッ!

闇城「うわっ! いきなり胸が大きくなりやがった」

闇城「けど……体自体は特に異変はないな」キョロキョロ

闇城「よかった……この状態でも赤面ものなのに女体化なんてしたら卒倒もんだぞ」フゥ

研究者「ほう。興味深いね」

研究者「やはり前回よりも分量を増やしたお陰か、Fカップはあるように見える」

研究者「成功か……いや、後は安定性と継続力を確かめねば」

闇城「あの、これから俺どうすれば……」



846 :■■■■

研究者「とりあえず午前中分のデータを取った後は夜に再度データを取るまで自由だ」

闇城「外出してもいいのか?」

研究者「個人的には控えてほしいけど、データに支障をきたすような激しい運動を
しなければ許可しているよ」

研究者「そもそも、その姿で外に出る勇気があるかどうかの話だけどね」フッ

闇城「……確かに」

 ☆

闇城「さて、データ取りは終わったわけだが、これからどうするか」

闇城「休憩室で休んでろといわれたけど、同じ場所にただ居続けるのはな」

闇城「しかしこのなりじゃ、」ポヨン

闇城「外に出るのも躊躇われる」ハァ

闇城「……どうするか」

 >>847
どうする?



847 :■■■■

暇なので話し相手を探す



848 :■■■■

闇城「よし、病院内でもうろついてみるか」

闇城「誰か話相手になってくれれば暇をつぶせるんだけどな」テクテク

闇城「お、あの人なら話易そうだな」

??「……」ポーッ

闇城「声をかけてみるか」

闇城「なあ、そこのアンタ!」

??「ん……?」



 >>849
誰?



849 :■■■■




850 :■■■■

怪傑メジェド



851 :■■■■


焔火朱花「はい? なんですか?」

闇城「あれ? 焔火ちゃん……?」

闇城(んん? こんな背低かったっけ? 胸も心なしか縮んだような……)

朱花「ええと、確かに私は焔火だけど……どこかで会ったことあったっけ?」

闇城(俺のことは知らない? けれど焔火、ってことはもしや…)

闇城「もしかして焔火ちゃんの妹?」

朱花「」ピキッ

闇城「あ、その反応ズバリビンゴでしょ! いや、確かにそう見れば似てるよ。まさか妹がいたなんてなー」

朱花「わっ、たしは~……」

朱花「あいつの妹じゃなくて姉だっつの!!」ビリビリ

闇城「わっ! 危なっ! いきなり電撃飛ばしてくんな!」

朱花「……ふん」プイ

闇城「悪かったよ……つい見た目で判断しちまって」

闇城(というか初見殺しにもほどがあるだろ。この子のほうが姉ってわかるやつなんて、知ってる限りじゃ啄くらいじゃねえか?)



852 :■■■■

朱花「ううん。こっちもちょっと感情的になりすぎた」

朱花「言われなれてるはずなのにね、どうも怒りっぽくなっちゃう」

朱花「むしろ言われるたびにフラストレーションが貯まっていくのよね」ムゥ

闇城「苦労してるんだな」

朱花「まあね」

朱花「それで? あの愚妹の知り合いが私になんのよう?」

闇城「いやー、少し暇をもて余していたから、話相手が欲しくて」

朱花「なるほどね。というかアンタそれ……」ジーッ

 ボイーン

闇城「……?」

朱花「一応聞いておくけど、男…だよね」ゴク

闇城「あ、ああっ! これは気にしないでくれ!」サッ

闇城「正真正銘男だよ! この胸はカクカクシカジカで」

朱花「…そう言うこと。それで時間をもて余してるって訳ね」

朱花(それにしても大きいわね…男に負けるってなんだか悲しくなるわ)

闇城「そう言えばアンタはなんでここにいるんだ? どこか悪いのか?」

朱花「私?私は・・・」

 >>853
その理由とは?



853 :■■■■

闇城と同じで巨乳薬のモニター



854 :■■■■

朱花「実を言うと私もアンタと同じ豊胸の薬のモニター」

朱花「もちろんこっちはちゃんとした女性用のよ」

闇城「はあ」ジロジロ

闇城(Fには届かないがDにしては大きい。まさしく絶妙な大きさ、これはこれで……)ゴクリ

朱花「な、何じろじろみてんのよ。もしかして自分の方が大きいからってバカにしてるんじゃないでしょうね」

朱花「言っておくけど、私は全く薬の効果が出なかったんだからね!」

朱花「つまりこれは素の大きさなの!」

闇城「ほうほう、なるほどなるほど」

闇城「なら、まだまだ伸びしろはあんじゃん!頑張れよ!」

朱花「なんで上から目線!?」ガビーンッ



855 :■■■■

朱花「というか、緋花とはどういう関係よ」

朱花「全く、アイツも友達は選びなさいよね」

闇城「いやいや。俺はそんなアブノーマルじゃねえから。焔火ちゃんとは清く健全な関係を保っているよ」

朱花「ほんとかな」ジィ

闇城「当たり前だろ! 俺の目を見てくれ。俺がそんな汚れた人間に見えるか?」

朱花「……」

朱花「見えるし思える」

闇城「普通にヒデエ!!」



856 :■■■■

闇城「・・・あっ」

朱花「どうしたの」

闇城「そういや『アイツ』。ここに入院してるんだっけ」

闇城「突然だけどこれから知り合いの見舞いに行くわ」

朱花「治験のついでの見舞いって……相手も気の毒ね」ハァ

闇城「そこでどうせアンタも暇だろ? 付いてくる? アイツも見舞いは賑やかな方が好きだろうし」

朱花「えっ? 本気でいってるの? 見ず知らずの人のお見舞いにいけと?」

朱花「私は……」


 >>857
1 行く
2 行かない
3 その他



857 :■■■■

1



858 :■■■■

朱花「まあいいか。どうせ暇だし」

闇城「そうこなくっちゃ! んじゃさっそく行こうぜ」

 ☆

??「……はあ」

??「何やってんだろうナ、俺」

??「あのジジイと痛み分けしたところまでは良いとしよう」

??「けれど予想以上に深手を負ったのがいけなかった」

??「まさかこんな入院生活を強いられるとは」トホホ

??「チクショウ…ソーマの矢が自分に使えりゃあいいのに」

??「てゆーか、傷よりも誰も見舞いに来てくれないのが地味に悲しい」シクシク

??「ジュリアとゴドリックは初日だけだしクリシュナは呆れてかえっちまうし、闇城に至っては見舞いにすらこネエ!」

??「ナニこの仕打ち!? 自分で言うのもなんだが今回一番の功労者だと思うヨ!?」



859 :■■■■

 ガラッ!

??「!」

闇城「うーっす。元気してたか」

闇城「アルジュナ」ニッ

??「……」

アルジュナ「……闇城、テメエ!」

 ガシッ!

アルジュナ「コノヤロー! 来るのおせーんだよ!」グリグリ

闇城「悪かった悪かった! 選択肢になかったんだよ」

アルジュナ「ったく、俺がどれだけ寂しい入院生活を過ごしてたと思ってやがる!」

アルジュナ「本当、虚しさと侘しさで一杯だったんだからな。コノヤロー!」

闇城「だから悪かったって。ほら、お見舞いの品も買ってきたぞ」スッ

アルジュナ「これは…?」

闇城「購買で買ってきた。>>860ってもんらしいぞ」

 >>860
闇城の買ってきたものとは?



860 :■■■■

ゲテモノドリンクシリーズのドリアンスープカレー



862 :■■■■

 >>858
クリシュナさんまさかの帰国www
まあ、クリシュナさんは未だ誰にも作成されていないから保管庫にもいないキャラだったしな
うまいフェードアウトのさせ方だったかな

※当時クリシュナはスレおよび保管庫に存在していませんでした

863 :■■■■

安価で闇嬢さん化ただし胸は慎ましやかを取りそびれて、
作者さんやIFの人みたいに自分で文は書けない(書いても駄文の予感しかしない)
こんな俺だけど、応援してます。



864 :■■■■


アルジュナ「ドリアンカレースープ?」

朱花「病人になんてもん出してるの。もろに刺激物じゃない」ハァ

闇城「いやいや、そういう時こそ逆にだな」

朱花「逆もクソもないっつーの! アルジュナさん・・・でしたっけ。無理に飲まなくてもいいと思いますよ」

アルジュナ「アルジュナでいいゼ。ところで君は? 闇城のガールフレンドか何か?」

朱花「こんなへなちょこが私の彼氏なわけないでしょうが!! ・・・というか今は男かどうかさえ怪しい状態だけど」ジィ

闇城「」ギク

アルジュナ「・・・? そういやなんで闇城、お前左手で胸押さえつけてんだ? 苦しいのか?」キョトン

闇城「いや・・・これは気にしないでくれ」ハハ

闇城「そんなことより早く飲んでくれよ! せっかくの見舞い品だぞ」

アルジュナ「おお、悪いナ! それじゃ一口」プシュ

アルジュナ「・・・ンッ・・・ング・・・」ゴクゴク

アルジュナ「プハーッ・・・」

闇城「どうだ?」

アルジュナ「これは・・・」

 >>865
お味のほどは?



865 :■■■■

うまいっ!こんなうまいもん飲んだことがねえゼ!



866 :■■■■


アルジュナ「うまいっ! こんなうまいもんは飲んだことがねえゼ!」

アルジュナ「スープという割にはこってりと喉に絡まってくるまったく消費者を意識していない作り」

アルジュナ「ドリアンの臭みとカレーのスパイスがマッチして絶妙なハーモニーを奏でている! こんなのインドでも食えねえぞ!」

闇城「そういや、インドから来たんだっけ」

闇城「それならおみやげに持って帰ればいいんじゃないか」

闇城「聞いたぞ。クリシュナに逃げられたんだって? これを持って変えれば機嫌も直るかもだぜ」

アルジュナ「闇城・・・お前天才ッ!」グッ

闇城「いやあ・・・それほどでもあるよ」ガシッ

アルジュナ・闇城「はははははは!」

朱花「なんだこいつら」



867 :■■■■


 ☆

アルジュナ「いやあ、うまかったうまかった。俺リピーターになっちまうかも」

闇城「よかったな。遠路はるばる学園都市に来たかいがあったってもんだ」

朱花「というか見るからに外からの人よね」

アルジュナ「おう、そうだゼ!」

朱花「親戚ってことは見た感じなさそうだし、闇城とどういう関係なの」

闇城「命の恩人キッパリ

アルジュナ「戦友」ズバリ

朱花「ますますわかんないんだけど・・・」

闇城「まあ、女にはわかんないかもな。男と男の絆ってやつだ!」

アルジュナ「だナ!」

闇城・アルジュナ「はははははは!」

朱花「女じゃなくてもわからないっツーの・・・」



868 :■■■■


アルジュナ「そうそう。で、結局お嬢ちゃんは闇城とどういう関係なんだ」

朱花「別に関係なんてないし。ただそこで出会っただけ。こいつから声をかけてきたの」

アルジュナ「おいおい闇城。お前意外とナンパな野郎だったのか?」

闇城「違う。そういう下心ありで話しかけたんじゃねえよ! ただ暇だったから話し相手が欲しかったんだよ!」

アルジュナ「それなら俺がいんじゃねえか」

闇城「いや~・・・野郎と二人っきりで話し込むのもなって」

朱花「やっぱ下心あるじゃない」ジト

闇城「いやいや! 違うって!」

闇城「とにかく! 用事は済んだしこれでおさらばだ。じゃあなアルジュナ」クル

アルジュナ「エ!? おい待てよもう少しゆっくりしてけって! 寂しいじゃ・・・」ガッ

 ムニュ

アルジュナ「ねえか・・・?」

アルジュナ(俺は闇城が帰らねえよう後ろからしがみついた。それだけのはずだが・・・なんだこの感触は)モミモミ

アルジュナ(男にはあるはずのない起伏が・・・柔らかさがある・・・?)ムニュムニュ

闇城「・・・///」カーッ

闇城「うわああああああああ!! エンジェルアムドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」ブン

アルジュナ「グハッ!!」バキィ



869 :■■■■


朱花「ちょっと! 相手は病人よ!! 何やってるの!?」

アルジュナ「」ピクピク

闇城「だ、だって」

朱花「いいから! ナースコール!!」

闇城「わ・・・わかった」コク

 ☆ その後

アルジュナ「はは・・・悪かったな。心配かけさせちまって。ちょっと気絶してただけだ」

朱花「悪いのは闇城だから。ほら、ごめんなさいは?」

闇城「すまん・・・つい」ペコ

闇城「けど・・・まさかラッキーすけべをする側じゃなくされる側になるとは思っていなかったぞ」シュン

アルジュナ「悪かったヨ。俺だってまさか闇城が女だなんて・・・思っていなかったから」シュン

闇城「いや、女じゃなくて、これは・・・」

 ドクン!

闇城「う・・・ッ! なんだ?」ガク

闇城「あ・・・あ・・・あ・・・」ガクガク

朱花「どうしたの闇城!? もしかしてさっきのが原因で・・・」

闇城「副作用が・・・ッ、でたのかもしれん」

アルジュナ「おいおい・・・よくわかんねえけど! なんかやばくないか」

闇城「・・・うっぅぅぅううううううううううう!!」

朱花「闇城・・・アンタ・・・!」ハッ


 >>870
副作用とはどんなもの?



870 :■■■■

股間のエンデュミオンが行方不明に(闇嬢化進行)



871 :■■■■

バストはそのままにショタ化する



872 :■■■■

闇城「あ」

朱花「どうしたの!? 顔が真っ青だぞ!」

闇城「な、い…?」

闇城「俺の……エンデュミオンが……!」

朱花「エンデュミオンってどういうこと!?」

アルジュナ「あー…だいたいわかったぜ」

朱花「何がなくなったって言うの闇城!」

アルジュナ「何ってナニだよ」

朱花「」



873 :■■■■

闇城「な、なんで……」

朱花「落ち着いて闇城! まずは気をしっかり持たないと」

闇城「ハハ……つまり俺は女?」

アルジュナ「闇城? おいおい……お前、体が」

朱花「え? これ縮んでいるの!?」

朱花「なにこのスピード。あり得ない」

闇城「あ……あう」メキメキ

闇城「アアアアアアアアアっ!!」メキメキメキ

アルジュナ「肩幅が狭くなって、全体的な筋肉量も激減してやがる、さらにはくびれや髪まで伸びはじめて」

アルジュナ「これじゃまるで……本当に女じゃねえか!」



874 :■■■■

闇城「女? ・・・女? 俺が?」

闇城「うわ、うわああああああああ」ダッ

朱花「ちょっと! どこ行くの! 待ちなさい闇城!」

アルジュナ「くそ、俺がこんなじゃなけりゃ」グッ

 ガラッ!

研究者「なんだ、一体。なんの騒ぎだね」

朱花「あ、えーと」

アルジュナ「・・・」

研究者「まあいい。それより君たち。闇城という少年を見なかったか?」

研究者「実はさっきのデータに不具合があったようでね、再度取り直したいんだが」

アルジュナ「もしかしてテメーが……」ギリ

アルジュナ「テメーがっ!! 闇城をあんな風にしたのかヨ!」

研究者「な、なんだ一体!? いきなりつかみかかってきて!」

研究者「詳しく話を聞かせたまえ!」 

朱花「アルジュナ、手を離して。私から説明する」

アルジュナ「で、でもよ…」

朱花「今闇城の身に何が起きてるのか。それを知るのにはこの人に説明しておいた方が良い」

アルジュナ「…」

アルジュナ「分かった」



875 :■■■■

 ☆ 朱花説明中

朱花「ということがあったの」

朱花「極度の女体化。これはもしかして副作用じゃないの?」

研究者「それはないね」キッパリ

アルジュナ「なんで言い切れる」

研究者「過去にも何度か同じような治験を実施しが、その様な報告は一切なかった」

研究者「副作用に変化がでるほど、薬の根本からいじってきているわけではない」

研究者「あくまで、成分量の調整だけだ」

朱花「じゃあ、なんで闇城は」

研究者「ふむ」ペラ

研究者「彼は……どうやら念動力系の能力者だったようだね」

研究者「もしかしたら胸が大きくなったことが彼に極度の負担をかけていたのかもしれない」

朱花「どういうこと?」



876 :■■■■

研究者「男にあるはずのない胸がある。本来の自分とはかけ離れたその外観に困惑していたんだ」

研究者「それこそ、自分だけの現実に影響を与えるほどに」フッ

アルジュナ「?」

朱花「ということは……あの変化は闇城自身の能力が招いた結果なの!?」

研究者「おそらく。胸が出て、ただでさえ不安定だった彼に、何かしらの言動がトリガーになったのだろう」

研究者「例えば胸を触られる、女なの、と聞かれる。なんでもいい。とにかく彼に眠る無意識下の女性部分を覚醒させてしまったんだ」

アルジュナ「まさか、あの時俺が・・・」



877 :■■■■

アルジュナ「まじかよ……」

研究者「彼の能力は変異している。おそらく、細胞レベル、ひょっとしたら原子レベルでの念動力の能力になっているのではないか」

朱花「まさか、肉体変化系能力者にでもなったっていうの?」

研究者「そうすれば合点がいく」

研究者「彼は自分が女なのかもという疑念に取りつかれ、ならあるべき姿に戻らなくては、と肉体変化の能力へと力を変えた」

研究者「面白い。ただの胸の変化がここまでパーソナルリアリティに影響するとは」クックック

朱花「笑ってる場合か!」

朱花「とにかく、元に戻すにはどうするの」



878 :■■■■

研究者「さあ。それは僕の分野じゃないからなんとも言えない」

研究者「けれど、このまま放置しておいたら。変化したパーソナルリアリティが完全に確立し元に戻れなくなる可能性もある」

研究者「その前に彼に男だという実感を与え、パーソナルリアリティの修復をしなければ」

朱花「なるほど、めんどくさいことになったわね」

研究者「まあ肉体変化の能力は貴重だ。僕はこのままで良いと思うけどね」クク

朱花「良いわけないでしょ!」

朱花「とにかく、今は闇城を見つけないと!」

朱花「おそらく外だよね、よし」



879 :■■■■

アルジュナ「待てよ。俺も行く」ガタ

朱花「アンタ、そんな体でいく気?」

アルジュナ「もとはといえば俺に原因の一端がある。だから……」

アルジュナ「そんな俺が悠長に寝てられるかヨ!」

朱花「…分かった。なら手分けして探そう。連絡先教えるから、見つけたら、連絡ちょうだい」

アルジュナ「了解っ!」



880 :■■■■

 ☆

闇城「くそ……くそ」フラフラ

闇城「俺は…俺は一体どうしちまったんだ」

闇城「もうほぼ男の闇城降魔の面影はねぇ…」

闇城「どうすれば……」

 ドン!

闇城「わっ」

??「っと、悪い」

闇城「いや、こっちこそ。前方不注意で」タジッ

??「……!」

闇城「どうした?」

??(…カワイイ)

 >>881
誰?



881 :■■■■

啄兄貴



882 :■■■■

啄(可憐だ……まるで咲き誇る薔薇のごとく)ゴク

闇城「あ…」

闇城(こんなときに啄かよ! チクショウ…後々の為にもバレるわけにはいかねえ…!)

闇城「じゃ…おれはこれで」ペコ

啄「待て」

闇城「な、なんだ?」

啄「>>884」




884 :■■■■

その娘を賭けて真剣勝負だ



885 :■■■■

啄「その娘を掛けて真剣勝負だ」

闇城「はい……?」

闇城(どういうことだ。もしかして俺が『その娘』扱い?)

闇城(だとすれば真剣勝負を申込んでいる相手は?)

啄「ククク、この俺が気づかないと思ったか?」

啄「この生娘をつけ回す輩、こそこそしていないでその姿を表せと言っている」

??「……ち」スッ

闇城「は、背後から!?」

啄「おそらく貴様もこの娘の容姿に心を奪われた存在…ならば同じ者どうしここで雌雄を決しようではないか!」ババーン

??「……」スッ

闇城「なにこの唐突なバトル展開!? 乙女ゲーか何か?」

闇城「つーかアンタ誰だよ!」

??「……」

 >>886
誰?



886 :■■■■




887 :■■■■

潮義士仁「私は・・・君の姿に心打たれた存在だ」ババーン

闇城「・・・は」

闇嬢「はぁあああああ!?//」

闇嬢(何言ったんだこいつ!? 俺は男だって・・・今は女・・・なのか)

潮義「つけ回すような真似をしてすまない」

潮義「しかし影から見守りたくなった。それほど罪な存在なのだ。君は」

潮義「これを・・・受け取ってくれないか」ギュ

闇嬢「え・・・」ニギ

潮義「塩の結晶だ」ニコ

闇嬢(い、いらねええええええええええええええええ!!)

闇嬢「あ、あはは。どうも・・・」ヒクヒク

啄「潮義・・・その娘が嫌がっているであろう。そのようなチンケな品。相応しくない」

潮義「なんだと、我がライバル、啄鴉。お前に何がわかるというのだ」

啄「わかるさ」フッ

啄「その娘とは、どうも初対面な気がしない。まるで旧来の仲・・・いいや、もっと重要な契りを交わした相手のような気がしてならない」

啄「・・・そうか」ハッ

啄「フハハハハ! どうやらその娘は前世に愛を結んだものと思われる! でなければこのデジャヴはなんだというのだ!」

闇嬢(ちげーよ!! ただこの姿に点在した闇城のパーツに見覚えがあるだけだろ!! 気持ち悪いからその妄想を止めろ!!)



888 :■■■■

潮義「ほう、そうきたか・・・」

潮義「だが」

 ヒュン!

潮義「たとえ前世に結ばれた仲とはいえそれは過去の話。今は何の意味も持たない」

闇嬢(竹刀・・・?)

潮義「その方は俺の主となるべき存在だ! この塩騎士が永久に守り続けると誓ったのだ!!」バンッ

啄「ククク・・・過去に思いを馳せる者と未来を見据える者か」

啄「俺と貴様は似ているようで似ていない、同じ『液体』にカテゴリされているが交じり合うことのない水と油のような関係だ」

潮義「そうだな。いつぞやのリベンジを今ここで・・・!」

啄「貴様が望むのならそれに応えよう」スチャ

啄「だが、この小娘は俺のものだッ!」ダッ

潮義「いいや、俺が貰い受けるっ!!」

 ウリャー ハーッ! デヤー グアー

闇嬢「・・・」

闇嬢「なんだあいつら」

闇嬢「このままここにいたらマジで彼女にされちまいそうだ」ゾッ

闇嬢「逃げ出すか・・・いや、でも」

 >>889
どうする?

1 逃げる

2 仲裁する

3 その他



889 :■■■■

2 「私のために争わないで!」



891 :■■■■


闇嬢(くそ・・・こんなところでどんちゃんやられたら周りに被害が・・・)

闇嬢(不本意とは言え俺に原因があるんだ・・・ならこのまま逃げ出すのは無責任だろ)

闇嬢(あ~だりい。けどやるしかないか)

闇嬢「やめて! 私のために争わないで!」ウルッ

闇嬢(・・・うわああああああ!! 言った見て分かった、死ぬほど恥ずかしいいぃいいいいいいいいいいい!!)

闇嬢(死ね! 何言ってんだ俺! 死ねええ!!)

闇嬢「・・・」カーッ

潮義「ハッ」

啄「なぬ」

闇嬢「もう・・・やめよう。こんなことおかしいから」

闇嬢(男言葉でも女言葉でも違和感のない言葉を選んでいこう・・・変にかんづかれるわけにかないからな)



892 :■■■■

潮義「けど・・・これは男と男のけじめというやつで」

啄「そうだ。小娘よ・・・ならどう決着をつけろと」

闇嬢「え? それは・・・」

潮義「そうだ! ならば貴女が私たちのどっちかを選んでくれ」

啄「クク・・・良かろう。それならば穏便に済ませられつつ、決闘であることに変わりはない」

闇嬢「え、えぇぇ~」

闇嬢「あの・・・おれ、じゃなくて私は」

潮義「さあどっちなんだ!?」

啄「貴様の運命を決定づける二者択一だ! クハハ! 素直に心に問いかけ、答えを見せよ!」

闇嬢(くそ~・・・! なんなんだ?! いつもの闇城降魔ならここでガツンと『どっちも好きじゃねえよ! 消えろ!』って言えるのに・・・)

闇嬢(なんで・・・押し切られる? まさか体の変化が・・・心にまで影響を・・・?)

闇嬢(聞いたことがある・・・ホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンよりも女性ホルモンが濃くなってしまった男は、感じ方や考え方までが女に近づいちまうと)

闇嬢(まままままさか・・・まさか、な)

潮義「答えてくれ。貴女が私を必要としなければ私は素直に手をひこう。決して恨むこともない。だから・・・!」

闇嬢(あ・・・)

闇嬢(言ってやる・・・いいよ、そんなに聞きてえなら言ってやるよ!)

闇嬢「私は・・・」

 >>893

1 逃げる

2 「どっちも好みじゃないから。じゃあな」

3 啄を選ぶ

4 潮義を選ぶ

5 その他



893 :■■■■

つ>>101w
(悪いがFカップ未満のやつに興味はねえ)(参照:闇城の夏休み2日目


894 :■■■■

闇嬢「悪いがFカップ未満のやつに興味はねえ」キリ

潮義「え」

啄「む」

闇嬢「あ」

闇嬢(何言ったんだああああ!! くそいつもの癖が出ちまった!! 端から見たら同性愛者じゃねえか! いや、俺視点からみれっばこいつらと付き合うが同性愛に・・・!)

闇嬢(もういい! とにかくことわれたんだから!)

闇嬢「そ、そういうことだから」

闇嬢「じゃあね」ダッ

潮義「なんということだ・・・」

潮義「私は女性の望むために己も鍛えてきたはずなのに・・・」ガク

潮義「まさか・・・今の女性は胸までも求めてくるのか」

啄「今の言い様・・・」

啄「いや、まさか・・・な」フッ

啄「ククク・・・我がライバルよ! 今回は引き分けのようだな」

潮義「私はまたしてもお前に勝つことができなかった」

啄「だが、今回は負けもしなかった」

啄「それで、いいのではないか」

潮義「・・・そうか。私だけではなく、お前もフラれたんだな」

潮義「なあ・・・鴉。これから空いてるか」

啄「無論」

潮義「なら、ちょっと付き合って欲しい。今日は飲み明かしたい気分なんだ」

啄「フハハハハ! 良いだろう! 貴様の弱みを握り、いずれ救済委員に引き込むために付き合ってやる」

潮義「・・・悪いな」



895 :■■■■

 ☆

闇嬢「ハーッ・・・」

闇嬢「なんとか、逃げられたな」

闇嬢「危なかった・・・ったく、俺にはそんな趣味はねえっつの」

闇嬢「ここは10学区か・・・そんなところまで走ってきたんだな」

闇嬢「・・・」

闇嬢「これから、どうしようか」


 >>896
どうする?

1 しばらく散策
2 アルジュナと会う
3 朱花と会う
4 誰かと会う(誰かも指定)
5 その他



896 :■■■■

第十学区(学園都市で治安の悪いスキルアウトの巣窟)か・・・・・・ならば
スキルアウトと遭遇(原作キャラでも善玉でも悪玉でも名無しのモブでも可)



897 :■■■■

闇嬢「ま、まあ・・・そうだな」

闇嬢「適当にそこら辺をぶらつこ」

スキルアウトA「よう。ねーちゃん」

闇嬢「わっ」

闇嬢(何だこの鼻ピアス野郎・・・感じ悪。できればお知り合いになりたくない感じ)

闇嬢「なんでしょう・・・か」

スキルアウトA「君可愛いねえ。俺らとお茶しない?」

闇嬢「いや、用事があるんで」

闇嬢(今日は厄日だ・・・なんで野郎に迫られなきゃいけねえんだよ)

スキルアウトB「そんなこと言うなよ。記憶がぶっとぶほど楽しい思いさせてやるからよ? な」

スキルアウトC「そうそう。これを断るっつ―のはもったいないよぉ」

闇嬢(はぁ・・・次から次へとぞろぞろと)

闇嬢(さっきは啄がいたから正体隠さにゃならなかったが、こいつらは赤の他人だし)

闇嬢(男ってことカミングアウトしてもいいかな)

闇嬢(そうすりゃ手を引くだろ)

闇嬢「あの・・・悪いんだけど。俺、男だぜ?」

スキルアウトA「はっ? そんなわかりやすい嘘に騙されるわきゃねえだろ」

スキルアウトB「本当にそうならここで全裸になってみろや! ついてんだろ? なあ」

闇嬢「えーと、それは・・・」



898 :■■■■

闇嬢(俺のエンデュミオンは現在行方不明中・・・だ)

闇嬢(代わりにあるのは・・・)

闇嬢(・・・!)ブンブン

闇嬢「はあ・・・信じないならそれでいいよ」

闇嬢(こんな輩は即効ぶっ飛ばすのに限る)

闇嬢(手を出してきた瞬間エンジェルアムドをお見舞いしてやる)

闇嬢「よう、ホモ共。そこをどけ。ぶっ飛ばされんうちにな」

スキルアウトA「あぁ!?」ビキビキ

スキルアウトB「女だからって痛い目見ないで済むと思ってんのか!? あぁぁんっ!?」ピキ

闇嬢(来た・・・!)

闇嬢(この単細胞め! きついお急を・・・)

 ボコッ!!

闇嬢「ガッ!? ぐ・・・ぐうううぅううううううううう」

スキルアウトC「へっ、これで大きく出ないだろう。悪い子は調教しなきゃ」

闇嬢(な、なんで)

闇嬢(エンジェルアムドが・・・発動しない・・・?)ガハ

闇嬢(まさか・・・能力まで)



899 :■■■■

スキルアウトA「さて、おとなしくなったし。これでついてきてくれるよな」

スキルアウトB「歓迎するぜぇ。つっても男ばっかだけど」

スキルアウトC「そうだ! パーティしようよ!」

闇嬢「や、やめろ・・・」フルフル

闇嬢「来るなッ!!」

闇嬢(筋力まで落ちていて・・・振りきれねえ! くそ、誰か・・・!)

??「そこまでだ」スッ

スキルアウトA「あ? いまいいとこなのに誰だ?」

 >>900
誰?



900 :■■■■:2014/08/22(金) 20:44:55




901 :■■■■:2014/08/22(金) 20:45:18

助けて黒丹羽



902 :■■■■:2014/08/22(金) 20:45:39

駒場さん



903 :■■■■


菱沼丈一郎「・・・」

スキルアウトC「誰だっつんってんだよ? 仲間に入れて欲しいのか? おこぼれならくれてやるから」

 ズガッ!

菱沼「黙れゴミが」

スキルアウトC「う・・・あ・・・げ、げ」ガハ

闇嬢(なんだあのウインドブレーカーの男・・・一撃で・・・!)

スキルアウトB「テメエ・・・俺達に手を出してただで済むと思ってんのかぁ!?」

菱沼「ただでも高い。テメエらみたいな塵が積もろうとも山にはならねえ。徒労を組もうが何をしようが」

 バキィ!!

スキルアウトB「ガッ・・・は・・・」

菱沼「ただの生餌だ」

スキルアウトA「ひ・・・ひいいいいいいい!!」ダッ。

菱沼「ちっ・・・何逃げてやがんだ。俺はまだ能力も使ってねえぞ」

菱沼「まあいい」

 ドギャ!! バギッ!!

菱沼「ここで潰れたゴミを色々と傷めつけるか。能力の応用がどこまで効くかの実験材料だ」



904 :■■■■

 バキィ! ゴキャ!! グシャ!

闇嬢「お、おいアンタ!」

菱沼「何だお前・・・まだいたのか」

闇嬢「やめろよ! もう意識を失ってる・・・! それ以上やれば・・・!」ギリ

菱沼「死ぬってか・・・? いいじゃねえか。こんなゴミ。生きてる価値なんてねえ。お前もこいつらに襲われかけたんだろ? なら、そう思ったはずだ」

闇嬢「馬鹿! たとえ思っても・・・やっちゃダメなんだ! そんな簡単に命を奪えるようになったらいけないんだよ!」

菱沼「はっ・・・助けられた分際でピーピーと。お前もこいつらと同じになりたいか?」

菱沼「価値がないと俺が判断したら、たとえ女だろうとなんだろうと食いつぶすぞ?」ズイッ

闇嬢「・・・ッ!」ゾッ

菱沼「はは・・・なんてな」

菱沼「さすがに俺も殺しはしねえ。後々面倒くせえから」

菱沼「けど、俺を相手にするなら腕の一本や二本は覚悟しておけ」

菱沼「今までも危害を加えてくる『出来損ない』には同じような処置をしてやった。自分らは高位能力者の『エサ』であることを自覚させるためにな」

菱沼「体も、心も、プライドも何もかもをズタズタにしてやった。そうしたらどうだ?」

菱沼「『お願いします。もうしません。助けてください』って許しを請うてきた。あれほど愉快なものはなかったぜ?」ケラケラ

闇嬢「テメエ・・・!」ギリ

菱沼「おいおい。俺は悪党を懲らしめただけだぞ? なんで睨まれる?」

菱沼「まあいい、次のエサでも探しに行くか・・・」

闇嬢「・・・くっ」

闇嬢(俺がエンジェルアムドを使えれば・・・くそ)



905 :■■■■

闇嬢(くそ、嫌な気分になっちまったな・・・)

闇嬢(けど、だいぶ落ち着いてきた)

闇嬢(思わず飛び出してきたけど、この体をどうにかするには病院に戻るしかない)

闇嬢「帰ろう・・・」トボトボ

 ☆

闇嬢「くそ、足が疲れてきたな。この体で歩いて帰るのは酷かもしれない」

闇嬢「ここらへんはタクシーはないっぽいな」

闇嬢「ならバス停を探すしかない」キョロキョロ

闇嬢「・・・どこだ? 土地勘がないからサッパリだ。学区案内はスプレーで落書きされてて見れないし」

闇嬢「携帯は病院に置き忘れてきちまった」ハァ

闇嬢「しかたない、あのひとに聞いてみよう」

闇嬢「あの、すみませ~ん」

??「?」

闇嬢「バス停ってどこにありますか?」

 >>906
誰?



906 :■■■■

はまづら



907 :■■■■

浜面「あ、おう! バス停か・・・それはだな・・・」

闇嬢(ちょっとヤンキーっぽい人だけど、まともそうだな)

浜面「バス停なら、この先の交差点を右に曲がったところで」

浜面「あれ・・・左だっけ、右だっけ?」ウーン

闇嬢(抜けてるところも、逆に安心できる)プッ

浜面「いいや、いけばわかる。嬢ちゃん、俺が直々に案内してやるよ」

闇嬢「え・・・いいのか?」

浜面「いいよいいよ。それにこんなところで女の子一人でうろついてたら危ないぜ?」

闇嬢「どうも・・・」

闇嬢(女って色々役得だな)

闇嬢(このまま女でも・・・)

闇嬢(いやいやいや! そういうわけにはいかんだろ! 俺は男だ! それ以上でもそれ以下でもない)ブンブン

浜面「えーと、ここが交差点でー・・・」スタスタ

闇嬢(とにかく! あの研究者をとっちめて直してもらわねえと! 治らないなんて言ったら容赦しねえからな!)

浜面「そういや、嬢ちゃん。君はどうしてこんなところに?」

闇嬢「え、あ。はい」

闇嬢「ちょっとランニングしてたら、迷い込んじゃって」テヘ

浜面「天然さんにもホドがあるだろ」ハハ



908 :■■■■

浜面「お、あったあった」

浜面「あそこがバス停だ。しかしずいぶんと落書きされちまってんな」

闇嬢「丁度バスも着てるし、あれに乗っていきます!」ダッ

浜面「おう 気をつけていけよ」

闇嬢「はい。ありがとうございます!」

 プシュー

闇嬢「なんとかバスには乗れた・・・」

闇嬢「ちゃんと病院行きだし、大丈夫だな」

闇嬢「とにかく・・・早く・・・早く戻ろう」

闇嬢「なんか、嫌な予感がするし」

 ☆ 病院前

アルジュナ「闇城は見つかったかヨ?」

朱花「いいえ。こっちもいなかった」

アルジュナ「チクショウ! どこ行っちまったんだ闇城のヤツ」

朱花「とにかく! もう一度回ったほうが・・・」

アルジュナ「そうだナ。じゃあ俺は今度は北の方面を――」

 スタスタ・・・

闇嬢「あ・・・アルジュナ」



909 :■■■■

アルジュナ「闇城! お前どこに――・・・いや、それはいい」

朱花「そうね。とにかく! 早く先生のところに」

闇嬢「え? どうしたんだよ。そんなに焦らなくても」

朱花「急いで! 早くしないとアンタは―――」



 ――女から、戻れなくなる!


闇嬢「え? それはつまり・・・」

アルジュナ「ほら背中に乗れ。その足じゃもう走れそうにないからな!!」

闇嬢「お、おう」グイ

闇嬢(女から戻れないって・・・どういうことだよ)

 ☆


研究者「よし、大体のデータはとれた」

研究者「案の定、パーソナルリアリティに歪みがあるようだ」

闇嬢「それで、先生・・・! 戻るのかよ!?」

研究者「ギリギリな」

闇嬢「よ・・・よかった・・・」

研究者「今の君は一種の精神異常。それによりパーソナルリアリティに影響が出ている」

闇嬢「つまり・・・それが治れば能力も、この姿も戻るってことだろ?」

研究者「ああ」

闇嬢「なら、どうすればいい。どうすれば治るんだ? 教えてくれ!」



910 :■■■■

研究者「それは至ってシンプルだ」

研究者「まず精神異常というのが、君が自分が男だという確信を失っている状態」

研究者「だから、単に男だと確信させればいいだけのこと」

研究者「具体的には>>911すればいい」

 >>911
どんなこと?



911 :■■■■

相撲



912 :■■■■

闇嬢「相撲!? なんで相撲!?」

研究者「別に相撲に固執するわけではないが、相撲といえば絶対に女性はしない男だけの競技だ」

研究者「それをすれば間違いなく自分が男と革新できると思うんだがね」

闇嬢「なるほど・・・だけど相撲か・・・いやなイメージしかない」

闇嬢「けど、やるしかないのか」ハァ

研究者「決まりだ。既にふんどしは用意してある。早速着替えたまえ」

闇嬢「おう・・・って!? 着替えるのかよ!? そこまでしなくても」

研究者「いいや、必要だ! そうでなければまず行為そのものが相撲と脳が認識しないかもしれん!」

闇嬢「先生って形から入るタイプかよ・・・つーか、今の体は女なんだが・・・それでもやらなきゃダメか?」

研究者「ああ」キッパリ

闇嬢「はぁ・・・乳房をさらけ出さなきゃいけねえのかよ。自分でも直視できないほどなのに、他の誰かに見られるなんて」

闇嬢「恥ずかしすぎて死にたい」ズーン



913 :■■■■

 ☆ 着替中

闇嬢「その・・・あまり・・・ジロジロ見るな」カーッ

研究者「別に減るものではないしいいだろう。さあ隣の部屋に相撲の相手が控えている。行きたまえ」

闇嬢「誰なんだ?・・・あまり見ず知らずの人間にこの姿を見せるのは嫌なんだが・・・」

研究者「ま、それはお楽しみということで」ニッ

闇嬢「うぅぅ・・・泣けてくるぜ」

 ☆ 隣室 ドア前

闇嬢「・・・」ゴクン

闇嬢「・・・よし、開けるぞ」

闇嬢「まともな人でありますように!」

 ガチャ!

??「よう」


 >>914
誰?



914 :■■■■

緋花w



915 :■■■■

男性限定なら仮屋様w



916 :■■■■

ヘラクリーズ



917 :■■■■

※相撲の土俵は現在でも女人禁制とされています。
そして相撲と言えばやはり仮屋様しかいねえ!という訳で仮屋様土俵入り


仮屋「闇城く~ん、大丈夫?」

闇嬢「」

仮屋「あれれ? 反応がないな~? 君本当に闇城君?」

仮屋「見た感じ普通に女の子なんだけど・・・」

闇嬢「なんで仮屋・・・お前が」ガクガク

仮屋「いや、なんか闇城君が困ってると聞いたから手助けに」

仮屋「でも驚いたよ。本当に女の子になっちゃってる」

仮屋「おっぱいも大きいね~。ボクよりも大きいかな?」

闇嬢「いやお前の雄っぱい・・・もとい汚っぱいと一緒にするな!」

闇嬢(くそ・・・よりによって仮屋かよ。だけどこいつ力士っぽい体型だし、確かに相撲をやってるような感覚を得ることが出来るかもしれない)

闇嬢「御託はいい。さっさと始めるぞ」

仮屋「いいよ~。僕が勝ったらご飯おごってもらうからね」ギロ

闇嬢「なんだその勝手な条件付け!? つーかお前が勝つに決まってるだろ!」

仮屋「いくよ~。はっけよーい・・・」

闇嬢「聞いてねえ!?」ガビーン



918 :■■■■

闇嬢「ええと、まず相撲ってどう構えるんだっけ」オロオロ

闇嬢「こ、こうだっけ」スッ

仮屋「のこった!」ズン

闇嬢「へぶしっ!!」ズキャアア

 バンッ!

アルジュナ「おお~すっげえな! これがジャパニーズSUMOUか!」キラキラ

アルジュナ「たった一回のつっぱりで相手を場外にふっとばす! こんなド派手なスポーツはなかなか見れねえぞ」

朱花「いや・・・それはあのおでぶさん限定だから」

闇嬢「がは・・・」

闇嬢「はは・・・ほんと、涙がでてきた」ポロポロ

闇嬢「この体は・・・涙もろくてかなわねえ」グスン

闇嬢「何泣いてんだ! 闇城降魔! 俺は男だッ! そんなヘタレじゃねえ!!」グシ

闇嬢「もう一回行くぞ! はっけよーい・・・」

 ズンッ!

闇嬢「ぶげっ!」

闇嬢「まだまだ! はっけよーい・・・」

 ズムっ!

闇嬢「ゲハっ!!」

闇嬢「・・・次だ次。はっけよーい・・・」

 ギャー ハッケヨーイ グヘー ハッケヨーイ.....



919 :■■■■

 ☆ 数時間後

闇城「はぁ・・・はぁ・・・」

仮屋「まだやるの? 僕お腹がすいてきたんだけど~」グーッ

闇城「まだまだ! こんなんじゃまだ足りねえ!」

仮屋「え~でも・・・」

仮屋「闇城。君、もう男に戻ってるよ?」

闇城「え?」

闇城「ほんとだ! 胸はぺたんこだし・・・エンデュミオンも・・・・ある!!」ペタペタ

闇城「やった・・・! やった!! 闇城降魔に戻ったぞーー!!」ウオー

研究者「おめでとう。無事元に戻れたようだね」パチパチパチ

闇城「先生、ありが・・・・いや、礼は言わねえからな。元はといえばアンタのクスリが原因なんだから」

研究者「そうだね。想定外とはいえこんな自体を招いてしまったのは僕に非がある」

研究者「そのお詫びではないんだが。今回のバイト代に上乗せして謝礼金を払わせてもらおう」

研究者「それで、いいかな?」ニコ

闇城「いいけど、もう二度と治験なんてしないからな。こんな目に合うのはもうゴメンだし」

研究者「ああ、わかった。ではこの件についてはくれぐれも秘密に」スッ

闇城「ああ」パシッ



920 :■■■■

闇城(封筒・・・何円入ってるんだ)チラッ

闇城(!!)

闇城(諭吉さんが一人、二人、三人・・・)

闇城(こんなにもらえるのか!? たしかに色々あったけど、これは破格の値段だ!)

闇城(気が向いたら・・・また言ってもいいかも)ムフ

仮屋「さぁ、闇城君。お金も手に入ったんだし・・・ご飯食べに行こう。もちろん闇城君のおごりで」

闇城「はっ!? 何言ってやがる! これは俺の・・・」

仮屋「・・・い・か・な・い・の?」ギロリ

闇城「イェ・・・イキマショウ」

アルジュナ「おいおい。俺らだっておごってもらえる権利くらいあるはずだぜ?」ニヤ

朱花「そうね。誰がこの夏場の熱い中、必死に探してあげたと思ってるの?」

闇城「え・・・?」

仮屋「そうだね~みんなでワイワイした方がご飯も美味しくなるよ」

アルジュナ「おごってもらう飯は倍うまいっていうしな」

朱花「じゃあ行きましょ。私この近くのフランス料理屋行ってみたかったのよ」

仮屋「あそこ無駄に高いくせに量が少ないからあまり食べれなかったけど、今日は何の気なしに食べまくれるね~これも闇城君のおかげだね~」

闇城「お、おい。お前ら・・・」

 ワイワイ ガヤガヤ キャッキャッ

闇城「な、何でこんなことに」プルプル

闇城「何でなんだーーーーーっ!!」

 その後、高価なフランス料理店で暴飲暴食の限りを(主に仮屋が)尽くし、
 会計はとんでもない額にまで上り詰めていた。
 それを払うため、今回手に入れた金の9割を失うはめになったのは言うまでもない。
 どこで道を踏み間違えたのか、どうすれば俺は諭吉を守ることができたのか。
 思い返せば様々な場所で分岐点があった気がしないでもないが、今それを悔いても後の祭りだ。
 ただ一つ、俺の中で確信を持って言えること。それは――

 相撲ダメ、絶対。



 十五日目 完

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最終更新:2016年01月29日 22:52