【クラス】
セイヴァー
【真名】
柊四四八@相州戦神館學園八命陣
【ステータス】
通常時
筋力E 耐久E 敏捷E 魔力- 幸運EX 宝具-
邯鄲法
筋力B(可変) 耐久B(可変) 敏捷B(可変) 魔力A(可変) 幸運A+(可変) 宝具A
盧生
筋力EX 耐久EX 敏捷EX 魔力EX 幸運EX 宝具EX
【属性】
中立・善
【クラススキル】
対魔力:-→A→EX
魔力ダメージに対する耐性。
通常時は一切の効果を成さないが、邯鄲法使用時及び盧生覚醒時には上記のランクに変化する。
カリスマ:C→C→EX
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、小国の王としてはCランクで十分と言える。
また、盧生とは人類の代表者であると共に全ての人間の夢を背負う者であるため、盧生として覚醒した場合最高ランクのカリスマ性を発揮する。
対英雄:-
セイヴァーはこのスキルを保持しない。そも、彼こそが英雄としての誇りを一身に背負うべき者である。
【保有スキル】
盧生:-→-→EX
ある種の"悟り"を開いた人間の証であり、人類の代表者とも称される「阿頼耶識を理解できる」資質を持つ者のこと。
盧生となった者は邯鄲の夢から己の思想に沿った神仏・超常的存在を呼び出すことが可能となり、阿頼耶識からのバックアップに加え、同ランクの菩提樹の悟りに匹敵する対粛清防御を持ち合わせる。
しかし盧生として覚醒しない限りそれらの効果は得られず、通常時及び邯鄲法使用時は単に悟りを開いたことによる絶対的な精神防壁のみが保障される。
邯鄲の夢:-→A→EX
夢界において発現する超常現象を制御する術。
この術は身体能力を増強する戟法、守りを司る楯法、能力射程を広げる咒法、力や物質等を解析・解体する解法、イメージを具現化し現実に創造する創法の5つに分かれる。
セイヴァーはこの5つ全てに高い適正を持つが、逆に一点特化の者には敵わない。端的に言ってしまえば器用貧乏に近い資質である。
通常時において一切機能しない。
変容:-→B+→-
筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運の能力値を一定の総合値から振り分け直す。
元々はセイヴァーの保有する五常・破ノ段の一つだが、宝具には至らずスキルとして具現している。
通常時において一切機能しない。
無形の輝き:EX→-→-
常人の身で神々の黄昏を踏破したセイヴァーの生き様が現れたスキル。
時に不可能を可能とし、あらゆる難行を身一つで踏破できる可能性を保障する。
星の開拓者や奇蹟とも類似したスキルであるが、本質的には異なっている。
それは誰しもが持つことの許された信念と努力。
現実にない異能などただの夢であり、世の行く末を憂うなら自分ひとりの力でなんとかしてみせろという、只人としての輝きである。
心眼(真):A
修行・鍛錬によって培った洞察力。
窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
逆転の可能性がゼロではないなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
【宝具】
『犬田小文吾悌順』
ランク:-→B 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:不定(仲間の数だけ)
セイヴァーの保有する五常・破ノ段の一つ。その能力は「仲間たちの間で成立する意識の完全同調」及び「仲間同士で成立する全能力の共有化」。
前者は簡単に言ってしまえば仲間同士で使用可能なテレパシー。特に集団での戦いにおいては高い長所になり得る。
後者は英霊固有のものも含めたスキル・宝具のシェアリング。他者のスキル・宝具をセイヴァーが使用したり、逆にセイヴァーのスキルを他者に譲り渡すこともできる。
ただし他者のスキル・宝具を使用する際には全てのステータスがその他者のものに置き換わってしまう。セイヴァーのスキル・宝具を譲り渡す場合においても、その相手のステータスはセイヴァーと同一のものになる。
更にこの宝具で使用できるスキル・宝具は一度につき一つきり。複数のスキル・宝具を同時使用することはできない。
この宝具の対象になるのは「セイヴァーとの間に相互の信頼関係を結んだ人物」に限られる。
通常時において一切機能しない。
『犬江親兵衛仁』
ランク:-→A 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000
セイヴァーが保有する五常・急ノ段。
セイヴァーの思想に賛同する者を強制協力に巻き込み、セイヴァーの戦闘ボーナスを強化する宝具。上昇率は巻き込んだ人数に比例する。
協力強制の条件は「勇気」を抱くこと。ただしその勇気は憧憬や標といった正道への希求によるものに限られ、例えば恐怖や忌避感から引き出された勇気は対象外となる。
通常時において一切機能しない。
『終段顕象・仁義礼智忠信孝悌』
ランク:-→-→EX 種別:神霊宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:8
セイヴァーの保有する五常・終ノ段。その力は集合無意識の中から人々の思い描いた神格を召喚するというもの。
この宝具においてはセイヴァーとの相性が最も良い八犬士が召喚される。彼らの原典はあくまで架空の英雄譚であるが、集合的無意識の海において人々に思われることにより神格に相当する力を持ち合わせている。
原典通り、あるいは原典以上の能力を持ち、それぞれが怪力無双を誇る剛拳、火遁の術、戦況を見通す戦略眼、魔性に対する特攻等を有している。
通常時及び邯鄲法使用時において一切機能しない。
『
仁義八行・如是畜生発菩提心』
種別:人意 レンジ:0 最大捕捉:1
セイヴァーが希求の果てに辿りついた真理。盧生として獲得した唯一無二の悟り。
人生の無常、真理、そしてそれに立ち向かう勇気。すなわち無形の輝きであり、その誇りこそを強さとする人の意志。
つまるところセイヴァーの得た悟りとは、「盧生としての力の全てを捨て去り、ただの人間として生きていく」というもの。
この意思があるかぎり、セイヴァーは盧生や邯鄲法行使者としての権能を一切使用しない。「できない」のではなく、「しない」。
セイヴァーは通常時において生身の人間と同程度の身体能力しか持ち合わせず、霊体化などといったサーヴァントとしての基本的な力すら行使できない。一切の魔力を持たず、その身は神秘を含まない物理攻撃にすら容易く傷つけられる。
セイヴァーはかつて最強の盧生を相手に夢の力を捨て去り、世の行く末を憂うのならば自分の力だけで立ち向かえと諭した。
そして事実、セイヴァーは生身の人間のまま第二次世界大戦を未然に防ぎ、その意思を示している。
『人よ、不撓なる閃光であれ(グレイテスト・シャイニー)』
ランク:EX 種別:対神秘宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
セイヴァーが保持する最大最後の宝具。それは阿頼耶に匹敵、あるいは凌駕する意思力による幻想支配。
かつてセイヴァーは神々の黄昏に単身挑み、正しく人の身でこれを打ち破った。魂すら打ち砕く神威の嵐を己が肉体と意思のみによって踏破したセイヴァーの行いにより、「人類種は己が力のみで全ての神秘と神威を打倒することができる」ということが証明された。
人理に刻み込まれた最も新しき真理たるこの逸話は、宝具となった現在においては「あらゆる幻想をその手で打破できる」という規格外の神秘否定として機能する。
スキル:無形の輝きの効果が最大限に発揮された瞬間に自動発動。相手が保持する幻想・神秘・権能に至る全てを、あらゆる条件を無視して自壊させる。対象の持つ神秘、神性が高いほど効力は上昇するためランクの高さによる無効化は事実上不可能。
また、セイヴァーは現実を生きる無辜の人類種の代表者たる存在であるため、この宝具が最大活性化する対象=あまりにも高い神秘性を持つ対象に対しては、星の知性体の総数分のダメージを与える効果が付随する。
人が人としてあるために現出した最も新しき悟りであるため、当然ながらセイヴァーが「人」である時にのみ発動することができる。
現実にない幻想に縋る限り、万物は決して人には及ばない。前人未到の境地に至る人間の強さの集大成。それこそがこの宝具である。
【weapon】
邯鄲法使用時においては創法により作られたトンファーを使用する。
【人物背景】
質実剛健な正義の仁。曲がったことや非合理なこと、怠慢その他の締まらない諸々が嫌いで自他共に厳しいが、その辛辣な言動は冷淡さの表れではなく困った者を放っておけない面倒見のよさの裏返しである。
戦神館學園の特科生であり、甘粕事件に際し邯鄲の夢に潜航、最終的に最強の盧生とされた甘粕正彦を打倒する。
盧生として抱く属性は「英雄」。甘粕事件の後は盧生としての力の全てを捨て去り、真実生身の人間のまま、未来の可能性を知った者としての責任を果たし、第二次世界大戦の未然の防止に成功する。
【サーヴァントとしての願い】
人々の安寧。しかし彼は聖杯の恩寵を求めない。
【運用法】
単純なスペックだけで言うならば、あらゆる聖杯戦争において最弱のサーヴァントと言えるだろう。
なにせその身体スペックは生身の人間と変わらず、一切の異能を行使しない。戦力としてはこの上なく脆弱で、戦闘はマスターに依存する。
しかし英霊としての格は間違いなく最上級であるし、積み重ねた鍛錬は並みの英霊では追随できない域に在る。あらゆる難行を不可能なまま乗り越える様は、正しく英雄と呼んで過言ではない。
なお令呪一画で邯鄲法の解禁、令呪三画で盧生として一時的な覚醒が可能となるが、それはセイヴァーの意志を捻じ曲げる行為であり、彼が英雄として在る根源そのものを凌辱する蛮行であることを忘れてはならない。
最終更新:2016年04月29日 02:16