―――怨嗟の声が絶えず耳に届く。
 ―――ああ、それは自らが救えなかった者たちの嘆きか。

 それは、とある愚か者のお話。
 鋼の如き求道をひた走る、救済と断罪を求めた男の物語。

 最初、男は神の道を志した若者であった。
 神を信じる祈りが、信仰心から来る敬虔さが、遍く人を救うのだと信じる信徒だった。
 彼は生涯の純潔を誓い、断種し去勢するほどに神へと滅私した。人は彼を狂信者と呼んだ。
 けれど、それほどまでに尽くした神は、人を救うことはなかった。
 国家による宗教弾圧などという、鋼鉄じみた人工概念によって神の慈愛が粉砕される姿を目の当たりにして。男はただ静かに呟いた。

「宗教(これ)では駄目だ。これでは誰も救えない」

 男は教会を壊し聖職者を殺す不心得共を憎むのではなく、神の無力をそこに見た。
 そして捨て去った。かつて狂信とまで呼ばれた信仰を、いとも簡単に。
 人を救わぬ宗教観など須らく塵であると、冷静に、客観的に、そう評して。

 弾圧からの逃避の果てに、やがて男は一人の少女と出会った。
 寒村の教会、年老いた神父が見守る中で、無辜であるはずの少女は兵士たちに嬲り殺しにされていた。
 神父は何も言わない。群衆は誰も救いの手を伸ばさない。
 異を唱えたのは愚か者ただ一人。眼前の誰かを救うがため、愚直に突き進んでいく。

 けれど結局、その手は少女を救うことなどできなかった。
 ただ、救うことのできなかった者の叫びだけが、脳裏に色濃く焼き付いていた。

「神、英雄……つまるところ幻想とは、逃避だ」

 彼の中で、何かが滅び何かが生まれた。

 衝動のままに並み居る兵士を皆殺し、男を殺人の大罪で責めた老神父すらも、教会に飾られた巨大十字架で叩き潰した。
 躊躇などそこにはなかった。誰も恨まなかった少女より重い価値を持つ者など、そこには誰一人いなかったのだから。

「滅び去れ、愚想を撒き散らす無力な偽善者たちよ―――私は今より、人間を救わぬお前たちの神を殺す」

 そして彼は、自ら進んで世界の歯車となった。他ならぬ兵士として身を投じ、効率的に歩むことで無辜の民を救わんがため。
 神という甘やかな幻想に縋るのではなく、国家や組織という現実の歯車に組み込まれることが、いかなる弱者をも救い導く最善手なのだと今度こそ信じて。

 彼は、今も戦い続けている。
 胸に誓う想いは二つ。願いはたったそれだけで。

 願いながら戦い続ける。
 世の裏を知らず、分からず、日々を生きる罪なき命に安寧を与えるべく。
 アレクサンドル・ラスコーリニコフは生きて死ぬのだと心に誓ったのだ。

 ―――耳にこびり付いた慟哭はいつまでも消えてなくならない。
 ―――救えた者など、誰一人として存在しないのだから。





   ▼  ▼  ▼





 走る、走る、走る。
 ただ前だけを見据えて、少女は夜の街をひたすらに駆けていた。
 ―――追われている。それが、今の少女の現状を示す最も簡易な表現であると言えた。

「はぁっ、はぁっ、うくっ」

 荒い息を肩で吐き、酸欠に陥りそうな体を叱咤して少女は尚も逃避を続けようとする。
 背に突き刺さるように如実に分かる禍々しい気配が、こうしている間にもどんどん密度を増して迫ってくるようだ。命の危険があるという以上に、"それ"に追いつかれること自体が恐ろしいと感じる。
 不思議なほど明かりも見えない夜の街に、少女の途切れそうな息遣いだけが虚しく響く。
 周囲に広がるのは書割のような見知らぬ土地。影絵のような現実味のない街。
 背後より迫り来るモノ同様、異界の気配を持つ異物であった。

 少女―――電(いなづま)と呼ばれる、彼女は艦娘である―――は土地勘もない街を必死に駆け抜け、狭い裏路地も駆使してなんとか逃げようと足掻く。
 曲がり角があれば身を隠すように滑り込み、できるだけ直線に走らないよう心がける。
 なけなしの経験を振り絞り、追いつかれないよう努力したが、しかし。

「遅し遅し。変わり種とはいえサーヴァントでなければ所詮この程度か」

 足元のコンクリートが鈍い破砕音と共に砕け散る。
 突如の衝撃に吹き飛ばされ、思わず苦悶の声が漏れる。
 投げ出された体がしたたかに打ちのめされ、全身を走る激痛に呼吸さえままならない。

 気力を振り絞り、背後を振り返る。
 そこには一目で異形と分かる人型が、片手を振りぬいた姿で屹立していた。
 人間ではない。瞬時にそう悟る。
 ならば先ほどの破壊も当然か? 異形の振るった腕が触れもしない地面を打ち砕き、あるいは生物や空間さえをも切断するのだという現実が。
 いいや、そうではない。これは明らかに真っ当な理屈ではありえない。これほどまでに隔絶した存在など、現実にあってはならない。
 怪物―――幼い少女が異形に抱いたイメージは、単純明快にそんな圧倒的な不条理であった。

「あ、貴方は誰なのですか!? どうしてこんなことを……!」

 けれど、発したのはそんな必死の問いかけであった。目の前の存在は怪物、しかし言葉を話した以上、会話ができるならばあるいは、と。
 そんな彼女元来の優しさと苦肉の策が混ざった問いかけは、しかし無情にも切って捨てられる。

「誰? どうして? これはまたとんでもない愚か者がいたものだ。未だサーヴァントを呼び出せていないのもそのせいかね。
 ならばそれでよし、己が本分を見失ったまま逝くがいい、小娘よ」

 そして、異形はその相貌を弦月に歪め、電へと一歩一歩ゆっくりと近づいてくる。
 愚かなりと嘲笑う異形の右手が、少女の頭を覆うように伸ばされた。

 どうして―――そんなもの、電とて当の昔に理解している。
 聖杯戦争という万能の願望器を巡る争い。聖杯が願いを聞き届け、その結果として自分はここにいるのだ。
 既に知識は与えられている。そして、不用意にも外を出歩いたのも自分の不徳。
 ならば確かに、自分は愚かと蔑まれても仕方ないのかもしれない。

 だから少女の物語はここで終わる。
 目は閉じられ、耳は塞がれ、その手はどこにも伸びはしない。
 ただ、異形の背後に広がる夜空を見て、思う。

 ―――もしも次に生まれ変わることがあったなら。
 その時は、この街のように平和な世界に生まれたいと。
 それだけを胸に秘めて、電は静かに目を閉じて―――


「―――やらせはせん」


 暗赤の腕が少女に迫らんとした瞬間、甲高い音が反響した。
 それは金属がぶつかるような凄まじい轟音で、空気を震わすその衝撃に少女は思わず身を竦ませる。
 何が起こったのか、目を瞑っていた電には判別できない。故に恐る恐る瞼を開き、頭上を見上げると―――

「こ、この力……よもや寸でのところでサーヴァント召喚に成功したか、小娘!」

 先までの余裕など嘘のように取り乱す異形の手を、電の更に背後より伸ばされた五指が阻んでいた。
 歪み捻じれた異形の右手と、それを掴む武骨な鉄の拳。
 両者が中空で、音を立てて重々しく軋み合っていた。

「……え?」

 精神に差し込まれた空白が、ここでようやく声となって口から出る。
 電はここに至り事態を把握し、徐々に目が驚愕に見開かれていく。

「……助けてくれた、のですか?」

 呆然と、ただ呟く。
 視線の先にあったのは、鋼のような体躯。
 巌の如く聳える鍛え上げられた男の痩身が、電を守るように構えられていた。

「……!」

 男は無言のまま、組まれた腕ごと異形の胴体へと拳を突き入れる。
 単なる正拳、技巧を駆使した大仰な技ではない。だが尋常ではない速度がそのまま破壊となって異形を襲う。
 少女を死に導く怪物であったはずの異形は、しかし風に散らされる木の葉のように吹き飛んだ。

 拳打の風圧が少女の前髪を揺らす。
 弾かれた異形の体がコンクリ壁を破壊する音が、一瞬遅れて少女の耳に届いた。

「下がれマスター、私が制圧する」

 一切の反駁を許さぬ威風が、その鉄のような声にはあった。
 少女はただ頷くと後ろへ下がり、男と異形の両者を見つめる。
 既に、飛ばされた異形はその体を起こしていた。

「舐め腐りおって、たかが無手の雑魚サーヴァントがァ!」

 異形の表情からは余裕の色は消え去っている。
 一転して荒い口調で叫んだ異形は、しかし次の瞬間にはその場から姿を消失させた。
 いや、速すぎて見えないのだ。少女の目には残像すらも映らない高速機動。それはただ動くだけで大気の壁を突き破り、まともに立つことも難しい衝撃波となって少女を襲う。
 思わず尻餅をつく少女は、「この状況はまずい」と即座に思い至る。
 なまじ戦闘経験がある故か、それとも生命の危機に際した直感か。ともかく、少女は異形と対峙する男に警告しようとして―――

「―――温い」

 小さな、しかし鋼鉄の質量を有した言葉が紡がれた瞬間、何もない虚空から突如として異形が叩きだされた。
 少なくとも少女の目にはそうとしか見えなかった。一瞬前まで何も存在しなかったはずの空間から、しかし突然異形が出現し、とてつもない轟音をまき散らしどこかへ飛んで行ったのだ。
 高速移動する異形を、男が未来予知じみた正確さで叩き飛ばしたのだということを理解したのは、荒れ狂う空気が収まり戦闘の余韻が無くなった頃だった。

「……敵対象を殲滅した。怪我は、ないようだな」

 その言葉が自分にかけられていると一瞬遅れて理解した少女は、慌てて元気よく「はいなのです!」と返した。
 男は「ならばいい」とだけ答え、それ以外口を開くことはない。
 沈黙が、その場に降りた。

「……あの、えと」
「……ランサーだ。私のことはそう呼ぶといい」
「あ、あの! ランサーさん、さっきはどうもありがとうございました!」

 少女は一息に言い切ると、思い切り頭を下げた。
 戦闘を目撃したことと見知らぬ男性を目の前にしたこと、しかしそれでもお礼は言わなければという思いが合わさり、彼女の心中は割と混乱の渦中にあった。
 頭を下げて1秒、2秒と経過するも……しかし男からの返事は一切ない。
 もしかして何かやらかしてしまったか、そう思いながら、少女は恐る恐る視線を上げてみた。

「……」

 そこにあったのは、ほんの少し目を見開いた男の姿だった。
 なんのことはない、男はただ面食らっていただけであった。




「そうか、それがお前の願いか」
「はい。電はみんなを助けたいのです」

 先の攻防より幾ばくか、二人は深夜の公園に移動していた。
 電はランサーと名乗る男に、自らの来歴を詳しく説明した。艦娘、鎮守府、深海棲艦。自分たちは共存不可能な敵と戦う存在であるということを。
 ランサーは黙って耳を傾け続けた。そして、一通りの説明が終わると、電は聖杯を手に入れたいという前提の下、こう言ったのだ。

「それでも……戦争には勝ちたいけど、倒した相手もできるだけ助けたい……これっておかしいでしょうか?」
「奇妙極まるな。狂人の言としか思えん」

 決死の思いで言った言葉は、一言で切って捨てられた。途端にしょんぼりと顔を下げる電に、ランサーは続けざまに言葉を放つ。

「現実を見ない知らぬ青い戯言、分というものを弁えぬ傲慢。お前の言う理想はただの愚想に過ぎん。
 しかし、そうだな……それでもお前の願いは理解できる」

 付け足されたような結びの言葉は、しかし電の顔を上げるには十分だった。
 半信半疑といった表情の電に、ランサーは続けた。

「誰かを守る、誰かを助ける。ああ確かに、その想いは間違いなどではない」

 守りたい、守りたかった。その思いは胸を突くほどに理解できる。
 何故ならば、自分も幾度となく、そう願いながら取りこぼしてきたのだから。

 終わらない生き地獄。救いたい者ばかりが救えない現実。捨てたはずの信仰心は、単なる軍規に変わっただけ。
 何一つ変わらない現実に、せめて己を全うして職務に忠実足らんとしたこと。そしてその行き着く果ては、軍属という秩序すら喪失したものだった。

 けれど。

「そして、お前はまだ進むことができる。お前のまま、どこまでも真っ直ぐに」

 けれど、彼女は自分とは違う。彼女は哭いてなどいない。
 苦難の果てに心をすり減らし、原初の誓いすら忘却する愚か者ではない。
 救えない愚物となった自分とは違う。彼女はまだ歩いていけるのだから。

「いいだろう。元より私はサーヴァント、マスターの意向に異は唱えん」
「そ、それじゃあランサーさん……!」
「ああ、私はお前の方針に従おう」

 相も変わらず、ランサーの顔は鉄面皮のままであったが。
 その奥に在るのは、かつて誓った原初の想いであった。





   ▼  ▼  ▼




 それは、とある愚か者のお話の続き。
 鋼の如き求道を駆け抜けた、不器用なまでに一途な男の終末譚。

 彼が抱く二つの願い。それは弱者の救済と、他ならぬ自身の断罪であった。
 命とはなんだ、この世の不条理とはなんだ、私はついぞ欠片も分からなかった。今も何一つ見えていない。
 故にどうか、真理に至りし覚者よ。いつか正しい行いで、この愚かな男を断罪せよと。
 自らに願ったことは、ただそれだけ。

 けれど、最後に出会った名も知らぬ少女は言ったのだ。

「あなたは私を助けてくれました」
「だからもう……ご自分を許してあげてください」
「たとえこの世の誰があなたを責めても……わたしが、あなたを許します」

 その言葉を前に。
 胸中に木霊するのは、かつて救えなかった少女らの声。

 ―――ねえ、神父様
 ―――ねえ、軍人さん
 どうかお願い苦しまないで―――涙しながら叫びながら、助けにこなくていいのだと。

「……ああ、私は確かに、哭いていたのだな」

 憎んでなどいなかった。誰もが、誰をも。
 恨んでなどいなかった。誰もが、誰をも。

 自分を許せなかったのは自分ひとりだけ。他ならぬアレクサンドルがアレクサンドル自身を許せなかっただけだったとすれば。
 ずっと耳に木霊してきた怨嗟の嘆きも、自ら閉じた頭蓋の中だけで響いていたものだったとすれば。

「ならば……やはり私は、救いようのない愚か者だ」

 断罪を求め、贖罪を求め、その過程でどれほどの声を聞き逃してきたのか。
 少女の言葉がなければそんな簡単なことにすら気付けなかった自分は、やはりどうしようもない愚者でしかなくて。

「しかし、そんな愚かで至らぬ者ならば……許してやるのも、吝かではあるまい」

 だから最後に、そんなことを思った。
 彼の戦いはそこで終わる。一つの願いを果たし、一つの願いを自ら捨てて、男の人生は幕を下ろしたのだ。

 ―――瞼を閉じるその一瞬、かつての情景を思い出す。
 ―――あの少女はもう、泣いていない。


【クラス】
ランサー

【真名】
アレクサンドル・ラスコーリニコフ@Zero Infinity -Devil of Maxwell-

【ステータス】
筋力D 耐久D 敏捷E 魔力E 幸運C 宝具A

【属性】
秩序・善

【クラススキル】
対魔力:E(C)
魔術に対する守り。
宝具発動時にはランクが()内のものに修正される。

【保有スキル】
刻鋼人機:A
心臓に刻鋼式心装永久機関を移植され人間からサイボーグに生まれ変わった存在。Aランクならば己が陰我を見つめ形とする影装段階に達している。
心装永久機関とは使用者の精神力によって無限の力を発生させる機関であり、その戦闘力は精神力の多寡によって決定される。
肉体を損傷した場合は自動的に修復機能が働くために心臓の機関さえ無事ならば非常に効率良く短時間での再生が可能となっている。逆に言えば心臓を破壊されれば普通に死ぬ。
また、武装を展開しない通常時においては優れた隠密性を発揮するため、サーヴァントとしての気配を探知されにくくなる。

直感:B(A++)
戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
ランサーのそれは積み重ねた経験によるものだが、宝具発動時にはその固有能力によりランクが()内のものに修正される。

勇猛:A
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

信仰の加護:-
かつて敬虔なる神の使徒であったランサーはその教えを捨て去り、然る後に得た歯車としての信仰さえも既に薄らいでいる。
彼はどこまでも軍人であるが、同時に他者の救いを聞き逃さんとする只人でもある。

【宝具】
『輝装・絶戒鉄槌(アブソリュート・ジャッジメント)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1
筋力C+ 耐久C 敏捷C 魔力B
手甲と具足型の鋼を纏い、身体能力を強化する輝装。
その能力は超音波反響。エコーにより周囲のあらゆる情報を音を基点に観測・把握すると同時に、拳からは強烈な振動波を伴った攻撃を打撃と共に送り込む。

ランサーの「命令という絶対的な方向性を完遂する」という秩序に殉じる生き様が体現したのがこの輝装。
音に対する異様なまでの超反応は「助けを求める者の声を聞き逃したくない」といった彼の深層心理も影響している。


『影装・絶戒刑刀(アブソリュート・パニッシュメント)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100
筋力A+ 耐久B 敏捷C+ 魔力A
手足のみならず肩や胸部までを覆い隠すように刻鋼が展開され、より威圧的な外見に変貌した姿は、さながら中世の重装騎兵を連想させる。
その能力は広範囲の振動結界。上述の輝装段階においては接触対象にしか振動を送り込めなかったが、この影装においては遠隔まで振動波を送ることが可能となる。
また同時に周辺の情報全てを反響音から知覚する超高性能な生体レーダーとしての機能を獲得しているため、索敵範囲外からの奇襲にも余裕を持って対応できるようになっている。
この状態のランサーには近接することも難しく、生半可な攻撃は振動結界に阻まれてしまうため、攻防一体の能力とも言える。
欠点は無差別な範囲攻撃であるため、味方すら巻き込みかねないということ。マスターが近くにいる状態ではとてもじゃないが発動できない。したらマスターが死ぬ。

ランサーの「宗教の戒律を捨て、軍の規律に乗り換えただけ」という自己への不信。
「憎むということは、まだ信じていることの裏返し。本当は救いたい、変えるべきは自分だ」という真実との葛藤により発現したのがこの影装。
影装がこういった振動兵器として発現した理由は、「激痛を生む過去から、周囲へ慟哭を振りまいている」という想いを体現しているから。

【weapon】
刻鋼人機としての拳、及び展開される鋼。

【人物背景】
時計機構に属する戦士にして、戦闘実行部隊ギアーズの隊長。第2次大戦中、たった独りで戦局を覆した”英雄”として知る者には知られているが、自身は頑なに英雄的な存在を否定するという矛盾した現実主義者でもある。
神や英雄といった愚想では誰も救えず、故に現実的な国家や組織の歯車となって人々を救おうとした孤独な求道者。
誰かの涙を嫌ったがために奔走し、そして救えぬ者の呪詛を一身に背負った不器用なおっさん。
マレーネルートの時系列から参戦。

【サーヴァントとしての願い】
人類種の幸福を求める。
しかし、軍人としてではなくアレクサンドル個人の願いを言うならば……

―――救いを求める声に、ただこの手を伸ばしたい。
今度こそ、幻想(かみ)や現実(ちから)などという題目に依らず、自らの意思で。



【マスター】
電@艦隊これくしょん

【マスターとしての願い】
深海棲艦との戦争を終結させたい

【weapon】
艦装

【能力・技能】
他の駆逐艦と同じくらい。

【人物背景】
大日本帝国が開発した、特Ⅲ型駆逐艦のネームシップ。
――が、深海棲艦に対抗すべく少女の形に当てはめられて再臨させられたもの。
気弱で恥ずかしがり屋。アニメの描写を見るに天然入ってる可能性もある。
なるべくなら戦いたくはない、沈んだ敵も出来れば助けたい、戦争には勝ちたいけど命は助けたいなど、「助ける」ことについては常日頃から色々考えている模様。

【方針】
生きるために戦うことに否やはない。しかしそれ以外で相手の命を奪うことには強い抵抗がある。

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最終更新:2015年12月08日 01:57