インドで言論への暴力事件相次ぐ、独立60周年記念日前に(2007/08/15)
【ニューデリー=永田和男】インド西部ムンバイで14日、週刊誌「アウトルック」編集部にヒンズー至上主義政党「シブ・セナ(シバ軍団)」のメンバー十数人が乱入し、窓ガラスやコンピューターを破壊する事件があった。
けが人などはなかったが、乱入したメンバーらは、同誌が
シブ・セナの創設者
バル・タッケライ氏(83)を「インド独立後60年の悪役の1人」に選んだことに立腹したとしている。
同誌は、タッケライ氏が1992年末にムンバイで起きたヒンズー、イスラム教徒間の抗争を扇動したと指摘。同氏によるヒトラー礼賛発言も取り上げ、ナチスの軍服姿の似顔絵付きで掲載していた。
インドでは、今月9日にも南部ハイデラバードで、
バングラデシュ出身の女性作家タスリマ・ナスリンさん(44)がイスラム原理主義政党メンバーの襲撃に遭ったばかり。15日の独立60周年記念日を前に、言論への暴力事件が相次いだことに衝撃が広がってい
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最終更新:2013年05月21日 17:23