中国海外集団有限公司とは、中国の国有企業でパキスタングワダル港の運営権を持っている会社である。中国建築工程総公司の傘下企業。


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中国企業「ホルムズ海峡のど元」獲得、軍進出の見方も(サーチナ2013/02/20)

 パキスタンで現地時間18日、中国海外集団有限公司が同国南西部のグワダル港の管理運営を行う契約の調印式が行われた。同港の建設にあたっては中国が資金援助などを行ったが、これまではシンガポール企業が管理運営を行っていた。同港はイランとの国境近くにあり、各国の石油タンカーが通過するホルムズ海峡の「のど元」とも言える要衝で、中国が軍事基地化するのではないかとの懸念も出ている。
(中略)
 パキスタンの要請を受け、中国は同港の建設費2億5000万ドルのうち75%を支援した。同港の供用開始は2007年。シンガポールの港湾企業が40年の管理運営権を獲得したが、パキスタン政府が1月30日に、同港の管理運営を中国海外集団有限公司に委託することを決めた。

 中国海外集団有限公司は中国建築工程総公司の傘下企業。中国建築工程総公司は中国政府が資産を保有する国有中央企業のひとつで、企業経営には政策が強く反映される。傘下企業である中国海外集団有限公司は、実質的な国有企業と考えてよい。

 中国海外集団有限公司がグワダル港の管理運営権を獲得したことについては、まずインドで強い警戒感が出た。中国とインドは領土問題などで、現在も政治的な対立要素が強いからだ。中国はインドへの対抗の意味もあり、パキスタンとは極めて親密な関係を構築してきた。インドにとって、軍事的、経済的な要衝を巡って中国・パキスタンが新たな協力関係を築いたことは、脅威と受け止めざるをえない。
(後略)

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最終更新:2013年10月12日 18:37