ターペイン川とは、ミャンマーの川で、中国国境からバモーへ流れる。主に中国に電気を送るダムがあり、地元のカチン族は地元に還元されないと不満を持っている。


中国との国境付近で武力衝突激化 鎮静化へ中国圧力 ミャンマー北部カチン州(2011/06/21)

【シンガポール=青木伸行】ミャンマー北部カチン州で、政府軍と少数民族カチン族の武装勢力との武力衝突が激化している。現場は中国との国境付近。中国が出資する水力発電ダムの建設が中断し、住民1万人以上が避難した。周辺には中国が建設中のガスパイプラインもあり、ミャンマー政府は、事態の沈静化を求める中国の圧力も受け、内憂外患の状況にある。

主な戦闘地域は、国境からバモーへ流れるターペイン川周辺。数人が死亡し、カチン独立軍(KIA)は25カ所の橋を爆破し、2カ所の水力発電ダムから中国人技師約30人を一時、連れ去った。200人以上が中国へ帰還している。

ダムが完成すると、電力の9割が中国へ輸出され、KIAは「地元に還元されない」と建設に反対している。政府は、国境付近での少数民族の「反乱」を懸念する中国の意向も背に、ダム周辺からのKIA排除に躍起になっている。

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最終更新:2013年05月20日 12:05