人は、この鋏を見て笑う――一度だけ。―――エリュトロン
【通称】
ヴォルニコス・エリュトロン
【種別】
下級 / 甲殻属 / 人型
【能力】
裏世界の怪物としての特殊な身体能力。現実の生物では、『蟹』が近い。
アズーリの近縁種であり、基本的な性質は似通っているが、全体的なスペックが低く複数の個体が裏世界の各所に棲息している。
最大の差異としては、アズーリより眼に見えて装甲が薄く、その代わりに機動性が大きく向上した、スピード重視の怪物に成っている事。
そして、両腕の武装が、アズーリでは右腕のみの『分厚い甲殻と鋏』になり、同時に泡の弾丸が使用できなくなっている事。
結果、スピードを活かしたインファイト一辺倒の
モンスターと化しており、裏世界の辻斬り魔と呼ばれる事も有るとか無いとか。
【容姿】
人間と同じ直立二足歩行の動物と、茹であがった紅い蟹を融合させたかのような外観の怪物。
全体的にがっしりと太くマッシヴな体格であるものの、頭の大きさはそれに比してかなり小さい。
最大全高は1メートル90cm程度で、2メートルを超す体躯を持つアズーリより小型。
【設定】
物語の舞台となる街の異界に棲息する、蟹型の下級モンスター。
単独で湿気の多い場所を徘徊していたり、中級以上のモンスターや異界住人に従属して行動していたりする。
多くの人間を捕食したり、同士討ちの果てに生き残ったエリュトロンの中には、中級モンスターに迫る実力を持つ個体も存在する様だ。
然し、基本的には少し珍しい程度の野良モンスターとして能力者に撃退されたり、戦闘員扱いでバタバタ倒れていく不憫?な生物。
ちなみに、増える手段はオスとメス同士の交接。特殊な固体であるアズーリと加えると、かなり普通の生物である。
名前の由来は『ヴォルテックス』+『カルニコス(ギリシャ語の蟹)』+『エリュトロン(ギリシャ語の赤色)』。
最終更新:2011年06月25日 16:53