歌合わせの手順(2008/02/15)
最初の魔法師が魔法感覚で感じたものを歌にする。
次の魔法師は自分の魔法感覚で感じながら歌を聴き、付け加える音が欲しければ付け加える。
それを何周も繰り返し、ひとつの歌を作る。
この歌が、各自が各自の魔法感覚で感じているものに対応する。
皆が共同の作業をしている間、この魔法の歌は続き、魔法空間の変化につれて歌がかわっていく。
魔法(2008/02/08)
この世界には、見る-視覚、聞く-聴覚、嗅ぐ-嗅覚、味わう-味覚、触れる-触覚、のように対応していない感覚を持つ者がいる。
つまり、音を見たり、温度を見たり、雰囲気を聴いたり、する者がいる。
彼らの知覚するものは常人が感じるものをはるかに越えることがある。たとえば、はるか遠くの町の異変を感じ取ったり、目の前にいる人の病気を知ったりすることができる。 この能力が発達するとこの世界に重なるもうひとつの「魔法世界」というものを感じ取ることもできる。魔法世界には妖魔と呼ばれる生き物もいる。これは通常の知覚では感じ取れないが、病気や災害の原因になりうるため、町を作るときは妖魔を防御する結界を作らないとならないことがある。
クオリアと法術・魔術(2007/9/25)
魔法空間にたいするクオリアは各個人で一定しない。
これが魔法を難しくしている。
ふたつのアプローチがある。
1)各個人でバラバラなクオリアについて、何を見ているのかを各個人で確かめていく。
2)最初から同じものについて同じクオリアが得られるように魔法の訓練を行う。
魔術的アプローチが1で、法術(僧)的アプローチが2。
| |
魔術 |
法術 |
| 実行者 |
魔術師 |
僧 |
| 才能 |
天賦 |
学習 |
| 体系 |
未発達 |
厳密 |
| 内容 |
多岐 |
規定 |
| 進歩 |
革新的 |
堅実 |
| 信用 |
小 |
大 |
| 人数 |
少 |
多 |
| 宗教との関連 |
小 |
大 |
| 機密性 |
多 |
少 |
| 偽者 |
多 |
少 |
高い才能を持つ者は僧(法術師)になりにくい。高い才能のために法術を覚える前に個性的な魔法クオリアを持ってしまうからである。高い才能を持つ僧を育てるためには、幼児期から集中的に教育し、魔法クオリアの矯正も行わないとならない。
魔術師は僧に対し、堅実に社会のために仕事をしている面で尊敬を、社会的信用を得ていることに嫉妬をいだく。
僧は魔術師に対し、魔法の高い能力に嫉妬と尊敬を感じる。
法術ではなく魔法術において僧にもとめられる仕事を充分にこなせ、宗教的にも僧と同じ仕事をしている「魔法僧」と呼ばれる人が存在する。
魔術師はゆっくりとだが、自分たちの魔法の体系化を進めている。僧にもとめられる仕事をこなせるかどうかで、魔法学会独自の資格を作っている。
はじめに
ユリナスには「魔法空間」と仮定される空間があり、ここにはものの性質や心象などが渾然として存在している。これは通常の五感とは異なる魔法感覚によって知覚される場所であり、自分自身の魔法空間での知覚を変容させることで、感じ取れるものは激変する。逆にいえば、自分が感じようと思わないものは感じられないし、感じる能力によって感じられるものは限られる。
魔法感覚は「何かが存在する感覚」というものに近い。地球の人間も壁の向こうに人がいるところを想像することはできるし、部屋全体に感じるあやしい雰囲気を感じ取ることもできるが、その感覚が近い。魔法に習熟するに従い感覚はシャープになり、ぼんやりとした雰囲気でしか感じなかったことが鋭敏に捉えられるようになる。しかし、「感じているものが何であるか」を特定することはしばしば難しい。
魔法の発動は、自分自身の魔法空間の姿によって魔法空間にアクセスし、魔法空間を変容させることで行われる。
ユリナスの人は潜在的に魔法感覚を持っている。しかし魔法空間の不明瞭なところ(いわゆる力のないところ)では感覚を研ぎ澄ます機会に恵まれず、この感覚を意識せずに過ごす人がほとんどである。一方魔法空間の影響が強いところでは魔法感覚にも優れた人が非常に多い(イナム・タリア・フェンティンなど)。
この世界の魔法に何ができるかは、みんなが聴覚を持っていない世界で聴覚と声を持っている人を想像するとわかりやすい。
そういう人は、他人が気づかないこともわかるし危険を察知することもできる。また、聴覚使い同士は特殊なコミュニケーションを取ることができ、聴覚使いにしかわからない魅力あふれた芸術も存在することになるだろう。一方声を張り上げてもそれだけで誰かに物理的な危害を加えることは非常に難しいだろう。
魔法で感じられるものに名前をつける難しさ
魔法の感覚を伝え、コミュニケーションするためには感覚を共有しないとならないが、同じものでも人によって、あるいは状況によって大幅に見え方が違ってくるという事情のために共有は非常に難しいものになる。(それ以前に、普段は感覚を共有する必要はほとんどない)。※ミンとアキは同じものが同じように見えていたのかもしれない。
一般的に感覚を共有するのもまた魔法の力による。AがBの魔法感覚を通して何かを見る、あるいはその逆を行うことができる。A~Eが共通のFという場を作り、Fを通して何かを見ることもできる。複数人で何かの魔法(結界など)を作るときはこのような場を作る必要がある。
「あなたが目となりなさい。もし事態が困難に陥るようならわたしが目を奪います(引き継ぎます)」
魔法と科学
「魔法を除けばユリナス世界は地球の物理法則が成立する」のであるが、この意味にはいくつかの解釈がある。
1)既存の地球科学でユリナスの魔法をほぼ説明できる
2)現在の科学ではユリナスの魔法を説明できないが、将来的にはできる
3)科学体系とは全く別の「魔法」という項目が存在する
既存科学による安易な説明は避けたい(たとえば量子的な説明とかX線や電磁波での説明はかえって間違う)が、魔法がなんとなく科学でも説明できる、という可能性は残したい。
いちばん近い感触を受けるのはラファティのSF「ダマスカスの川」。
科学的なユリナス魔法
覚え書き程度に。
「心象世界は現実世界の不完全な写しであり、アクセスが可能だ」
≒「心象世界は皆ある程度共有している」
「ものには魔法部分が存在し、ものの性質や出自の痕跡を残しており、アクセスが可能である」
魔法空間との相互作用下で、生物がどのように進化してきたかを考慮しないとならない。
- 生物は魔法空間を通じた無意識下のコミュニケーションで生存を有利に進めることができる。
- 一部の生物は魔法空間から生きるエネルギーを得る能力がある。一部の生物は魔法空間からエネルギーを得る必要がある。
- 魔法空間に適応し、そこで進化する生物がいる(が、魔法空間の変容の激しさを考えると、魔法空間のみで高度な発達を固定させることは困難かも)。
- 魔法空間に適応しつつ、通常世界に存在することで生存を有利に進めることのできる生物がいる(おそらくイリディアはここに属する:イリディアにとって「生存」とか「繁殖」とかが実に不明瞭なので、考察は今のところ困難)。
- 生物は親からgeneを、魔法空間からmemeを得ていると便宜的に解釈してみる(胎生期~成長期までに魔法空間からの環境的影響を受けるはず。その影響によって魔法的な育ち方は大幅に違うはず:そうなると魔法的に積み重ねられたmemeは自然選択的なgeneに比べ極めて速く変化し進化する可能性がある。これは魔法空間が生存へほとんど影響しない状況ではほとんど進化しないが、魔法空間が生存へ影響する状況であれば極めて速く進化する)。参照→ミーム(meme)、二重伝承理論
- 魔法空間memeが働いていた場合、たとえばひとつの病原菌群がヒト免疫への抵抗力を持った場合、瞬時にすべての病原菌が同様の性質を持つようになることがありうる。人はこうしたことが起こらないような魔法的な防御力もいろんな場面で自然に身につけてきているのではないか。
- 魔法空間では「個」の意識がかなり弱いことに留意。ここでは個と個が簡単に融合/分離してしまう。「個」を確立する最大の方法は現実世界になんらかの姿を持つこと。(というより、現実世界に最も大きな影響を与えるいちばんの方法が現世化すること、ということではないか)。
- イリディアはそもそも「ヒト+イリディア」という種である(重要)。ヒトの魔法空間の一部として現世化した妖精は最初から存在しており、妖精とヒトの関係で最も生存に適した形に急速に変化していった。イリディアはもともとヒトが求めた形であり、ヒトが必要を感じなくなったところでは急速に姿を消した。実際イリディアの亜種は存在する(スプライトとか(※フェルミルァも亜種と捉えるか?))。イリディアのいちばんの特徴は、個の人格が発達したために自分たちの似姿をもとに新たなイリディアを魔法空間から産むことになったことと思われる(正確にはヒトやイリディアの想いが新たな「個」を誕生させるときにイリディアの魔法空間memeが作用してイリディアの似姿にしてしまう)。
- 妖魔は動物の妖精。これもたとえばイタチの妖魔なら「イタチ+イタチの妖魔」でひとつの種と考えるべき。妖魔は必ずしも元の動物とにているわけではない。
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最終更新:2008年02月15日 00:43