トレンド系
DMI(Directional Movement Index)
RSIなどを開発したワイルダー氏が、市場の状態を見極めるために考案した指標です。
RSIやストキャスティクスなどの逆張り系指標が一方に傾くトレンドの相場に役に立たないところから、その欠点をカバーするための順張り指標としてDMIは開発され、トレンドの有無と強弱を探ろうとするものです。
DMIの売買ポイント
買いシグナル・・・+DIが-DIを下から上抜いた時。
売りシグナル・・・+DIが-DIを上から下抜いた時。
DMIのトレンド判断
上昇トレンド・・・+DIが-DIより上にある時。
下降トレンド・・・+DIが-DIより下にある時。
ADXとADX-Rの関係
トレンドが強い・・・ADXがADX-Rを下から上抜いた時。
トレンドが弱い・・・ADXがADX-Rを上から下抜いた時。
MACD(Moving Average Convergence Divergence)
2本の移動平均線(MACDとそれを単純移動平均化したシグナルの2本のライン)を用いることで、相場の周期とタイミングを捉える指標です。
MACDの傾きからトレンドの方向性を見るといった利用方法もあります。MACDはダマシが少なく使いやすいので、人気です。
移動平均線
割愛
力積システム(Elder ImpulseSystem)
トレンドの加速減速を計る、「投資苑」アレキサンダーエルダー博士考案の指標です。トレンドの加速の方向を、指数移動平均とMACDヒストグラムを用いて計ります。どちらもが同じ方向に加速している時、加速している方向に仕掛けるのが法則です。
オシレータ系
MACDヒストグラム
MACDラインとシグナルラインの後ろに表示される棒グラフ
0ラインを境目にプラス域とマイナス域がある
値動きが強いほど棒グラフはその方向に大きく表示される
勢力指数(Force Index、FI)
勢力指数 はアレキサンダー・エルダー博士によって開発されたもう一つの指標です。それはトレンド市場で買いの勢力と売りの勢力の強さを図ることができます。勢力指数は、エルダー博士による相場の基本的な要素であるトレンド、価格の変化の幅、出来高に基づいています。FIは、トレンドを確認し、取引に値する調整を特定し、さらには反転を予測できます。
モメンタム
モメンタムとは、相場の勢いや方向性を判断するオシレータ系指標で、当日の終値からn日前の終値を引いて求められるため、短期的な動きを判断する指標として使用されます。売買タイミングを把握する指標というよりは、相場が上昇している時の勢いが弱くなってきているのか、また相場が下降している時の勢いが強くなってきているのかを捉える先行指標としても利用できます。
RSI(相対力指数)
直近の一定期間において終値ベースで上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測しようとする指標です。RSIは、50%を中心として0~100%の範囲で推移し、上昇局面に入ると数値が50%以上で推移し、下降局面に入ると数値が50%以下で推移します。通常、RSIが70%(80%)以上であれば相場は買われすぎ、逆にRSIが30%(20%)以下であれば相場は売られ過ぎであると判断されます。
ストキャスティック
RSI同様“買われ過ぎ”、“売られ過ぎ”に着目したテクニカル分析です。株価は期間を区切ってその期間の終値の位置に着目して観測していくと、上昇トレンドにある場合にはその期間値幅の上限に近づいていきます。また、逆に株価が下落トレンドにある場合には終値というものは下限に近づいていくものなのです。
買いサイン
- %Kと%Dが、20%もしくは30%以下・・・売られ過ぎ
-
予め定められた水準(例20%)を割った後、%Kもしくは%Dが下から上抜ける時
- %Kが%Dとクロスし、%Kが%Dを上抜ける時
売りサイン
- %Kと%Dが、80%もしくは70%以上・・・買われ過ぎ
-
予め定められた水準(例80%)を上回った後、%Kもしくは%Dが上から割り込む時
- %Kが%Dとクロスし、%Kが%Dを割り込む時
- 株価が高値を更新しているにもかかわらず、%Kや%Dが前回の高値を上回らない場合