0036:飛ぶ影
木々を蹴り闇を飛ぶ影が一つ。
その名を飛影。
炎の力を扱う邪眼士、そして本物の妖怪である。
闇を飛びながら飛影は笑う。
このゲームは飛影には都合が良かった。
丁度馴れ合いには飽き飽きしてた頃だ。
このゲームは幽助と決着を付けるいい機会だろう。
それにこのゲームには、自分の知らない未知の強さを持った奴等がゴロゴロといるようだ。
そんな奴等と戦うのもいい。
飛影は獲物を捜し求めていた。
木の上に立ち止まり飛影は鉢巻を外す。
そして両目を瞑り、第三の目を解放した。
視界の狭い森の中、その上見通しの悪い深夜だが。
そんなことはその目には一切関係が無い。
一瞬で辺り一面の景色が飛影の目に映り込んできた。
そして、その目が一人の男を発見した。
この男、間違いなく強い。
抜き身の刀のような気が、邪眼を通して伝わってくる。
腕試しにはもってこいだろう。
標的を決定し、飛影は男のほうに向かい闇を駆けた。
素早い動きで一瞬で森を抜けた飛影は、上空から降り立ち男の前に立つ。
男は全く動じた様子も見せず、飛影を見つめ口を開いた。
「よう、チビ助。この俺になんか用かい?」
朗らかに笑う鉢巻を巻いたその男こそ、男塾一号生筆頭、
剣桃太郎その人であった。
【山形県の山中/深夜→黎明】
【剣桃太郎@魁!!男塾】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:荷物一式
[思考]:飛影の様子を見る
【飛影@幽遊白書】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:荷物一式
[思考]:桃太郎を倒す、幽助と決着を付ける、強いやつと戦う。
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最終更新:2024年08月13日 09:20