シーサイド・ラヴ

シーサイド・ラヴ/エア・サプライ

The One That You Love/Air Supply

　夏。おそらく邦楽ファンの方ならTUBEを想像するかと思いますが、80年代の洋楽ファンからしてみれば夏といえばエア・サプライ。オーストラリアはメルボルンからやってきた彼らは透き通るような声、通称ペパーミント・サウンドが印象的なグループ。さまざまな名曲を送り出していますが、そんな彼らの1980年のヒットが「シーサイド・ラヴ」。オーストラリア出身のグループとして初となる全米No.1となった曲です。いったい何を言いたいのかが分からない歌詞ですが、やはりそれを補っているのが切ない音楽とペパーミントな歌声。１人で聞いて泣きたくなっちゃいます。また、夏のイメージを決定づけたのがアルバムジャケット。本作のジャケットは青空にポツリとある気球のイラスト。しかし、これだけでも十分美しいのである。（ジャケットは自分が見たところ２種類ほどあり、１つは海と青空の中に気球、もう１つは山と青空と気球である。下は紙ジャケ仕様で、後者である）

　ちなみに、エア・サプライは、必要以上にMVに頼らないことでも有名であるが、本作のMVははっきり言って笑いを誘う…。ライブ映像中心だが、ボーカル、グラハム・ラッセルの髪のモジャモジャさと、若干「アイ・オブ・ザ・タイガー」を思わせる虎の絵があるシャツ、そして途中にインサートされるグラハムのスマイル…。（余談だが、僕はこのMVを見るまで、ボーカルは女性だと思っていた。なので、見た瞬間寒気がした。）シンプルにもほどがあるのである。

シーサイド・ラヴ(紙ジャケット仕様)