One Reason
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One Reason
水平線からぽっかりと太陽が昇る朝の眩しさに、似つかわしくない血なまぐさい戦闘は続く。
「ちくしょおおおおおおおおお!!」
丸太がいくらガンタガン(※千地命名)を発射しても、ルガールには届かない。
どんなにどんなに必死で撃ち込んでも、かわされるか弾かれる。
つまり、丸太にとっては命を削る必死の攻撃を、いともたやすく対処しているということなので状況は最悪だ。
どんなにどんなに必死で撃ち込んでも、かわされるか弾かれる。
つまり、丸太にとっては命を削る必死の攻撃を、いともたやすく対処しているということなので状況は最悪だ。
「弱い…。
カイザー…ウェイブッ!!」
カイザー…ウェイブッ!!」
ルガールの両手から巨大な気弾を放たれる。
軸のアルカナの契約者でもある帝王クラウザーから模倣した必殺技である。
軸のアルカナの契約者でもある帝王クラウザーから模倣した必殺技である。
「ショッカー!」
命令を受けたサイコ・ショッカーが電脳エナジーショックでカイザーウェイブを迎撃する。
当然、周囲一体を巻き込む爆発が生じ、戦場は白煙に包まれることとなった。
当然、周囲一体を巻き込む爆発が生じ、戦場は白煙に包まれることとなった。
「やった、のか…?」
ショッカーの攻撃力の高さは既に把握済みだ。
一帯の平地に大きなクレーターを作り出すほどの破壊力を備えていた。
ゆえに丸太がそのように考えるのは至極真っ当なことである。
一帯の平地に大きなクレーターを作り出すほどの破壊力を備えていた。
ゆえに丸太がそのように考えるのは至極真っ当なことである。
「あれ…!?」
しかし予想に反して、煙の中から現れた影は期待を裏切っていた。
赤いマントを風に棚引かせながら現れたルガールの腕に握られていたもの―壊れたバイザー―だった。
赤いマントを風に棚引かせながら現れたルガールの腕に握られていたもの―壊れたバイザー―だった。
「くだらん!」
そう一蹴すると、バイザーを握りつぶし粉々に砕く。
それと同時に、奥で横たわっていたショッカーらしきモンスターが粉々になり消滅した。
丸太は貧血なのでもはや万事休すか。
それと同時に、奥で横たわっていたショッカーらしきモンスターが粉々になり消滅した。
丸太は貧血なのでもはや万事休すか。
「何で…」
「む?」
「何で殺し合いになんか乗るんだよ!?そんなにまで叶えたい願いがあるのかよ!」
「む?」
「何で殺し合いになんか乗るんだよ!?そんなにまで叶えたい願いがあるのかよ!」
丸太は声を張り上げて叫ぶ。
本心は戦いたくないのだ。
万が一、低いだろうが話し合いで解決できる僅かな可能性に全てを託して。
本心は戦いたくないのだ。
万が一、低いだろうが話し合いで解決できる僅かな可能性に全てを託して。
「理由、か。いいだろう、お聞かせしよう」
意外にもルガールはちょっと考えると、昔話をするように語り始めた。
どうやら多少は話し合いの余地はあるようだ。
どうやら多少は話し合いの余地はあるようだ。
「…私にはたくさんの趣味ともいえるものがある。
倒した格闘家の銅像を集めたり、世界征服といった野望といったな。
しかしその程度では満足できない」
「じゃあ一体何なんだ…?」
倒した格闘家の銅像を集めたり、世界征服といった野望といったな。
しかしその程度では満足できない」
「じゃあ一体何なんだ…?」
丸太は息を呑む。
世界征服すら超越するもの。
それは一体どういうものなのか皆目見当がつかなかった。
世界征服すら超越するもの。
それは一体どういうものなのか皆目見当がつかなかった。
「興だ。このバトルロワイヤルとはキングオブファイターズのような祭りとは違う、最高の会場だよ」
「なんだよそれ…。ただの悪魔じゃねーか…」
「ハハ、最高の褒め言葉だよ」
「なんだよそれ…。ただの悪魔じゃねーか…」
「ハハ、最高の褒め言葉だよ」
純粋に殺し合いを楽しむなんて狂ってる。
殺し合いの舞台を用意するぐらいだから、そういう人たちばかりが集まってるということなのだろうか。
殺し合いの舞台を用意するぐらいだから、そういう人たちばかりが集まってるということなのだろうか。
(ちょっとでも期待した俺が、馬鹿みたいじゃないか…!)
プロの格闘家。そして相応の実力持ち。
かたやほぼ無傷。こなた虫の息。
この絶望的な戦況においても、丸太は諦めない。
殺し合いを『興』と思う男を野放しにしておくほど、甘い性格ではないから。
かたやほぼ無傷。こなた虫の息。
この絶望的な戦況においても、丸太は諦めない。
殺し合いを『興』と思う男を野放しにしておくほど、甘い性格ではないから。
「うおおおおおおおおおおッ!!!」
怒りに任せて今の自分の最大出力、ガンタガンを発射する。
あまり距離もなく、弾も大きいのでかわすのはほぼ不可能。
そして命中すれば人間を死に至らしめるには十分な火力もある。
あまり距離もなく、弾も大きいのでかわすのはほぼ不可能。
そして命中すれば人間を死に至らしめるには十分な火力もある。
つまり、当たれば、死に至る。
◇ ◇ ◇
「あ…?」
胸が、熱い。焼けるように熱い。
この感じ、どこかで味わったことがあるような。
ああそうか、あのときだ。赤い男に、胸を抉られた時の痛みに似ている。
しかし何故いま…?一体何が…。
この感じ、どこかで味わったことがあるような。
ああそうか、あのときだ。赤い男に、胸を抉られた時の痛みに似ている。
しかし何故いま…?一体何が…。
「血…?俺の……?」
口から血を吐き、そして心臓付近から大量の血が溢れ出る。
デッドマンの武器である血を失えば戦うことは出来ない。
いや、そもそも人間としてこの量の血を無くせばまず助からないだろう。
デッドマンの武器である血を失えば戦うことは出来ない。
いや、そもそも人間としてこの量の血を無くせばまず助からないだろう。
そうだ、ルガールだ。やつが何かをしたはずだ…。
目からも血が零れ視界が赤く染まるが、なんとかうっすらとルガールの姿を捉えることが出来た。
やつの右手は黒く渦巻く何かに覆われていた。
何だあれは、と思ったところで、俺の意識は何処か遠くに落ちていくように消えていった。
やつの右手は黒く渦巻く何かに覆われていた。
何だあれは、と思ったところで、俺の意識は何処か遠くに落ちていくように消えていった。
◇ ◆ ◇
「不採用だッ!ハッハッハァ!」
ルガールが張っていたダークバリアを解除し、人を殺した余韻に浸っていた。
ダークバリアは飛び道具を弾き返すバリアだ。
飛び道具といってももちろんガンタガンは例外ではなかった。
強力な威力を秘めた血の弾丸は、速度を変えることなく向きだけを変え、使用者の身体を抉った。
ダークバリアは飛び道具を弾き返すバリアだ。
飛び道具といってももちろんガンタガンは例外ではなかった。
強力な威力を秘めた血の弾丸は、速度を変えることなく向きだけを変え、使用者の身体を抉った。
「彼は是非銅像にしてみたいものだ…む?」
ポケットを漁っていたルガールは自らがついさっき殺めた少年の胸に、赤い宝石のようなものが光るのを見た。
煌びやかな物には目がいってしまうのは人の性。
興味を持ったルガールは、それをおもむろに取り出した。
煌びやかな物には目がいってしまうのは人の性。
興味を持ったルガールは、それをおもむろに取り出した。
(これが血の能力の原動力か…?だとすれば…)
憶測に過ぎない。
しかし一度興味を持ったものには仕方があるまい。
ニヤリと笑い、右手に持った宝石を高く持ち上げ、
しかし一度興味を持ったものには仕方があるまい。
ニヤリと笑い、右手に持った宝石を高く持ち上げ、
「この力も私が取り込んでくれるわ!ふん!」
その宝石を無理矢理自分の胸にねじ込んだ。
鍛え上げられた胸部が悲鳴を上げるが、もっと更に奥へと押し込んだ。
鍛え上げられた胸部が悲鳴を上げるが、もっと更に奥へと押し込んだ。
「うおおおおおおおおおおおおお!!(やっぱり痛ええええええええ!!)」
しかしルガールはまだ確信を持ててはいない。
念願の血の能力を手に入れたことに。
念願の血の能力を手に入れたことに。
【五十嵐丸太@デッドマン・ワンダーランド 死亡】
【残り 53人】
【残り 53人】
【E-1/1日目・早朝】
【ルガール・バーンシュタイン@MUGEN】
[状態]:胸部出血、疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:支給品*2、DMカード(人造人間-サイコ・ショッカー[24時間使用不可]、月の書、攻撃の無力化)@遊戯王、不明1~3
[思考・状況]0:参加者を皆殺しにし、主催を葬る
1:血の能力とは…?
2:レイとは必ず再戦する
3:どこかに銅があればいいのだが…
※参加者の知り合いは別の世界の知り合いだということに気付いていません。
※罪の枝を会得したかもしれません。
【ルガール・バーンシュタイン@MUGEN】
[状態]:胸部出血、疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:支給品*2、DMカード(人造人間-サイコ・ショッカー[24時間使用不可]、月の書、攻撃の無力化)@遊戯王、不明1~3
[思考・状況]0:参加者を皆殺しにし、主催を葬る
1:血の能力とは…?
2:レイとは必ず再戦する
3:どこかに銅があればいいのだが…
※参加者の知り合いは別の世界の知り合いだということに気付いていません。
※罪の枝を会得したかもしれません。
※E-1エリアに五十嵐丸太の遺体があります。
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