円環の理 ―光―
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円環の理 ―光―
殺し合いの宣言を出され、ドアを開けた先は何処かの工場。
物静かな工場がわたしのスタート位置だった。
名簿を見れば揃いも揃って仲間達がいる。喜ばしいことではなかった。
物静かな工場がわたしのスタート位置だった。
名簿を見れば揃いも揃って仲間達がいる。喜ばしいことではなかった。
あれからだいぶ時間が立った今でも、外は真っ暗だ。
本来ならぐっすり眠っている時間なのに、今日は不思議と眠くない。
いや、安心して眠ることなど出来ない。
仮にベッドや枕があったとしても、寝付くには相当時間がかかることは想像できた。
暗い工場で怯えながら、ただ誰も来ないで終わって欲しいと祈るばかりだった。
本来ならぐっすり眠っている時間なのに、今日は不思議と眠くない。
いや、安心して眠ることなど出来ない。
仮にベッドや枕があったとしても、寝付くには相当時間がかかることは想像できた。
暗い工場で怯えながら、ただ誰も来ないで終わって欲しいと祈るばかりだった。
しかし、外では時々轟音が聞こえたりして恐怖を演出するばかり。
挙句、誰かが工場の中にまで入ってくる始末。
その来客は、工場の一階をあらかた探索した後、階段を上る足音を立てている。
次は二階を調べているようだ。
三階にいるのがばれるのも時間の問題かもしれない。
隠れようにも、隠れるような場所は無い。
ひとまず移動をしよう、と思い立ち上がったところ、積み重ねられたドラム缶に頭をぶつけてしまった。
痛みよりむしろ、静かな工場内に共鳴する甲高い音が不気味だった。
挙句、誰かが工場の中にまで入ってくる始末。
その来客は、工場の一階をあらかた探索した後、階段を上る足音を立てている。
次は二階を調べているようだ。
三階にいるのがばれるのも時間の問題かもしれない。
隠れようにも、隠れるような場所は無い。
ひとまず移動をしよう、と思い立ち上がったところ、積み重ねられたドラム缶に頭をぶつけてしまった。
痛みよりむしろ、静かな工場内に共鳴する甲高い音が不気味だった。
「誰かいるのかしら?」
あれほど大きな音を出したのだ。気付かれて当然だ。
声質からして女の人のようだけど、暗闇なので姿は見えない。
階段を一段一段上る音が聞こえてくる。
声質からして女の人のようだけど、暗闇なので姿は見えない。
階段を一段一段上る音が聞こえてくる。
「出て来てくれないかしら?」
その人の手には宝石みたいな黄色いものがあり、それが闇をかき消す。
かくれんぼは終わり。しぶしぶ物陰から這い出た。
かくれんぼは終わり。しぶしぶ物陰から這い出た。
「私は巴マミ。あなたの名前は?」
「香椎…愛莉です…」
「香椎…愛莉です…」
マミと名乗ったツインテールの人は少なくとも悪い人には見えなかった。
見た感じでは頼りになるお姉さんと言ったところ。
見た感じでは頼りになるお姉さんと言ったところ。
「香椎さん。元気出して。必ずここからでる方法は他にもあるはずよ」
マミさんはそう言って私を励ましてくれた。
頼りになる人がいる。
ただそれだけ。
でもそんな些細なことでも、とても嬉しいことだ。
例えるなら闇の中にある小さな光。
頼りになる人がいる。
ただそれだけ。
でもそんな些細なことでも、とても嬉しいことだ。
例えるなら闇の中にある小さな光。
「うっ、うわああああああああああああん!!!」
「よしよし、泣かないの…。うーん」
「よしよし、泣かないの…。うーん」
堪らずに泣き出してしまった私に、少しだけ安堵があった。
◇ ◇ ◇
「落ち着いた?」
「はい…。さっきはごめんなさい…」
「はい…。さっきはごめんなさい…」
確か巴マミさん―は優しく、心配そうに言った。
怖がりな私を安心させるように、笑顔を保ち続けたまま。
殺し合いの舞台で会わなければよかったのに、なんて思ってしまう。
それぐらいに、彼女は嬉しい人物であった。
怖がりな私を安心させるように、笑顔を保ち続けたまま。
殺し合いの舞台で会わなければよかったのに、なんて思ってしまう。
それぐらいに、彼女は嬉しい人物であった。
「ちょっと聞きたいことがあるんだけれど」
「何でしょうか?」
「何でしょうか?」
マミさんは、ポケットから名簿を取り出し、それを広げた。
数人の名前に印が付けられていた。
数人の名前に印が付けられていた。
「困ったことに、私の知り合いが3人もいるのよ。
香椎さんは知り合いはいたの?」
「はい…。部活の仲間達とコーチが…」
「その人たちの名前は?」
「永塚紗季、袴田ひなた、三沢真帆、湊智花、長谷川昴です」
「ううん、それは大変ね…。私はこの名簿を見てもらえば分かるかしら。
…一人信用ならないのがいるけど」
香椎さんは知り合いはいたの?」
「はい…。部活の仲間達とコーチが…」
「その人たちの名前は?」
「永塚紗季、袴田ひなた、三沢真帆、湊智花、長谷川昴です」
「ううん、それは大変ね…。私はこの名簿を見てもらえば分かるかしら。
…一人信用ならないのがいるけど」
「それで、支給品はどうだったの?」
「…まだ見てない、です…」
「…まだ見てない、です…」
支給品の確認は早めにやっておいたほうがいいとのことなので、一通り調べてみる。
まずは金属バット。これで人を殴れということだろう。非常に単純で分かりやすい武器だ。
次に中心を結ぶ鎖のついた二本の棒。一般的にこれをヌンチャクと言うらしい。
…に、何か金属が引っ掛かっている。
それを外そうと少し力を込めた時だった。
引っ掛かった物体が落ちた。その程度の考えだった。
まずは金属バット。これで人を殴れということだろう。非常に単純で分かりやすい武器だ。
次に中心を結ぶ鎖のついた二本の棒。一般的にこれをヌンチャクと言うらしい。
…に、何か金属が引っ掛かっている。
それを外そうと少し力を込めた時だった。
引っ掛かった物体が落ちた。その程度の考えだった。
「香椎さん!?危ない!!」
思い衝撃を覚え、少し吹っ飛んだ瞬間、私は音と光を失った。
◆ ◇ ◇
閃光弾(スタングレネード)。
強烈な光は目を焼き付かせ、視覚を無効化させる。
肌を叩くほどの大音響は聴覚異常を引き起こし無音状態に陥れる。
非致死性兵器だあるが、対象から戦闘能力を奪うほどの性能はある。
…それが、偶然にも引き起こされてしまったのだ。
強烈な光は目を焼き付かせ、視覚を無効化させる。
肌を叩くほどの大音響は聴覚異常を引き起こし無音状態に陥れる。
非致死性兵器だあるが、対象から戦闘能力を奪うほどの性能はある。
…それが、偶然にも引き起こされてしまったのだ。
(…拙いわね)
何も、見えない。
何も、聞こえない。
彼女が無事かどうかの確認どころか、自分が出した声ですら認識することは出来なかった。
それもそのはず、ゼロ距離でまともに閃光を浴びたのだ。
無事でいられるはずがない。
起爆する手榴弾でなかったことだけが唯一の救いだったか。
何も、聞こえない。
彼女が無事かどうかの確認どころか、自分が出した声ですら認識することは出来なかった。
それもそのはず、ゼロ距離でまともに閃光を浴びたのだ。
無事でいられるはずがない。
起爆する手榴弾でなかったことだけが唯一の救いだったか。
(とにかく、ソウルジェムさえあれば…)
回復には時間がかかる。
この間に誰かやってくる危険性もある。
魔力の生成が出来れば、回復も早くなり被害も最小限に抑えられるはず。
スタングレネードは五感のうち2つを無力化するもの。
触覚は生きている。手探りの作業になるが、何処かに転がっているだろう。
この間に誰かやってくる危険性もある。
魔力の生成が出来れば、回復も早くなり被害も最小限に抑えられるはず。
スタングレネードは五感のうち2つを無力化するもの。
触覚は生きている。手探りの作業になるが、何処かに転がっているだろう。
しかし中々見つからない。
目の悪い人が落としたコンタクトレンズを探す気持ちが分かる。
目の悪い人が落としたコンタクトレンズを探す気持ちが分かる。
(…あら?)
スッと体が軽くなったような気がした。
◇ ◆ ◇
(一体、何がっ…?)
突然眩しくなったと思ったら何も見えなくなって、何も聞こえなくなった。
そんな無の世界が訪れた。
何が起こったのかさっぱりわからない。
いや、直接的な原因はたぶんあの筒状の物体。
そんな無の世界が訪れた。
何が起こったのかさっぱりわからない。
いや、直接的な原因はたぶんあの筒状の物体。
(マミさん!)
自分の出した声まで聞こえない。
むしろ声も出ているのか疑うほどに。
むしろ声も出ているのか疑うほどに。
◇ ◇ ◆
自分がどういう状況なのか、理解した頃はもう手遅れだった。
(そっか、落ちたんだ。私)
三階だってことすっかり忘れて、先のことを何も考えないで。
静寂の中で訪れる痛み。一階に落ちてきたようだ。
(頭から…?ソウルジェムもないみたいだし、どの道もう助かる見込みはなさそうね…)
彼女は無事なのか、せめてそれだけでも知りたい。
しかし現実は非情だ。
最期の願いも叶えさせてくれない。
「生き、て………」
もちろん自分の声が果たして出せていたのか、わからない。
何も見えず、何も聞こえないままに、何もかもが分からなくなっていった。
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ 死亡】
【残り 56人】
【残り 56人】
【F-2/1日目・黎明】
【香椎愛莉@ロウきゅーぶ!】
[状態]:頭に軽い痛み、失明、難聴
[装備]:なし
[道具]:支給品、佐天涙子の金属バット@とある科学の超電磁砲、ケンシロウのヌンチャク@北斗の拳、不明0~1
[思考・状況]0:優勝して元の世界に帰る
1:一体何が?
2:マミさんは…?
※アニメ本編最終話より参戦。
【香椎愛莉@ロウきゅーぶ!】
[状態]:頭に軽い痛み、失明、難聴
[装備]:なし
[道具]:支給品、佐天涙子の金属バット@とある科学の超電磁砲、ケンシロウのヌンチャク@北斗の拳、不明0~1
[思考・状況]0:優勝して元の世界に帰る
1:一体何が?
2:マミさんは…?
※アニメ本編最終話より参戦。
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:頭を強打、仮死状態
[装備]:なし
[道具]:支給品、不明0~2
[思考・状況]0:状況の打開
1:…
※アニメ本編3話より参戦。
[状態]:頭を強打、仮死状態
[装備]:なし
[道具]:支給品、不明0~2
[思考・状況]0:状況の打開
1:…
※アニメ本編3話より参戦。
【佐天涙子の金属バット@とある科学の超電磁砲】
佐天涙子の「あたしの友達に手を出すなぁっ!!!」のバット。
普通の金属バットと大差はない模様。
佐天涙子の「あたしの友達に手を出すなぁっ!!!」のバット。
普通の金属バットと大差はない模様。
【ケンシロウのヌンチャク@北斗の拳】
ケンシロウがモヒカン共を蹴散らす際に時々使用する。
普通のヌンチャクと大差はない模様。
ケンシロウがモヒカン共を蹴散らす際に時々使用する。
普通のヌンチャクと大差はない模様。
【スタングレネード@現実】
爆発時の爆音と閃光により、付近の人間に一時的な失明、眩暈、難聴、耳鳴りなどの症状と、
それらに伴うパニックや見当識失調を発生させて無力化することを狙って設計されている。
爆発時の爆音と閃光により、付近の人間に一時的な失明、眩暈、難聴、耳鳴りなどの症状と、
それらに伴うパニックや見当識失調を発生させて無力化することを狙って設計されている。
| No.025:ブーンが女子中学生と行動するようです | 時系列順 | No.027:旅立ちの夜に |
| START | 香椎愛莉 | No.052:魔弾の舞踏 |
| START | 巴マミ | No.052:魔弾の舞踏 |