なで(助詞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 ( 完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に打消の接続助詞「で」の付いたもの ) …てしまわないで。…てしまわずに。 竹取物語(9C末‐10C初)「しほにぬれたる衣だに脱ぎかへなで」
広辞苑 (完了の助動詞ヌの未然形ナに否定のデを添えた語)…てしまわないで。…し果てないで。…ずして。 古今和歌集恋「()れ― 漁人 (あま)の足たゆく来る」
大言海 天爾遠波 〔過去ノ助動詞ノぬノ變化ナルなノ、ずしてノ意ナルでニ接シタルモノ〕
()テズシテ。
伊勢集、三「見モハテズ、空ニ消エなで、カギリナク、厭フウキ身ノ、世ニカヘルラシ」
淸愼集「何センニ、絕エズユカンハ、カスガ野ニ、摘マバ若菜ノ、タネハタエなで」
古今集、十三、戀、三「ミルメナキ、我身ヲウラト、知ラネバヤ、カレなでアマノ、足タユククル」
伊勢物語、十四段「夜モ明ケバ、(キツ)ニハメなで(一本、む)、クタカケノ、マダキニ鳴キテ、セナヲヤリツル」

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最終更新:2025年09月20日 15:19