大言海 | ||||
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辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
日本国語大辞典 | 助詞 | 活用語の未然形を受け、打消の意を表わしながら下に続ける。「…しないで」の意。主として中世末期から近世にかけて用いられた。 |
※史記抄(1477)三「此言はようも不心得事をば、注しもせいてをいたそ」 ※説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)上「山へゆき、しばをからいでもどるならば」 |
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[語誌]語構成に関して、「で」が打消の接続助詞であることはたしかであるが、「い」の部分に関して、(イ)「で」の前にあった鼻音がはっきり音節化し、独立して「い」となったとするもの、(ロ)鼻濁音の「で」の鼻音性が薄れたため近似の音「い」で代用したとするものなど諸説がある。 | ||||
広辞苑 | 助詞 | (動詞・助動詞の未然形に接して否定の意を表し、文をそこで切らずに下へ続ける。否定の助詞「で」の前の鼻音ンが独立母音イとなって成立したとされる。室町・江戸時代に用い、今も方言で用いる)…ずに。…ないで。 | 狂言、入間川「存ぜ―申したもので御座らう」 |
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