うう(饑・飢)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ① 飲食物が乏しくて苦しむ。空腹になる。のどがかわく。 ※万葉(8C後)五・八九二「われよりも 貧しき人の 父母は 飢(うゑ)寒(こ)ゆらむ」 飢・餓
② (多く「気がうえる」の形で用いて) 気力が乏しい。気が弱くなる。 ※談義本・田舎荘子(1727)猫之妙術「過なる時は勢溢れてとどむべからず。不及なる時は餒(ウヘ)(〈注〉アザレ)て用をなさず」
③ (①を比喩的に用いて) 強く望んでいるものが満たされないで苦しむ。 ※鳥影(1908)〈石川啄木〉六「詩の話、歌の話、昌作の平生飢ゑてる様な話が多いので」
広辞苑 自動詞 食物がなくて腹がへる。ひもじくなる。また、欲求がみたされない状態にもいう。 万葉集5「我よりも貧しき人の父母は―・ゑ(こご)ゆらむ」。
「愛情に―・える」「活字に―・える」
飢う・餓う・饑う
大言海 自動詞 ()ゆニ通ズルカ、飯ナキニ()ム意ナルベシ〕
又、オウ。食、無クナリテ、胃ノ、空ナルニ苦シム。ウヱル。ヒダルクテアリ。ハラヘル。
天治字鏡、四 十四 「饑、伊比(飯)爾宇宇」
推古紀、二十一年十二月「時 飢者 (ウヱタルヒト)(ノホトリ)云云、(イヒ)()テ」
欽明紀、五年十二月「(ミヅニウヱテ)其水
饑・飢
動詞活用表
未然形 うゑ ず、らゆ、らる、む、じ、さす、しむ、まほし
連用形 うゑ たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 うう べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 ううる も、かも、こと、とき
已然形 ううれ ども
命令形 うゑよ

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附箋:下二段 自動詞

最終更新:2023年12月25日 21:47