大言海 | ||||
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辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
日本国語大辞典 | 助動詞 |
(活用は「〇・〇・うず・うず(る)・うずれ・〇」 推量の助動詞「む」に格助詞「と」、サ変動詞「す」の付いた「むとす」が、「むず」を経て更に変化したもの。動詞、助動詞の未然形に付く) ① 意志、決意を表わす。…しようとする。…しよう。 |
※平家(13C前)二「当家かたぶけうずる謀反の輩」 | |
② 現在または未来の事柄について、話し手の推量を表わす。…だろう。 | ※史記抄(1477)八「げにも黄龍が見えうずと云たれば」 | |||
③ 相手に対する勧誘、または命令的な意を表わす。…しよう。…してもらいたい。 | ※謡曲・丹後物狂(1430頃)「おん心安くおん急ぎあらうずるにて候」 | |||
④ 当然、適当の意を表わす。…のはずだ。…して当然だ。…のがよい。 | ※史記抄(1477)六「項羽をこそ上将軍とせられうずるに、次将とせられた」 | |||
⑤ (連体修飾の場合) 未来のこと、仮説について婉曲(えんきょく)の心持を加える。 | ※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)一「惣じて后妃たらうず人の徳はまつ此詩に云やうに有うする事そ」 | |||
[語誌]中世の口語で発達した。「うず‐らう」「うずる‐に」などの続き方や已然形「うずれ」の用法などは、他の語に接続することのまれな「う」の用法を補うものである。中世の抄物などでは終止形、連体形ともに「うず」を原則としているが、やがて連体形は「うずる」にかわり、近世初期に至って、終止形にも「うずる」を用いることが多くなった。 | ||||
広辞苑 | 助動詞 | (中世語)「むず」の転。→むず | 平家物語2「当家傾けうずる謀反の輩」 |
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