うそ(薄)

大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接頭辞 (形容詞「うすい」の語幹「うす」の変化したもの)
① 名詞の上に付いて「薄い」意を添える。
「うそ霞」「うそ雲」
② 動詞、非情意性形容詞、状態性名詞などの上に付いて、その動作、状態の程度が軽いことを表わす。すこし。わずかに。 「うそ笑む」「うそ暗い」「うそ黄」
③ 主に形容詞、形容動詞、状態性動詞の上に付いて、なんとなく(どことなく)そのような感じである、いやに(変に、妙に)そのように感じられる、などの意を添える。 「うそさぶい」「うそよごれる」「うそけんどん」
[語誌]中世を遡る「うそ…」の例は見出しにくく、また、「うすぐもる・うそぐもる」、「うすぐろし・うそぐろし」など両様の形を持つものについて、「うす…」と「うそ…」の間に意味的な差異を見出しにくいことなどから、中世に特徴的なオ列音・ウ列音間の動揺を背景として「うす…」が音転したものと見るべきであろう。なお③に準じるものとして「うそ‐気味が悪い」「うそ‐腹が立つ」などのように連語の上に付く場合もある。
広辞苑 接頭辞 (ウス(薄)の転)「少しばかり」「何となく」の意。 「―腹立つ」「―さびしい」

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最終更新:2024年05月08日 19:09