うづ(渦)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① らせん状に巻きめぐる水の流れ。うずまき ※播磨風土記(715頃)揖保「絞水(うづ)の淵あり。故(かれ)、宇頭川と号(なづ)く」
② 巻き込まれるような、激しい感情、熱気などが入り乱れている状態。また、入り乱れて混乱している状態。 ※消息(1899‐1900)〈正岡子規〉「夜迄俗事の渦の中に立たるる翁にして」
③ ①の形をした模様。うずまき ※随筆・守貞漫稿(1837‐53)一三「天保前、渦は黒糸今は紺糸を流布とす」
④ 丸い板を回し、吹き矢で吹き当てた場所の物品を得る遊び。主として子供の遊びであるが、賭博にも用いられた。 ※雑俳・柳多留‐一九(1784)「辻番はうづをおい目にはって居る」
⑤ 華道の花留の一つ。鉛の細板を渦巻状にしたもの。観世渦。
⑥ 「うずわがつお(渦輪鰹)」の略。
⑦ 魚「いさき(伊佐木)」の異名。 〔和訓栞(1777‐1862)〕
広辞苑 名詞 流体の中で、こまのように自転している部分。速度の違う二つの流れが合わさるとき、流れが鋭い角を曲がるときなどに生ずる。煙草の煙の環や竜巻・台風の類も渦の一種。比喩的に、めまぐるしい動きのあるところの意に用いる。 「争いの―」「人の―に巻きこまれる」
大言海 名詞 埋水 (ウヅミヅ)ノ略、( 海水 (ウナミヅ)、うなづ)水勢烈シキ時ハ、(ナカクボ)ニナレバ云フナルベシ〕
(一){水ノ、流ルル勢ニ因リテ、一處ニ卷キ廻ルコト。
播磨國風土記、揖保郡、石海里、宇頭川「有 紋水 (ウヅ)之淵、故號」
萬葉集、十五 十五 「鳴門ノ宇頭潮」
(二)スベテ物ノ文ニ、渦ニ似タルモノ。ウヅマキ
(三) ()わがつ ()ノ略。

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最終更新:2024年06月13日 17:31