うぬ(己)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 代名詞 ① 対称。相手をののしったり軽んじたりする場合に用いる。 ※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)千里が竹「ヤアヤアうぬは何国(いづく)の風来人」 汝・己
② (反射指示) 自分自身のこと。侮蔑的に用いる。てめえ自身。 〔かた言(1650)〕
※腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風〉二〇「自分(ウヌ)が先へ立って知合の友達へ出すやら」
感動詞 相手に対する、激しいののしりのことば。おのれ ※歌舞伎・幼稚子敵討(1753)口明「うぬ、さふぬかすと、責めて責めて責殺すが、それでも厭(いや)か」
広辞苑 代名詞 ①自分自身。 誹風柳多留16「暗い晩―が声色通るなり」 汝・己
②相手を卑しめていう語。おのれなんじ 浄瑠璃、心中天の網島「畜生め、狐め、太兵衛より先―を踏みたい」
大言海 代名詞 〔おのれノ略轉〕
極メテ輕蔑スル時ニ云フ、對稱代名詞。
國性爺合戰(享保、近松作)二「ヤアヤア、うぬハ何處ノ風來人」

検索用附箋:代名詞一人称二人称
検索用附箋:感動詞

附箋:一人称 二人称 代名詞 感動詞

最終更新:2024年01月14日 21:17