えつ

大言海 名詞 魚ノ名。此魚、川ニ上ルコト鮎ノ如シ、一年ニテ死ス。大ナルハ、一二尺、體、銀色ニシテ、狹ク長ク、刀刃ノ如シ。背ノ方、少シ厚ク、腹ノ方、漸ク薄ク、首ヨリ次第ニ狹クシテ、尾、尖ル。上脣ノ堅骨、兩吻ニ餘リテ出デ、左右ノ鰭、皆、細ソク分レテ、麥ノ芒ノ如シ。 重修本草綱目啓蒙、廿九、魚類「鱭魚、ゑつ、ウバヱツ、云云、ゑつハ筑後柳川及ビ肥前寺江ニアリ、海ヨリ河ニノボル者、故ニ河海ノ閒ニテ取ル」 鱭魚
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 カタクチイワシ科の魚。全長二〇~三〇センチメートル。体の背部は青く、腹部は銀白色。尾部が細長く延長し、しりびれは尾びれに連なる。日本では有明海とそれに注ぐ川にすむ。中国大陸では沿岸汽水域に生息。四~六月頃、産卵のため川をさかのぼる。初夏に美味とされる。 〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕 鱭魚
広辞苑 名詞 カタクチイワシ科の海産の硬骨魚。食用。有明海および周辺の河川の特産。 斉魚

大言海の仮名遣いは「ゑつ」とする。

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最終更新:2024年02月06日 21:05