えり(魞)

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日本国語大辞典 名詞 定置漁具の一つ。河川、湖沼などの魚の通路に、竹簀を渦巻き型、または迷路型に立て回し、魚を自然に囲いの中に誘導して、最後の囲いに集まったところを手網ですくいとる仕掛け。琵琶湖で行なわれるものが有名。 ※新撰六帖(1244頃)三「ふなのぼるはま江のえりの浅からず人のしわざのなさけなのよや〈藤原為家〉」 魞・簄
広辞苑 名詞 定置漁具の一種。河川・湖沼などの魚の通路に細長く屈曲した袋状に竹簀たけすを立てて魚を捕らえる仕掛けで、入りやすく出にくいようにしたもの。 〈日葡辞書〉 魞・簄
大言海 名詞 (イリ)ノ轉ナルベキカ、字ハ、魚入ノ合字〕
漁具ノ名、(フシヅケ)ノ類。水中ニ竹簀ヲ、渦ノ如ク立テマハシ、魚、入レバ、中央ニ進マネバナラヌヤウニ作リタルモノ。ソレヲ、手網ニテ掬ヒ捕ルナリ、近江ノ湖水ニテ、多ク行フ。
曾丹集「佐佐木津(近江)ニ、簀ガキ 晒干 (サボ)セリ、春每ニ、えりサス民ノ、シワザナラシモ」
新六帖、三「鮒ノボル、濱江ノえりノ、淺カラズ、人ノシワザノ、ナサケナノ世ヤ」
增補、下學集、上、二、氣形門「魞、エリ」
易林節用集(慶長)「(エリ)
和漢三才圖會、廿三、漁獵具「簄、惠利、海中取魚竹也」

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最終更新:2024年02月09日 21:46