かか(母)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 子が母親を敬い親しんで呼ぶ語。おとなが子の立場に立って使う場合もある。次第に敬意は失われた。 ※九州道の記(1587)四月二六日「哀にもいまだ乳を飲む蜑(あま)の子のかかのあたりやはなれざる覧」
※浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上「お清よ、ととさまが見へたらかかに知らしゃやと」
母・嚊・嬶
② 近世、下層階級で、妻をいう語。他に対して自分の妻をいったり、他家の主婦をさしたりする。 ※天正日記‐天正一八年(1590)七月二三日「五郎兵衛かか、かしわもちくれる」
広辞苑 名詞 (幼児語)(かか(嚊)と同源か)母。 〈日葡辞書〉
大言海 名詞 ()(ハユ)しノ首音ヲ重ネタル小兒語ナリ、はは(母)ノ語原ト合セ見ヨ(かはゆしト云フ形容詞ノ、愍然ノ意ヨリ、可愛ノ意ニ移リタルハ、室町時代ノ中世ナリ)〕
(ハハ)ニ同ジ。子ヨリシテ、かかさま、かあさま(かあちャん)ト云フ、婦人ノ(フミ)ニ、おかもじさまナド書クモ、是レナリ。
衆妙集(細川幽齋)出雲國、仁保ノ浦近キかかト云フ所、漁人ノ家ニトマリテ「アハレニモ、イマダ乳ヲ飮ム、 海人 (アマ)ノ子ノ、かかノアタリヤ、離レザルラム」

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最終更新:2024年03月07日 16:31