かげ（影）

日本国語大辞典
広辞苑
辞書	品詞	解説	例文	漢字
大言海	名詞	〔景ニテ、 映 (ウツ)シ出スモノノ意〕 （一）｛物ガ、光ヲ遮リテ、 己 (オノ)ガ形ノ、黑ク、物ニ現ルルモノ。	萬葉集、十八 十 「霍公、 此處 (コ)ヨリ鳴キ渡レ、燈火ヲ、 月 (ツク)夜ニ 準 (ナゾ)ヘ、其ノ 可氣 (カゲ)モ見ム」 「障子ノ人影」	影
		（二）｛物ノ形ノ、ソノママニ、鏡、水ナドニ映リテ見ユルモノ。	萬葉集、廿 六十二 「池水ニ、 可氣 (カゲ)サヘ見エテ、咲キ匂フ、 馬醉木 (アシビ)ノ花ヲ、袖ニ 扱入 (コキレ)ナ」 古今集、十五、戀、五「恨ミテモ、泣キテモ云ハヌ、方ゾ無キ、鏡ニ見ユル、かげナラズシテ」
		（三）姿。人ノ身。	續古今集、十九、雜、下「草ノ庵ヲ、月ト共ニハ、出デヌレド、影隱スベキ、山ノ端ゾナキ」
		（四）｛オモカゲ。オモザシ。カホツキ。容貌	源、一、桐壺 廿五 「母御息所ハ、かげダニ 憶 (オボ)エタマハヌヲ」

日国と広辞苑は同じ見出し語の扱い。「かげ（景）」を参照。

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