かさ(嵩)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 重なった物の高さや大きさ。物の分量や容積。俗な言い方として「がさ」とも。 ※宇津保(970‐999頃)蔵開上「かさたかくいれて重き物をすゑたれば」
② (重なれば高くなるところから) 高い所。上のほう。また、上手。行き先。 ※太平記(14C後)九「中差取て打番(うちつが)ひ、轟(とどろき)懸てかさへ打て廻さんとしけるを」
③ 重み、威厳、貫祿。また、才能、器量。 ※米沢本沙石集(1283)四「人のかさもなくして、只世に随ひ謟(へつらひ)て」
④ 和歌や能楽などで、重みと幅。たくましさのある美をいう。 ※九州問答(1376)「か様に付候はんには、只恐怖したる計にて、かさのあがる事はあるまじき也」
⑤ 相手を圧迫する勢い。また、その位置。→嵩から出る嵩に懸かる
広辞苑 名詞 ①積み重なったものの高さ・大きさ。また、一般に一まとまりのものの分量。体積や容積。 為忠百首「布引の滝の白糸―まさるらし」。
「―が張る」
②相手より有利な位置。より高い所。 太平記15「山路にては―より落としかけて」
③相手を威圧する勢い。重み。 沙石集4「心の―なく器量もよわく
大言海 名詞 (カサ)ナル意〕
(一)堆ク重ナリタル物ノ高サ、並ニ、(ヒロガリ)
爲忠百首、下「水上ニ、花咲キヌレバ、布引ノ、瀧ノ白絲、かさマサルラシ」
(二)數、度、量ノ多サ。

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最終更新:2024年03月15日 18:34