かす(接尾)

広辞苑
大言海
辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接尾辞 (五(四)段型活用) 他動的な意味を強調するのに用いる。四段活用動詞の未然形に付く場合が多いが、二段活用の動詞の語尾をア段に変えた形などに付く場合もある。 ※蜻蛉(974頃)上「脛(はぎ)を布のはししてひきめぐらかしたる者ども」
※源氏(1001‐14頃)関屋「車など、かたへはおくらかし」
[語誌](1)用例は平安初期から見られるが、俗語的、口語的な語であったらしい。カ行四段活用動詞の未然形+「す」、他動的・使役的な形との類推によって使われるようになったともいわれる。院政・鎌倉・室町期などの文献には用例が多く、現代でも俗語的な感じで用いられ、諸方言にも多く残る。
(2)「散らかす」と「散らす」、「冷やかす」と「冷やす」などのように、対応するはずの語どうしで意味が異なるものもある。

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最終更新:2024年05月08日 20:32