かた(片)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 語素 名詞や動詞の上に付いて、片方の、かたよった、などの意を表わす。
① 名詞の上に付いて、一対のものの一方、一組になっているものの一部の意を表わす。
「片恋」「片手」「片われ」
② 名詞の上に付いて、不完全な、整っていない、少しの、などの意を表わす。 「片山」「片岡」「片時」「片生(かたおい)」
③ 名詞の上に付いて、一方に偏した、かたよった、の意を表わす。 「片田舎」「片淵」
④ 主として動詞の上に付いて、しきりに、ひたすら、の意を表わす。 「片待つ」
※書紀(720)仁徳二二年正月・歌謡「朝妻(あさづま)の 避介(ひか)の小坂を 介多(カタ)泣きに 道行く者も 偶(たぐ)ひてぞ良き」
広辞苑 ①揃えば(つい)となるものの一方。 万葉集8「天飛ぶや 領巾 (ひれ)―敷き真玉手の玉手さしかへ」。
万葉集11「磯貝の―恋のみに年は経につつ」。
「―手」
②整わないこと。不完全。 万葉集9「 八年児 (やとせご)の―(おい)の時ゆ」。
「―こと」
わずか 竹取物語「―時の()
④一方に偏し、中心部から離れていること。 神代紀下「石川―淵、―淵に網張り渡し」。
伊勢物語「―ゐなかに住みけり」。
「―端」「―よる」
大言海 名詞 一片 (ヒトカタ)ノ意カ〕
(一)(ツヰ)ノモノノ、一ツナル。(モロ)(ウラ)
「片手」片足」片膝」
(二)(ナカバ)ナル。 調 (トトノ)ハヌ。 「片言」片時」
(三)一方ニ寄リタル。 中央 (マナカ)ヨリ遠キ。(スミ)ナル。 「片田舍」片山里」

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附箋:名称 名詞 語素

最終更新:2024年03月20日 20:31