かね(鉄漿)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ① 歯を黒く染めたり、衣を紺色などに染めたりするのに用いる、鉄を酸化させた液。お歯黒(はぐろ)歯黒目(はぐろめ) ※栄花(1028‐92頃)殿上の花見「緑衫の狩衣袴にかねして絵をかきたるに」
※浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)野崎村「ヱヱこんな事なら今朝あたり髪も結て置ふもの。鉄漿(カネ)の付け様」
鉄漿
② お歯黒のような色。
③ 昆虫「はぐろとんぼ(羽黒蜻蛉)」の異名。
広辞苑 名詞 おはぐろの液。→おはぐろ 平家物語9「みかたには―つけたる人はない物を、平家の君達でおはするにこそ」 鉄漿
大言海 名詞 (カネ)ニテ作ル〕
はぐろめヲ見ヨ。オハグロ
とりかへばや、三「眉拔キ、かねツケナド、女ビサセタレバ」
盛𮕩記、廿二、入道中官府事ニ、賴朝ノ事ヲ「其時、十三ト承リキ、かねツケタル小男ノ、 生絹 (スズシ)ノ直垂ニ、小袴着テ侍リシヲ」
鐵漿

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附箋:名詞 物品

最終更新:2024年04月07日 21:14