さ(発語)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接頭辞 ① 名詞・動詞・形容詞の上に付いて、語調をととのえる。実質的な意味はほとんどない。「さ夜」「さ霧」「さ迷う」「さとし」「さ噛みに噛む」「さまねし」など。
② (「五月」「早」) 名詞の上に付いて、時期的に早く若々しい、また、五月の意をあらわす。「五月蠅(さばえ)」「早乙女(さおとめ)」「早苗(さなえ)」「五月(さつき)」「五月雨(さみだれ)」など。
③ 時間をあらわす名詞の上に付いて、「さきの」の意をあらわす。「さ来年」「さ来月」など。
広辞苑 接頭辞 ①名詞・動詞・形容詞の上に付いて、語調をととのえる語。 万葉集10「― 牡鹿 (おしか)の朝伏す小野」。万葉集19「杉の野に―躍る(きぎし)」。万葉集1「うらさぶる心―まねし」。日葡辞書「サヨフケユケバ」「サマヨウ」
②名詞の上に付いて、五月の意を表す。 「―みだれ」「―(ばえ)
大言海 発語 〔常ニ、 小夜 (サヨ) 狹衣 (サゴロモ) 狹山 (サヤマ)ナドト書ケドモ、 借字 (アテジ)ニテ、ちひさき意ハナシ、せまき意ニモアラズ〕
何ノ意味モナキ發語。伊行く、伊向() 加易 (カヤス)し、多(バシ)るナド云フ、伊、加、多、ニ同ジ。
名詞ニ冠スルモノハ、
萬葉集、十二 廿八 左檜隈 (サヒノクマ) 檜隈川 (ヒノクマガハ)
「さ()」さ 野津鳥 (ヌツドリ)
動詞ニ冠スルモノハ、
古事記、上 廿 「佐()ミニ()ミテ」
佛足跡歌「佐殘リ(イマ)セ」
「さ迷フ」さ(サハ)ル」さ走ル」さ(ヲド)ル」さ(モロ)フ」さ()ル」
形容詞ニ冠スルモノハ、
「佐(マネ)シ」さ()シ」(聰)(以上、各條ヲ見ヨ)

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最終更新:2023年05月28日 13:07