辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
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日本国語大辞典 | 名詞 | ① 動植物の肉、身を包んでいる、外側の膜(まく)。表皮。皮膚。 |
※書紀(720)神代上(水戸本訓)「一箇(ひとつ)の小(すくな)男、白蘝(かかみ)の皮(カハ)を以て舟を為(つく)り」 ※古事談(1212‐15頃)一「相国、御前に枇杷の有りけるを一ふさ取りて琴のつめにてかはをむきて」 |
皮・革 |
② 獣類の①を剥ぎ取ったもの。 | ※万葉(8C後)一六・三八八五「韓国(からくに)の 虎と云ふ神を 生け取りに 八頭(やつ)取り持ち来 その皮(かは)を 畳に刺し」 | |||
③ (「側」とも書く) (一般的に) 中身を覆い包むもの。蒲団の綿を包む表布、饅頭や餠の餡(あん)を包む外側の部分など。 | ※人情本・閑情末摘花(1839‐41)初「残りしものを買集、竹皮(カハ)につつみて持て行(ゆく)」 | |||
④ (比喩的に) 物事を包んでいる表面のもの。また、物事の本質、内面を隠している表面のもの。「化けの皮」「うその皮」「欲の皮」など。 | ※歌謡・閑吟集(1518)「人のすがたは花うつぼやさし、さしておふたりや、うそのかはうつぼ」 | |||
⑤ 物事の表面。うわべ。多く、中身のない、うわべだけの意に用いられる。 | ※洒落本・三人酩酊(1799か)笑上戸の段「『おめへのるすに、てへてへわるくいいなはった事じゃアねへ』『そうだらうよどうも東さんはかはだよ』」 | |||
⑥ (革) ②の毛を取り去り、なめしたもの。なめしがわ。 | ※書紀(720)天智二年六月(北野本訓)「革(カハ)を以て、掌を穿ちて縛(ゆは)ふ」 | |||
⑦ (⑥を用いてあるところから) 鼓(つづみ)または三味線のこと。 | ||||
⑧ 「かわばおり(革羽織)②」の略。 | ※洒落本・深川手習草紙(1785)上「成程お前(めへ)は見かけに寄ねへ革だのう」 | |||
⑨ =つりかわ(吊革) | ※落語・船徳(1889)〈三代目三遊亭円遊〉「鉄道馬車や赤馬車が贔負で車が便利だてェので、幾ら混雑(こみ)合てても彼(あ)の革へ縋(ぶ)ら下(さがっ)て」 | |||
広辞苑 | 名詞 |
➊覆って外面となるもの。 ①動植物の外表を覆う膜など。 |
新撰六帖5「身をすてて後さへ人を恋ひをればさこそは骨と―となるらん」。 「蜜柑の―」「 |
皮・革 |
②(「側」とも書く)中に物を詰め、その覆いとするもの。 | 「蒲団の―」「ギョーザの―」 | |||
③物の表面。うわかわ。 | 「化けの―を剝がす」 | |||
➋おもに獣類の皮を剝いでつくったもの。 ①皮を肉から剝ぎ取ったもの。あらかわ。毛皮。 |
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②(「革」と書く)あらかわの毛を除去したもの。また、なめしたもの。 | 「牛―の靴」「わにの―の装身具」 | |||
③ |
万代狂歌集「節のそろはぬしほから声、―に合はぬをいかにせん」 | |||
大言海 | 名詞 |
(一){動物、植物ノ體ノ、 |
倭名抄、三 五 「皮、被 レ 體也、賀波」 | 皮 |
(二){特ニ、獸類ノ皮ヲ剝ギ取リタルモノ。あら皮、毛皮、つくりか |
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(三) |
萬代狂歌集(文化)「節ノ揃ハヌ、シホカラ聲、皮ニ合ハヌヲ、如何セン」 | |||
(四)スベテ、物ノ上ヲ包メル物。 | 「竹ノ皮」蒲團ノかは」榮耀ニ餅ノ皮」 | |||
(五)へちまのか |
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