かひ(匙)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (古く貝殻を用いていたところからという)
① 食物をすくうもの。さじ。しゃくし。
〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※枕(10C終)二〇一「御膳まゐるほどにや、箸、かひなど、とりまぜて鳴りたる、をかし」
匙・匕・𨤽
② (①に「木刀」の字をあてたところから) 木刀、刀のことをいうか。 ※今昔(1120頃か)二六「此武者なる者、合聟が髻(もとどり)を取て打臥(うちふせ)て、前に差たる一(ひと)匕(かひ)を抜むとするに」
広辞苑 名詞 食物をすくう具。さじ。しゃくし。 今昔物語集28「侍、―に飯をすくひつつ、高やかに盛りあげて」
大言海 名詞 (カヒ)ヲ用ヰタルニ起レルカ、形ノ似タルヨリ云フカ、沖繩ニテ、匙ヲけえト云フ〕
(サジ) 杓子 (シヤクシ)
字鏡 三十三 「𬢖、匕也、藥乃加比」
四十八 「枸(杓ノ誤カ)杯也、加比」
倭名抄、十四 十三 廚膳具「匙、匕、賀比、所以取 一レ 飯也」

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最終更新:2024年04月10日 22:27