かり(仮)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (形動)
① ほんの一時的に、それときめること。永久ではないさま。まにあわせ。かりそめ。一時。臨時。→仮に
※万葉(8C後)一一・二七五六「月草の借(かり)なる命にある人をいかに知りてか後も逢はむといふ」
※徒然草(1331頃)八「匂ひなどはかりのものなるに、しばらく衣裳に薫物(たきもの)すと知りながら」
② ほんとうのものではないこと。うわべだけであるさま。にせいつわり ※守護国界主陀羅尼経平安中期点(1000頃)七「仮(カリ)の宝に非ずと知りぬ」
広辞苑 名詞 ①暫時それと決めること。永久でないこと。まにあわせ。かりそめ 源氏物語帚木「端つ方の 御座 (おまし)に―なるやうにて大殿籠れば」。
「―橋」「―免許」
②真正のものでないこと。にせいつわり 太平記37「身に羅綺を帯びたるは、皆―なる 嬋娟 (せんけん)にて真の美質に非ず」。
「―の姿」
大言海 名詞 〔借ノ義、仮ノ字ヲ用ヰルハ、假ノ草體ノ誤字〕
暫シソレト定ムルコト。永久ナラヌコト。
萬葉集、十一 三十八 「月草ノ、(カリ)ナル命、アル人ヲ、イカニ知リテカ、後モアハムテフ」

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最終更新:2024年05月02日 19:19