かり(刈)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (動詞「かる(刈)」の連用形の名詞化) 草木や、稲、麦などを、刈り取ること。かりいれ ※古今(905‐914)恋五・七五五「うきめのみおひてながるる浦なればかりにのみこそあまはよるらめ〈よみ人しらず〉」 刈・苅
接尾辞 刈り取った稲の束(たば)を数えるのに用いる。田の面積や年貢納高を知る規準として古くから用いられ、江戸時代には中部・東北地方に多く用いられた。一〇刈当たりの面積は時代により、また地味、気候、水利条件などによって異同がはなはだしく、一反歩三〇束から五〇〇束までの開きがあった。 ※上杉家文書‐(年月日未詳)(室町)長尾飯沼氏等知行検地帳「増分弐万八千四百弐十刈」
広辞苑 名詞 ①刈りとること。かりいれ 万葉集7「あまをとめ沖つ藻―に舟出すらしも」 刈り・苅り
束刈 (そくがり)の略。
大言海 名詞 (一){稻、(カヤ)(コモ)ナド、刈取ルコト。 萬葉集、十一 三十九 「三島江ノ、入江ノ薦ヲ、(カリ)ニコソ、吾レヲバ君ハ、思ヒタリケレ」
(二)陸前、陸中ニテ、田稻ノ收穫ニ云フ語。一段五畝ヲ百刈ト云フ。下田ハ二段。 撈海一得(明和)ニ「越後ノ北部ニテハ、田四百坪ヲ百刈トシテ、男一人ニ五百刈充テテ作ラシム、百刈ヨリ(モミ)、二三石ヲ得、上田、下田ニテ、不同アリ」トアリ、萬葉集ニ、かりばかト云ヘルハ、其日、一人ニテ刈取ル量ヲ云ヘルナラム。

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最終更新:2024年05月02日 19:41