かる(狩・猟)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 他動詞 ① 鳥、獣、魚などを捕えるために、追い求める。追いたてて捕える。 ※書紀(720)神代下(兼方本訓)「時に、兄、弟のみことの弓矢を取りて山に入りて獣(しし)猟(カル)」 狩・猟
② 罪人、敵などを捕えるために捜しまわる。捜索する。 ※将門記(940頃か)「山を狩(カッ)て身を尋ぬ」
③ 観賞し楽しむために野山に草木を尋ね求める。 ※奥義抄(1135‐44頃)中「さくらがりとは、桜を尋ね求むる也、何をも求むるをばかると云ふ也」
広辞苑 他動詞 ①鳥獣を追い出して捕える。鳥獣を弓や鉄砲で射殺す。 万葉集17「 矢形尾 (やかたお)の鷹を手に据ゑ三島野に―・らぬ日まねく月そ経にける」 狩る・猟る
②花や草木をさがし求める。 方丈記「折につけつつ、桜を―・り、紅葉をもとめ」
③罪人などを捕えるためにさがす。さがしとらえる。 浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「遠くはあらじ一二町野を―・れと大勢が、与作小万と声をかけ」
大言海 他動詞 〔驅り捕ル意〕
(一){鳥獸ヲ探リ、驅リ出シテ、打捕ル。
萬葉集、十七 四十六 「屋形尾ノ、鷹ヲ手ニスヱ、 三島野 (ミシマヌ)ニ、 可良 (カラ)ヌ日マネク、月ゾ歷ニケル」 狩・獵
(二)尋ネ求ム。又、 求食 (アサ) 意ニモ云フ。藥狩、紫狩、櫻狩、紅葉狩、茸狩、若菜狩ナド、是レナリ。 奧儀抄、中、拾遺抄ノ條ニ「さくらがり、雨ハ降リ來ヌ、云云、さくらがりトハ、櫻ヲ尋ネ求ムル也、何ヲモ求ムルヲバ、かるト云フ也」
動詞活用表
未然形 から ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 かり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 かる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 かる も、かも、こと、とき
已然形 かれ ども
命令形 かれ

検索用附箋:他動詞四段

附箋:他動詞 四段

最終更新:2024年05月04日 20:42