がる(接尾イ)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 接尾辞 (五(四)段型活用) 名詞や形容詞、形容動詞の語幹に付いて動詞をつくる。
① そのように思う、そう感じる、の意を表わす。
※竹取(9C末‐10C初)「あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり」
※今昔(1120頃か)一二「此は只には非ず、物に狂ふ也けりと転(うたて)がりて穢(きたな)がりけり」
② そのようにふるまう、そのようなふりをするの意を表わす。ぶる。 ※紫式部日記(1010頃か)消息文「人のためしにしつべき人がらなり。艷(えん)がりよしめくかたはなし」
※雑俳・智慧くらべ(1868)「手を合し・関取二王がる芸子」
自動詞 ((一)の転じた語) 上に来る形容詞、形容動詞の語幹を略して、そのようにふるまう、そのようなふりをするの意にいう。 ※洒落本・恵世物語(1782)「『ふびんがっておくれいなア』『おれは、がる気だが、そっちががられまひ』」
広辞苑 接尾辞 形容詞の語幹・名詞などに付いて五段活用の動詞をつくる。
①…のように感ずる(思う)。
竹取物語「月をあはれ―・りたまへど」。
「いや―・る」「ほし―・る」
②…のふりをする。ぶる。 源氏物語初音「(ざえ)―・らず、めやすく書きすさびたり」。
「通人―・る」「強―・る」
大言海 接尾辞 〔あがるノ約ニテ、情ノそそる意ナルベシ〕
ト、思ヒツムル。
竹取物語「例モ、月ヲアハレがりタマヘドモ」
土佐日記、正月廿六日「追風ノ、吹キヌル時ハ、行ク船ノ、帆手打チテコソ、嬉シがりケレ」
孟子抄(文明)一 十四 「國ヲ持ッタ者ハ、人ノ國ヲ取リタがり」
「淋シがる」(イタ)がる」面白がる」(キヨウ)がる」 不便 (フビン)がる」不思議がる」 億劫 (オクコフ)がる」
動詞活用表
未然形 がら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 がり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 がる べし、らし、らむ、ましじ、まじ
連体形 がる も、かも、こと、とき
已然形 がれ ども
命令形 がれ

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附箋:四段 接尾辞 自動詞

最終更新:2024年05月14日 21:10