きき(聞)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (動詞「きく(聞)」の連用形の名詞化)
① 聞くこと。また、見聞。
※万葉(8C後)四・六九七「吾が聞(きき)にかけてな言ひそ刈薦の乱れて思ふ君がただ香そ」 聞・聴
② (他人の聞くことの意から) 評判。うわさ ※徒然草(1331頃)三八「誉を愛するは、人の聞をよろこぶなり」
③ 聞いた感じ。耳にした印象。 ※万葉(8C後)一八・四〇八九「百鳥の 来居て鳴く声 春されば 伎吉(キキ)のかなしも」
④ (「利」とも表記) 酒などを味わい試みること。鑑定。 ※滑稽本・七偏人(1857‐63)初「よい御酒だ〈略〉私のききでは、泉川か滝水だらうとぞんじます」
⑤ 香道で、香をかぎあじわうこと。また、そのかおり。 ※耳底記(1602)三「名香をきく習は、蘭奢台を本にして、それよりはあさき、こき、あるひはききがなきなどと分別するなり」
広辞苑 名詞 ①聞くこと。 聞き
②他に聞こえること。風聞。評判。 平治物語「ただ平家の―をのみぞ嘆かれける」
③酒・茶などを味わい、または香をかいでためすこと。鑑定。
大言海 名詞 (一){耳ニ聞クコト。 萬葉集、二 三十四 長歌「嵐カモ、今來渡ルト、思フマデ、(キキ)ノカシコク」
(二)人ニ聞ユルコト。キコエ。風聞。 徒然草、三十八段「譽レヲ愛スル人ハ、人ノききヲヨロコブ」

検索用附箋:名詞動作

附箋:動作 名詞

最終更新:2024年05月17日 19:29