日本国語大辞典 | 名詞 |
(「きぞ」とも。「そ」の本来の清濁は不明) ① きのうの夜。昨夜。きす。 |
※万葉(8C後)一四・三五五〇「おして否と稲は舂(つ)かねど波の穂のいたぶらしもよ伎曾(キソ)ひとり寝て」 | 昨日・昨夜 |
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② (転じて) きのう。昨日。 |
※不審条々(1403)「きのふをきそとよみ、うつつごころをうつし心とよみ」 ※有明集(1908)〈蒲原有明〉信楽「『昨(キソ)』の日は過ぎゆく『時』の杖に縋(すが)り」 |
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[補注]「き」は「きのふ(昨日)」「こぞ(去年)」のキ、コと関連して、過去の意があると考えられる。 | ||||
大言海 | 名詞 |
〔きすト共ニ、こぞ(去年)ノ語原ヲ見ヨ〕 (一)又、きす。 |
萬葉集、二
廿三
長歌「吾ガ戀フル、君ゾ 崇神紀、七年八月「 仁德紀、元年正月「當 二 |
昨日 |
(二)きそノ夜ノ略。ヨベ。ヨンベ。ユフベ。昨夜 |
萬葉集、十四
廿六
「戀ヒテカ 同卷 廿八 「 |
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辞書 | 品詞 | 解説 | 例文 | 漢字 |
広辞苑 | 名詞 | (上代東国方言ではキソと清音)ゆうべ。昨夜。 |
万葉集2「わが恋ふる君そ―の夜 万葉集14「恋ひてか |
昨夜 |
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