きら(華麗)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 ( きらきらと光を反射させるものの意 )
① =きり
函碕文庫本堤中納言(11C中‐13C頃)虫めづる姫君「蝶はとらふれば、手にきらつきて」
② ( 浮垢 )( 「ぎら」とも ) 水や湯などに、油、あく、鉄気(かなけ)などが浮き出してきらきらと光っているもの。 俳諧・雑談集下(1692)「逢みてぞ二度びっくりの殺しぶり〈楊水〉 涌口とめてかゆる湯の膚(キラ)〈普船〉」
[補注]①の「堤中納言」の用例は、諸本「きり」とあるものが多い。
広辞苑 名詞 ①(水面に浮いた油など)きらきらと見えるもの。また、光のきらめき。輝き。 徒然草「火はあなたにほのかなれど、ものの―など見えて」
②特に、 雲母 (うんも)きらら
大言海 名詞 煌煌 (キラキラ)シキ意〕
(一)ハナヤカナルコト。美麗。
神皇正統記、鳥羽院「御容儀メデタクマシマシケレバ、きらヲモ好マセタマヒケルニヤ」
平家物語、一、殿上闇討事「播磨米ハ、 木賊 (トクサ)カ、 椋葉 (ムクノハ)カ、人ノきらヲ(ミガ)クハ」
「きらヲ飾ル」きらヲ張ル」
華麗
(二)榮華。榮耀。 承久軍物語、一「時ノきら、後ノオボエ、ユユシカリケルアリサマ也」(藤原賴經ガ、鎌倉下着ノ出迎ノ威儀ヲ云ヘルナリ)
(三)轉ジテ、威光。權勢。 十訓抄、上、第一、二十七條「其頃ノ內府(內大臣重盛)ノきらニテハ、如何ナル車ナリトモ、爭ヒガタクコソアリケメドモ」
「きらニ附ク」

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最終更新:2024年06月02日 15:39