くじ

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日本国語大辞典 名詞 当人の意志が直接反映しないようにして、仏意や神意を問いかけたり、勝敗、当落、順番などを決めたりする方法。紙片、こより、木片などに文字、符号などを記し、各自に引かせるようにしたもの。 日本書紀(720)神代上(兼夏本訓)「秋は籤(クシ)挿(さし)し、馬伏(ふせ)す」
明月記‐天福元年(1233)正月一二日「以孔子分左右
〔楽邦文類‐三〕
籤・鬮・孔子
広辞苑 名詞 (「孔子」とも当てる)古く、神意をうらなう方法の一つ。のち、容易に決しがたい事柄の決定に用いられるようになった。紙片・竹片・こよりなどに文句または符号を記しておき、その一つをぬきとらせ、吉凶・勝敗・等級などを決定する。 「―を引く」「―に当たる」 籤・鬮
大言海 名詞 (キウ)()ノ吳音(子ハ、障子、瓶子ノ類)此字ヲ用ヰルハ、集韻ニ「鬮、居虬切、音鳩」說文ニ「 鬮取 (アラソヒトル)」トアルニ因ル〕
數多ノ竹木片、又ハ、紙片ニ、(シルシ)ヲツケオキテ、人ニ知ラシメズシテ、()キ取ラシムルモノ、(シルシ)ナキヲ、(シラ)くじト云フ、運ニ任セテ、事ヲ定ムルニスル事ナリ、古ヘノ 占串 (ウラグシ)ノ遺ナリ。神ニ伺ヒ取ルヲ、()くじト云フ。(其條ヲ見ヨ)
コレヲ()クヲ、取る、又、引くト云ヒ、引くコトヲ、くじびきト云フ。抽籤
大貳集(後一條天皇乳母)「齋院ニテ、庚申ノ夜、くじノ 御前 (オマヘ)ニテ、夏の夜の戀ヲ取リテ(歌)」
延慶本、平家物語、一、本、得長壽院導師事「 孔子 (クジ)ノ次第ハ、十三ノ內ニ、一ニハ、御導師タルベシト書テ、餘ノ十二ニハ、物モ不書、白孔子也」(孔子ハ、鬮ノ當字ナリ)
著聞集、四、文學「紙切レニ書キワケテ、頭辨朝隆朝臣ヲ召シテ、くじニ取ラセラレケリ」
室町日記、二、應安五年十一月廿二日「御評定被始行 一レ 之、鬮子、飯尾右近將監」(くじのやくヲ見ヨ)
下學集、下、器財門「(クヂ)、不見而(トル)()也」

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附箋:名詞 物品 習俗

最終更新:2024年06月09日 21:28