せ(狭)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 名詞 (形容詞「さし(狭)」の「さ」と同源で、せまい状態をいう語か) せまいこと。せまいさま。「…も狭に」の形で、…もせまくなるほどに、…もいっぱいにの意で用いられる。 ※万葉(8C後)八・一四二八「山も世(セ)に 咲ける馬酔木の あしからぬ 君を何時しか 往きてはや見む」
※後撰(951‐953頃)羇旅・一三五九「水もせに浮きぬる時はしがらみのうちのとのとも見えぬもみちは〈伊勢〉」
広辞苑 名詞 せまいこと。 万葉集8「山も―に咲ける 馬酔木 (あしび)の」
大言海 名詞 セマキコト。()キコト。 後撰集、十九、覊旅「水モせニ、浮キヌル時ハ、シガラミノ、內ノ()ノトモ、見エヌ紅葉葉」
千載集、二、春、下「吹ク風ヲ、ナコソノ關ト、思ヘドモ、道モせニ散ル、山櫻カナ」
玉葉集、一、春、上「庭モせニ、引キツラナレル、諸人ノ、立チヰル今日ヤ、千世ノ初春」

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附箋:名詞 形容

最終更新:2023年06月09日 20:06