くれ(某)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 代名詞 不定称の人称代名詞。「何」という語と並べて用い、名を知らない人、それと定めない人、または名がわかっていてもぼかしていう場合に使う。事物にも使用する。「くれがし」「なにくれ」と熟しても用いられる。 源氏物語(1001‐14頃)乙女「今の世にまことしう伝へたる人をさをさ侍らずなりにたり。なにのみこくれの源氏などかぞへ給ひて」
広辞苑 代名詞 (不定称)「何」という語と並べて用い、不明・不定の人や事物に代えていう語。 源氏物語少女「何の 御子 (みこ)、―の源氏など数へたまひて」
大言海 代名詞 (コレ)ノ轉( 此者 (コハ)、くは。()(ヤツ)、くやつ)それがしノ條ヲ倂セ見ヨ〕
不定稱 (フヂヤウシヨウ)ノ代名詞。(ナニ)ト云フ語ト、竝ベ用ヰテ、其名ヲ知ラヌ人、又ハ、(ソレ)ト定メヌ人ニ代ヘテ云フ。
源、廿一、少女 十七 「何ノ 御子 (ミコ)、くれノ源氏ナド、數ヘタマヒテ」
同、四、夕顏 十四 「御隨身共モアリシ、何ガシ、くれガシト數ヘシハ」
枕草子、十一、百三十三段「殿上人、地下、六位、何くれマデ」

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附箋:不定称 代名詞

最終更新:2024年06月23日 20:01