けり(来)

辞書 品詞 解説 例文 漢字
日本国語大辞典 自動詞 ( 動詞「く(来)」の連用形「き」に「あり」の接続した「きあり」の変化したもの ) 来ている。やってきた。 万葉集(8C後)六・一〇三四「古(いにしへ)ゆ人の言ひ来流(けル)老人(おいひと)の変若(をつ)といふ水そ名に負ふ滝の瀬」
広辞苑 自動詞 (「()」の連用形キにアリの付いたキアリの約)来ている。来た。 万葉集3「雪()の道をなづみ―・るかも」 来り
大言海 自動詞 ()ト、ありトノ約轉ニテ(いときなし、いとけなし。 刈集 (カリアツ)む、かりつむ。()(アヒ)、よひ)()てありノ意ニテ、現在完了ノ義ヲ成ス(咲きてあり、さけり。書きてあり、かけり)次次條ヲ倂セ見ヨ、次條ノ()りモ、同趣〕
()テアリ。(キタ)リ。
古事記、中(應神) 七十九 「新羅國、云云、天之日矛、是人 參渡來 (マヰワタリケリ)也」
續紀、九、神龜元年二月、宣命「 大瑞物 (オホキシルシノモノ)顯ハレ 來理 (ケリ)」(白龜ナリ)
萬葉集、三 三十八 「筑波嶺ヲ、ヨソノミ見ツツ、アリカネテ、 雪消 (ユキゲ)ノ路ヲ、ナヅミ 來有 (ケル)カモ」
同、十七 廿 長歌「玉梓ノ、使ノ 家禮 (ケレ)バ、ウレシミト、吾ガ待チ問フニ」
動詞活用表
未然形 けら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし
連用形 けり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても
終止形 けり
連体形 ける べし、らし、らむ、ましじ、まじ、も、かも、こと、とき
已然形 けれ ども
命令形 けれ

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附箋:ラ変 自動詞

最終更新:2024年07月06日 16:21